「・・・、私は満90歳になり・・・新しい年を迎えました・・・」と、小学5・6年の恩師から年賀状を頂いた。
生来出来の悪い生徒であった小生を何故か可愛がって下さって、放課後理科教室を自由に使わせて下さった先生だった。
戦艦大和から生還された先生が小学3・4年生の担任だったし、この年賀状の恩師はフィリピンの地獄の戦線からの生還者だった。
この当時、厳しい戦線から九死に一生を得て帰国し、それから再教育を受けて教師になられた先生が多かった。
更に、年賀状の続きを記載する。
「日本軍の強さの原因は、日本人が持っている恥の文化にあると気づき 戦後 米国は 日本で恥の追放に努め、その結果 多くの日本人は恥知らずになり 公共の乗物内で堂々と化粧したり 車内を走り回る子供を叱ることが出来ない母親が多くなった。
教室で教員が叱れば その理由も正さずに母親がその教員を非難し 学級が崩壊し、いじめが日常化、遂に自殺者が出るに至っている。
同一人種、同一言語で、皆が読み書きできる日本人だけが持っていた 恥知らずをなくする教育は 二百年前から日本で実践され、その事例は多くの文書に残されている。
今 学校教育の基本として 恥知らずがひとりも居なかった昔の日本人の姿を知らすことが極めて大切である。」
無能な政治家達の「大衆迎合政治」が一段落しホッとしているのであるが、再び大失敗の選択と言わなくて済むように、これまでにまして国民一人一人がしっかりと目を見開いて、政治の監視をする必要がある。
・・・それにしても、残念ながら日本には、損得勘定には強いが、高い品性を有するリーダやインテリが少ないのが気にかかるのである。