『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

読書感想47  黄色の間

2013-01-12 17:00:00 | 小説(日本)

 


 

著者     :メアリ・ロバーツ・ラインハート<o:p></o:p>

 

訳者     :阿部里美<o:p></o:p>

 

著者の出身地 :アメリカ合衆国ペンシルヴァニア州<o:p></o:p>

 

生没年    :1876年誕生 1958死亡<o:p></o:p>

 

初出版    : 1945<o:p></o:p>

 

初訳出版   :2001年 ミステリマガジン掲載<o:p></o:p>

 

単行本出版  :2002<o:p></o:p>

 

出版社    :早川書房<o:p></o:p>

 

受賞歴    :1953年MWA賞特別賞<o:p></o:p>

 

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感想<o:p></o:p>

 

 第二次世界大戦たけなわの6月にキャロル・スペンサーはメーン州にある別荘へ向かった。南太平洋で戦っていた兄のグレッグ・スペンサーがワシントンで勲章を授与され、30日の賜暇休暇で帰省するところだった。帰省している間だけでも涼しい所で過ごさせてやりたいという母のたっての願いで、メーン州の別荘に兄と母を迎えるための準備にきたのだ。3人の使用人をつれてキャロルが別荘に着いたときから異変は始まっていた。別荘の管理人はおらず、別荘は冷え冷えとして、屋敷のなかには何かを燃やした跡のような悪臭が漂っていた。2階のリネン収容室で身元不明の女性の焼死体が発見された。2階の黄色の間には誰かが泊まった形跡が残っていた。別荘の管理人のノートン夫人は暗闇の中でリネン収容室から伸びてきた手に燭台を叩き落され、逃げる途中で階段から転落して意識不明になっているところを助け出され入院中だった。スペンサー家の別荘の周囲にはキャロルの南太平洋で戦死した婚約者ダンの父リチャードスン大佐の別荘や、遊び友達で、やはり南太平洋で戦っているテリー・ウォードの実家の別荘がある。近くの別荘で怪我の療養中のディン少佐も、たまたま保安官と一緒に事件現場に立ち会うことになる。やがて姉のエリノアも兄のグレッグも別荘に現れる・・・<o:p></o:p>

 

 このミステリはキャロルとディン少佐の二人の視点から描かれている。事件の真相解明をする中で二人の関係も変化していく。ガソリンの調達が難しいといった戦時中のアメリカの様子や3人の使用人でも手が足りないという豪壮な別荘暮らしに、休暇中の軍人のロマンスといった気楽で楽しい物語だ。しかし、謎解きは複雑な構成になっていて、むずかしい。<o:p></o:p>

 

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わがまま評価(5点満点)<o:p></o:p>

 

長さ   :☆☆☆<o:p></o:p>

 

面白さ  :☆☆☆<o:p></o:p>

 

背景描写 :☆☆☆☆<o:p></o:p>

 

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ミステリ :☆☆☆<o:p></o:p>

 

人物造型 :☆☆☆<o:p></o:p>

 

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