
読書感想92 シカゴより好きな町<o:p></o:p>
著者 リチャード・ベック<o:p></o:p>
生年 1934年<o:p></o:p>
出身地 アメリカ合衆国イリノイ州ディケーター<o:p></o:p>
出版年 2000年<o:p></o:p>
本書の受賞歴 2001年ニューベリー賞受賞<o:p></o:p>
邦訳出版年 2003年<o:p></o:p>
出版社 (株)東京創元社<o:p></o:p>
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感想<o:p></o:p>
「シカゴよりこわい町」の続編。妹のメアリ・アリスが田舎のお祖母ちゃんとの1年間の同居生活を語っている。以前はお兄ちゃんと夏休みにお祖母ちゃんの家に遊びに行くだけだったが、1937年の景気後退でお父さんが失業し、狭い家に引っ越しを余儀なくされ、メアリ・アリスはお祖母ちゃんの家に預けられることになった。お兄ちゃんのジョーイは高校を卒業し西部の森林地帯で働いている。メアリ・アリスはお祖母ちゃんの町の高校に転校し、お祖母ちゃんの保護下で高校生活を始める。お祖母ちゃんの豪胆ぶりは相変わらずだ。高校のハロウィン・パーティに持って行くパイをお祖母ちゃんは作ってくれる。その材料はといえば、カボチャは畑の持ち主に無断で調達し、ペカンは落ちている実が少ないといって耕運機を木にぶつけてたくさん実を落とす。ハロウィンのいたずらで来た悪童を溶かした膠で撃退し、残して行った小麦粉を使う。パーティではお祖母ちゃんのたくさん作ったパイが人気を呼び、町中の人が食べにきた。その中にはこんな美味しいパンプキンパイは初めてと褒め称えるカボチャ畑の持ち主や膠を浴びせられて見るに耐えない姿になった悪童もいる。また現金収入のないお祖母ちゃんは真冬に野原や農地に罠をかけて狐を取る。そのために毎晩のように寒い戸外にでかける。そのほか、メアリ・アリスの恋や、下宿人の騒動、町の名流夫人の正体が暴かれる顛末など、盛り沢山だ。<o:p></o:p>
お祖母ちゃんのむちゃぶりより優しさと賢さが前作よりも光っている。楽しく笑って心が温かくなる、何度も読み返したくなる小説だ。
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