お医者さんは必ずと言っていいほど、相手の心音と呼吸音を聞きます。
聴診器で胸のあっちこっちを聞いて回ります。
ところで、それで何が分かるのでしょうか!?
何も分からないそうです。
30年以上の経験から言えることです。
息苦しそうにしているのに聴診器で聞くと呼吸音は正常だったりします。
ひどいゴロゴロ音がするので相手に尋ねてみると「全く何でもない、平気だ」というのです。
聴診に疑念が高まります。
大学で習ったのはこんな感じだそうです。
ガラガラ音(湿性ラ音)→肺炎など痰が多い時に聞こえる。
ヒューヒュー(乾性ラ音)→気管支炎で聞こえる。
ゼーゼー(喘鳴)→喘息で聞こえる。
etc.
実際はそれほど役に立ちません。
レントゲン、MRIの方がはるかに正確に診断できます。
ところが、聴診器の診断を重要視している人がいます。
それは目の前にいる相手です。
お医者さんの挙動を見て大騒ぎする人がいます。
シャツの上から当てて正確な診断ができるのか!?できるもんか。①
診察に行ったのにろくに聴診器も当てないんだ。即レントゲンだった。②
①、直接肌に当てても正確な診断はできません。
②、時間の節約になります。
逆にまじめな人は困るそうです。
「深呼吸してください」と言うと30秒かけて息を吸い、同じ時間をかけて息を吐く。
これには閉口するそうです。
手早く済ませたいのにそれができないからです。
だったら、何で未だに聴診器を使うんでしょう!?
みなさん、これから尋ねてみるといいです。
お医者さんに聴診器(呼吸音・心音を聞くために)を胸に当てられたら、
「何か分かりましたか?」
深呼吸はゆっくりやりましょう。
もしかしたら、お医者さんの焦れた顔を見ることができます。
本当に具合悪い時はできませんが、検診ではできます。
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