東京タウンウォッチング 銀座松坂屋「フォーエバー21」は1~5階を占拠!? 異彩を放つ
~経営コンサルタント・安岡裕二の「東京タウンウォッチングガイド」~
銀座松坂屋の「フォーエバー21」をウォッチングしてきました。
百貨店の経営立て直し策にファストファッションと言われる“安くて、トレンドに敏感”と言われる集客力の大きい業態を導入する動きが活溌だ。そのひとつ、経営不振で立て直しを急ぐ松坂屋は、グッチのあった角地のコーナーに、1階から5階まで、5層を提供する思い切った策に出た。
シャワー効果(上階に人を惹きつけて、降りてくる回遊の効果)時代から、噴水効果(デパ地下で人を呼び上階へ回遊して貰う効果)と言われた時代を経て、ヨコ展開効果(集客力のある店舗をタテに配置しヨコのフロアへも流れて貰う)を狙う時代への変化と言えなくもない。
そんな狙いがあったのか、或いは建物の構造の制約があったのか、両方が関連していたのか、定かではないが、見たところフォーエバー21がタテにも良く人が回っていたが、松坂屋側への(ヨコ展開)効果は殆ど無いように見えた。
もっとも、新宿高島屋の「東急ハンズ」が同じようにタテへの多層床方式をとっているので、効果の程はどうなのか!?定かではない。
こちらの方も、もう少し時間をかけて、ヨコ展開効果の程が実証されるまで、業界では注目している事だろう。
今日は、取りあえずの一報にて。
経営コンサルタント安岡裕二 TEL090ー3233ー7847