東京タウンウォッチング 「エチカ池袋」休息のゾーン「QBハウス」
10分、1000円、刈りっぱなしで洗髪無し、早さ、安さのニーズを捉え、出店を続ける理容店が{QBハウス」。
エチカ池袋の休息ゾーンに出店している。駅構内のような通勤、用事のついでという感じで、客数の多いターミナルで良く見かける。
とうとうピカピカの場所でも採算が取れる処まできたか! という思いがしないでもない。以前は、ファッションに縁のないお金のない人が行く床屋さん…というイメージがありましたが、不景気風が吹き、値下げ圧力が広がる中で追い風の様に写る。
ファッションはやせ我慢…という説がありますが、こう不景気な話しが続くと不安も増し、やせ我慢も限界。海外スーパーブランドや高級ホテルが大苦戦とか。値下げ旋風の中で、街の理容店もうかうかしていられまいと思う。
東京タウンウォッチング 銭湯が(手軽な)アロマ、岩盤浴で人気浮上
銭湯の数が減っている。そんな中で、アロマテラピーや岩盤欲を併設した銭湯が、ご近所感覚のお手軽プライスで、若い女性に人気だという。
確かに都心で通勤服を着替えてアロマをするより、下駄履き感覚で、週末なんかのんびりできて(手軽に)綺麗になるなら日頃の疲れも癒されるという一石二鳥ですね。
「巣ごもり消費」などといわれ、自宅にいる時間が長くなるのも銭湯にとって追い風だろう。サウナ付きのスポーツクラブを銭湯代わりに愛用している私などもこんな施設があれば、もっと有り難いと思う。
ポイントは、独り暮らしの女性が増えて、(手軽な)近さ、料金にある。因みに、品川旗の台の新生湯という銭湯は、良い香りに包まれてマッサージをして貰うアロマテラピーが、入浴料込みで950円から2450円と格安でできる(*画像は、膝、足裏マッサージのイメージ)。自治体の補助という恩恵もあり、住宅地の銭湯も、発想と投資によって甦る例だろう。
「エチカ池袋」に出店したパナソニック電工の有料トイレとパウダールーム、エステのショップも簡便さがウリになっている。(簡便さ)と(安さ)のキーワードが消費傾向として続く気配である。(-_-)
東京タウンウォッチング 「エチカ池袋」休息のゾーン「有料トイレ」090403写
有料トイレのサインもなかなかにお洒落。JRでも有料トイレの実験を続けているが、夜の飲み会帰りなど誰も小銭でも入れようとしない。「悪貨は良貨を…」の類で、大勢が動かなければ人は靡かない。
ところが、ここは女性優位の雰囲気…「有料」の文字が光っていて男性には、敷居が高そうだ。(^_^)v
東京タウンウォッチング 「エチカ池袋」休息のゾーン「クリュスタ」090403写
パナソニック電工(元の松下電工)が経営する「パウダールームとデイリーエステ」というショップ。有料トイレにも続いているようだ。
有料トイレにパウダールーム(お化粧室)を併設したりする流れは今までもあったが、エステまで設けているのは珍しい。
デイリーというから駅立地に合わせて、毎日でも立ち寄りやすい、簡便にできる時間節約型のエステのだろう。
東京タウンウォッチング 「エチカ池袋」パサージュ・ドゥ・メトロ090403写
パサージュゾーン続。「げたばこ」とは又、思い切ってネーミング。意外性は十分。
“伝統に新しい感性を取り入れた和雑貨”の店とある。会社名も「からんころん京都」というからいかにも京都の企業らしい。
東京タウンウォッチング 「エチカ池袋」パサージュ・ドゥ・メトロ090403写
メインストリートから枝のように伸びる細い通路がある。ここを活かしてパサージュ=横丁と名付け奥行きの浅い(個性派)店舗が並ぶゾーンがある。
その中で派手な壁面陳列で、目に付いた一店。「シュシュツト」むといい、日本初の(ポーチ専門店)とは珍しい。200種類から有り、世界中のかわいいポーチを世界から集めたというからチャレンジな新業態と言える。
東京タウンウォッチング 「エチカ池袋」ファッション雑貨090403写
コレも「エスパスモード」(最新ファッションゾーン)という中の一店。漠然と撮ったものですが、一店毎の説明を見ると、サイドポケットが付いたトートバッグ専門店とか、旬な雑貨を気ままにお探し下さいという(気まま)のフランス語を店名にした店や、コンシェルジュやネイルサロン併設のビューティセレクト、ソニプラらしき「プラザ」という店など、なかなか面白そうな個性派がいるようです。
幅広いOLが通勤の途次立ち寄るニーズを捉えたファッション雑貨、小物、ビューティ関連のコーナーとして人気を集めそうだ。
東京タウンウォッチング 「エチカ池袋」ファッションゾーン090403写
東武ホープセンターから「エチカ池袋」へ続く初めのゾーンがファッション。5つのゾーニングをして特色を出しているが、やはり取っつきの顔となる部分はファッションで、「エスパス・モード」と名付けている。
ターゲットは20代から40代、ビジネス関連のOLで通勤の行き帰り、10坪程度の小さなショップなので、ファッションと言っても、ファッション×雑貨のコンビニ的カジュアルな業態のようで、初めての出店や実験店的意味もあるという所のようだ。
とは言っても、通行客が多く好調な出だしのようで、どこも人の入りは多い。画像はそんな一店。似たり寄ったりの業態の店と写ったが、それぞれの個性が今後を左右するのだろう。
東京タウンウォッチング エチカ池袋「エントランス」際立つ090403写
東武百貨店側からエチカ池袋に入るエントランス。東武地下街「ホープセンター」と「エチカ池袋」のあんどん看板が際立っている。
ホープセンターというネーミングと色彩、大分以前から変わっていないと思われるがいかにも野暮ったいイメージ、これに対してパリのイメージを描いて、(池袋モンパルナス)をコンセプトにしたというから、洒落っ気があるのが当然と言える。
2回行ってみましたが、ヒル、夜、問わずかなりの人通りがある。メトロ副都心線池袋エキ改札と直結した位置にあり、今まで地上を通って駅へ向かっていた人が、一斉に地下から駅へ向かう行動になったことも大きく影響しているのではないか!?
初日から一日2000万円以上の売上が続いており、飲食だけでなく、ファッション、雑貨その他まんべんなく売れていると言うから立地の良さが生きてきていると思われます。池袋の沿線マーケットの深さを見せつけた格好ですね。
※池袋モンパルナスという呼び名は、昭和初期に若手芸術家、文化人が集まり、活気に溢れていた街」という意味で西口周辺を指して使われていたとのことです。今でも、街づくりコンセプトとして生きているらしいですが、芸術劇場とエチカ池袋、やはり今秋にメトロが立てるファッションビルなど、街のイメージが変わって行くのかも知れませんね。