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唐獅子株式会社

2009-06-15 10:13:35 | 本と雑誌

Photo_3 本日はネタもないので、懐かしい本の話題でも・・・そう、小林 信彦氏の名著(?)"唐獅子株式会社"であります。

唐獅子株式会社と申しますと、かの横山やっさん主演の映画を思い出される方も多いかと思いますが、やはり文句なしにオモロイのはこちらの原作・・・・広域暴力団"須磨組"系で大阪ミナミに本拠を構えます"二階堂組"に籍を置く主人公 不死身のテツこと黒田哲夫が、はやりもん・新しもん好きの須磨組の大親分の思いつきに翻弄されて、同じく二階堂組に属するお笑い芸人でもあるダーク荒巻(映画では彼が主役で横山やっさんが演じてました)、今時(ったって70年代後半ですが・・・w)の若者の典型であるところの原田とともに繰り広げますドタバタ喜劇のオムニバス。 全10話からなり1978年~1979年に世に出た作品でございますゆえ、全編にちりばめられております当時の若者文化や芸能、歌謡曲、ヒット映画から世相までの徹底的なパロディは、’70~’80に青春時代を過ごした方以上の年齢でないと理解するのは難しそうで、文庫版の筒井康隆氏による懇切丁寧なあとがきを参照にしても笑いのツボが何処にあるのやら半分以上理解不能かもしれませんが、単純に話の筋を追いかけるだけでも十分に面白い短編集だと思いますね。

で、ざくっと目次を記しておきますと・・・

第一話 唐獅子株式会社

第二話 唐獅子放送協会

第三話 唐獅子生活革命

第四話 唐獅子意識革命

第五話 唐獅子映画産業

第六話 唐獅子惑星戦争

第七話 唐獅子探偵群像

第八話 唐獅子暗殺指令

第九話 唐獅子脱出作戦

第十話 唐獅子超人伝説

・・・という内容で、一話・二話は世代に関係なく笑えるお話、六話、十話は映画(スターウォーズのエピⅣとスーパーマンね!)を見てから読むと死ぬほど笑える作品となっております。私は81年に新潮社から出た文庫版と同じく文庫版の続編"唐獅子源氏物語"を持っている(いた?)のでありますが、"~株式会社"の方は人に貸したが運の尽き・・・未だに手許に帰って来ておらず、たまに無性に読みたくなるんでありますが・・・・古本屋を探してもなかなか見つけられないんですよね~。(^^; 

まあ、コレを読んだから生き様が変るとか生と死に真っ向から向き合うとかそんな大層な本ではございませんが・・・どういうボケをかましたら関西人に受けるのかとか真っ当な大阪弁(小林信彦氏は関西人じゃないのによくもまあ・・・と感心致しますですよ!)とはどんな物かぐらいはご理解いただけるかも・・・・もし何か読む機会がございましたら是非!ご一読をお勧めいたしますです。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
思わず笑っちゃいました。同じ空気吸ってきたなっ... (池上富士夫)
2009-06-16 09:08:17
思わず笑っちゃいました。同じ空気吸ってきたなって・・・。
わたしもお薦めさせてください。

http://www.amazon.co.jp/テレビの黄金時代-文春文庫-小林-信彦/dp/4167256177/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=books&qid=1245110382&sr=8-4

http://www.amazon.co.jp/日本の喜劇人-新潮文庫-小林-信彦/dp/4101158045/ref=sr_1_23?ie=UTF8&s=books&qid=1245110446&sr=8-23

わたしは、お笑い文化の庇護者としての彼を買います。

60年代後半、日曜の夕飯頃は、

『てなもんや三度笠』
「あたり前田のクラッカー」

『シャボン玉ホリデー』
「牛乳石けん良い石けん」
「週刊新潮は、ただいま発売中です。」

『泣いてたまるか』
よい子はその後寝てしまいます。

というのがわが家の定番でした。

色物にばかり食いついて申し訳ありません。m(_ _)m
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>池上富士夫さん (watanabe)
2009-06-17 13:00:29
>池上富士夫さん

なんだかレスの順番が無茶苦茶になっちゃってスミマセン。(^_^;) 色物オンリー、ノープロブレムですよ~v(^^)

この本、単行本化されたのがちょうど浪人時代でありまして、梅田の書店で平積みされてたのを今でもよ~く覚えてます。
で、これ以降小林信彦さんの本を読み倒しましたですねえ。どれも面白いですけど、青春時代の世相を映したこの作品がやはり読み返した回数が一番多かったかもしれません。(^_^;)

てなもんや三度笠にシャボン玉ホリデー・・・懐かしいですねえ!私は小学校低学年まで就寝時間を8時に決められてましたので、渥美清の泣いてたまるかは見てなかったですが・・・・。

当時のCMはバリエーションが少ないので鮮明に覚えてますね。エノケンの“渡辺のジュースの素です、もう一杯♪”とかモスクワの味のパルナスとか、ちょいと時代が新しくなりますが日清焼そば焼・こ・う!とかね。一度まとめてブログネタにしてみましょうか。v(^^)





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|一度まとめてブログネタにしてみましょうか。v... (池上富士夫)
2009-06-17 23:38:59
|一度まとめてブログネタにしてみましょうか。v(^^)

 がんばると、思い出せそうで、思い出せないことなんかが出てきて、はまりますよ!
 ・・・でも、ネットでは誰かが教えてくれるんですよね。そこんとこがすごい。前に、孫悟空の頭の輪っかが思い出せなくてネットで聞いたら即答でしたからね。・・・・って、教えてもらったのに、・・・忘れてる・・・・。(;_;)
 今は、Googleがあるから、聞くまでもないですね。どこまで便利になるんだ?いったい。
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>池上富士夫さん (watanabe)
2009-06-18 07:04:17
>池上富士夫さん
>どこまで便利に・・・

ブログやってると便利は不便って感じることもありますよね。ちょっとググると答えが出てきますからいい加減な事が書けない・・・・爆。

まま、少々間違っても自分が馬鹿にされるだけで、人さまに迷惑がかかるわけじゃないんで気にする事はないんでしょうが。(^_^;)

まあ懐かしCMはボチボチとネタを仕込んでやってみます。
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