鳥まり、参る!

ご覧いただきありがとうございます。
日々のいろいろなことを記録しています。

生まれることはできなかった命でも。

2020年06月01日 | シリアス
※注意!!:今悲しい思いをしている人たちの励ましになることもあるかもしれない、と思って書いています。何十年も昔の人たちの口伝的な知恵、と思って読んでいただけたら幸いです。

【流産はとても悲しいこと…】

子どもを望む女性にとって、流産や死産はあまりにも辛く悲しいことでしょう。

私の母は私と兄弟たちを産んでいますからどちらかといえば子沢山ですけど、流産も経験していて、

「あの悲しみはどんな言葉でも言い表せない。

 生まれなかった子どもを生まれた子どもたちと差別することは自分にはできない」

と言っていました。

水子供養にもせっせと毎年、ン十年通っていたと思う。

(ある年に夢の中に成長した姿で登場して、

 「もう次の転生にいくから、もうお参りはしないで。

  恋しくていきづらくなってしまうから。

  ありがとう」

 と言われたらしく、そこでやめた)


こういう繊細なことは人にベラベラ話せるようなことではぜったいにないよね。

なので沈黙するのが必然なのだけど、誰でも起こりうること。

「どうして、自分だけ…」

と行き場のない悲しみをどうすればいいかわからなくなる人も多いけど、多くの人が古今東西向き合っている悲しみなのかもしれません。

ですが、私の母を含め多くの経験者がこうも語る。

「流産は次の子どもをしっかり産むために、水子が身体を耕してくれているんだ」

と。

「だから、流産を経験するのはとてもとても悲しいけど、次はちゃんと産み育てられるから」

地域性もあるのかもしれないけど、これ母の世代は実は口伝で多く伝え合っていたことらしいんだよね。

とっくにお亡くなりになっているんだろうけど産婦人科の先生やベテラン看護婦さんもこういって悲しむ女性たちを

「だから、絶望しないでね」

って慰めていたらしい。

うちの母なんかはさらに

「生まれてこられなかった水子さんも一緒に兄弟たちを育ててくれてるのよ。

 亡くしてお別れ、なんかじゃぜったいにないのよ」


と言っていた。

そう考えると本当にそうなるんじゃないかな…心は通じるものだから。

なぜこんなセンシティブな話を書いたのかというと、

「流産してしまって、処置が終わって病室で泣いていたら姑に

 こんなことは前代未聞だ、出産も満足にできないなんて、お前どこかおかしんじゃないの!?

 と言われて、心が壊れた」

という嘘であってくれと願わずにいられない悲しい実話を聞いたからなのだ。

今苦しんでいる人にこの話を書けば、役に立つこともあるかもしれない…。

そう思って書きました。

女性が命がけで向き合わなければいけない妊娠・出産。

子育ては周囲が手伝えても、これは事実なのだから。

世界中の子どもを望む女性が、心身ともに健康でいられるといいなぁ。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本語会話のありがちパターン。 | トップ | 千円弱イヤホンが(私には)... »
最新の画像もっと見る

シリアス」カテゴリの最新記事