入院患者の目から見た、病院内の電子化の現状である。大学病院という最先端の環境にあるとはいえ、小生が改めてその変貌ぶりに驚かされたのであった。
1.まずは患者と家族について;
最近では、院内で携帯電話が自由に使用できるようになっている。基本的に高齢者が多い入院患者の場合には携帯電話が主流となっており、9割以上の患者達が携帯電話を多用して家族達と緊密に連絡を取りながら入院生活を少しでも、快適の過ごそうとしてしている。
また、中小企業の経営者であろうか仕事関係で綿密な連絡を取り合っているのが、多少騒々しくもあったのが気になった。
若い入院患者達は、さらに進化したスマートフォンやタッチパッドなどの一段と進化した通信機器を用いて、より快適な入院生活を過ごしている場面もあった。
2.次いで、医者と看護師さん;
院内の連絡は、100%携帯電話となっている。その上、ナースコールも自動的に担当の看護師に継るようになっており、対応は完璧に近いものだった。
業務の電子化では、患者たちの日常の健康上状態すなわち、血圧・体温・食事の量・排泄・・・などの記録もベッドサイドから端末でコンピュータに無線で発信・記録されるシステムとなっていた。
3.大学病院特有の研修生さん;
授業の一環として、医学部の学生の5年生が3週間毎と6年生が4週間毎、小生には配属された。一定の期間毎に人が入れ替わっていくのであるが、ここにも新しい時代を垣間見る機会があった。
何人かに1人であったが、iPadを持参した学生さんがいた。まだその人口は少ないとの事だったが、医師専用の専門的な情報を所持して勉強の効率を上げている学生さんがいた。
一人がiPad持つとそれが爆発的に普及し始めるようで、全員に広がるのも時間の問題となっているようだった。
便利な道具の活用で優秀な医師が、誕生することを期待したい。