花の残っているチューリップの花壇。
濃い紫のチューリップ。
花弁の中心に緑色の軸がある白いチューリップ。
同じく、花弁に緑色の軸のある黄色いチューリップ。
赤と桃色の2色に先端が細かく割れたチューリップ。
「うららかな 水辺の木々と チューリップ」
花の残っているチューリップの花壇。
濃い紫のチューリップ。
花弁の中心に緑色の軸がある白いチューリップ。
同じく、花弁に緑色の軸のある黄色いチューリップ。
赤と桃色の2色に先端が細かく割れたチューリップ。
「うららかな 水辺の木々と チューリップ」
読書感想130 小説を読みながら考えた
著者 養老孟司
初出版年 2001年
掲載誌 小説推理
出版年 2007年
出版社 (株)双葉社
感想
つれづれに思っていることや、趣味の昆虫採集のこと、読んだ小説の感想などが綴られている。もともと雑誌に掲載されたエッセイで、全部で35編ある。
本書の中で一番びっくりするのはその読書量である。筆者は特にミステリーとファンタジーが好きでよく読んでいる。
著者の好きなミステリー作家を二人挙げてみよう。
ジェフリー・ディーヴァーとディック・フランシス。ジェフリー・ディーヴァーについて「デテールへのこだわりがよく生きている」と評価している。ディック・フランシスについては「よく調べて書く。そのときの描き方が、日本でいう小説家の書き方ではない。つまり文学というより、ルポルタージュや科学記事に近い。フランシスの場合は、作家の個性であろう。しかし一般論として、英米人はものごとを具体的に見る傾向が強い」と述べている。
ファンタジーについて著者は退嬰的な気分のときに読みたくなると述べている。そのファンタジーで著者が読みまくったのがロバート・ジョーダンの「竜王伝説」32巻である。
著者が読んだミステリー作家は先に挙げた二人以外に、ジェイムス・パタースン、スコット・トゥロー、リチャード・ノース・パタースン、ジョン・グリシャム、フィリップ・カー、チャールズ・パリサー、スチィーヴ・ハミルトン、ヴァル・マクダーミド、ヘニング・マンケル、ジャイルス・ブランド、ボストン・テラン、ジェイムス・エルロイ、デニス・ルヘイン、ダン・シモンズ、ジェイムス・バムフォード、ランズデール、ダン・ブラウン、ジェイムス・ジェイクマン、トレヴァニアン。
ファンタジー作家はロバート・ジョーダン以外にエーリッヒ・ケストナー、ミヒャエル・エンデ、スティーヴン・キング、ピーター・ストラウブ、エリザベス・ヘイドン、テリー・グッドカインド、アダムス、ジョージ・マーティン、テリー・ブルックス、フィオーナ・マキントッシュ、スティーヴン・エリクソン。
どれもおもしろそうである。