3週間ほど前からひとつの物が急に二重に見えはじめた、小生の場合には、上下にずれて見えるのである。
片目でものを見ると普通に見えるので、当座をしのいだが、非常に不便で不愉快であった。
そこで、急ぎインターネットで調べてみた。
1.ある日突然に、物が二重に見えるような症状を自覚した場合には、いずれにせよ「単眼複視」と「両眼複視」の正確な判別も含め、眼科での詳しい検査を早急に受けることが、必要になってきます。
2.まず症状から、両眼複視の症状である事がはっきりしたが、どっこい、両眼複視の方が一段とたちが悪そうである。(参考でも示しているが、脳に関係する問題が多いようである)
3.単眼での複視なら純粋に眼科の病気ですし、両眼複視なら、その原因診断を行う必要があります。 まず原因を絞り込んでから、原因別に専門医の紹介を受けるとよいでしょう。
こんな訳で、医者に駆け込んだが、結局原因不明のまま、数日前に、自然に治り、現在は普通に見えるのである。
しかし、色々検査を行ったためであろうか、両目とも兎の目の如く赤くなり、涙目状態がしつこく続い困っている。 目も以前から小生の弱点の一つである。
小生も4月中、松井選手・清原選手と同種の膝の手術をした。だいぶリハビリが進み、ゆっくり歩くことはある程度できるのだが、長く歩くと痛みが始まる。まだ当然のことなのだろうが、力を入れるような激しい動きは禁物の状態である。
彼らは若いため回復は小生などとは比べ物にならないようで、既に現役に復帰しているようであるが、それでも、昨日の松井選手の試合振りを見るとやはり走塁時痛そうな走り方であった。
こんな状態なので、ストレッチ体操は、自宅で痛みをひどく感じない範囲に制限して、毎日まじめに続けている。(この効果が、リハビリにはとてもいい様に感じている)
また太極拳も痛みがない範囲に限って休み休みながら教室に参加している状態である。(運動した後の爽快感を楽しんではいる)
どうも次々と故障が顕在化して来ているのである。 何かにつけて、消極的になっていくのが避けられなくなった。
参考A:これは英国の論文の抜粋である。
Moorfields Eye Hospital, London. 複視の原因に関する論文。以下は要約の一部。
複視を主症状として受診した患者 275名について調査。
単眼複視 69例 25.1% (原因として水晶体、角膜疾患が多い)・・・多くが目単体に起因する病気という。
両眼複視 206例 74.5% (原因の内訳は脳神経麻痺 81例と最も多く, 他に輻輳・調節障害、斜位、外傷、外眼筋疾患、眼窩疾患、核上性脳障害など)・・・気味が悪いのは、脳関係の病気に起因する事が多いのである。
原因不明例は、単眼複視8例、両眼複視23例であった。
参考B:
眼球には、上直筋・下直筋・内直筋・外直筋・上斜筋・下斜筋という6つの筋肉がついており、これら筋肉の動きが、両眼においてバランスよく保たれることによって、眼の焦点をあわせることができる。
両眼でこれらの筋肉が同じように動くように、脳から指令が出ている。 これらの筋肉の動きをコントロールしているのが脳神経です。
かりに脳神経になんらかの障害が起きた場合、左右どちらか(あるいは両方)の眼の動きが鈍ったり、そのバランスが崩れたりするため、眼の筋肉に麻痺が起きて、物が二重に見える症状が起きる。 これが「複視」といわれるもの。
「複視」の原因は、糖尿病や脳動脈瘤、白内障や脳卒中・脳腫瘍など、大きな病気に起因した脳神経障害によるものが少なくないとされますが、原因の特定が難しい場合もあるようです。
また、「複視」には、「単眼複視」と「両眼複視」があり、この両者はそれぞれ原因が異なることから、その判別がとても重要だとされています。
「単眼複視」は、片眼で複視が起こるもので、その原因は近視や遠視、乱視などの屈折異常が多いとされます。この場合の治療法は、眼鏡をかけたり、あるいは手術となります。
また白内障が進んだときにも「単眼複視」を自覚することがあり、この場合には白内障手術が必要になります。
一方、「両眼複視」は、片目で見ると物は一つに見えるのに、両目で見た場合には、二つに見えるものです。 したがって、「単眼複視」と「両眼複視」の判別をするためには、片方の眼を隠して物を見てみることで区別ができます。
ひとつの眼でみても物が二重に見えるようであれば「単眼複視」、ひとつの眼でみた場合はちゃんと見えて問題はないが、両眼で見た場合にはダブって見えるようであれば「両眼複視」、の可能性が高いことになります。
「両眼複視」は、眼筋麻痺を起こすことで左右の眼球の位置がずれている、いわゆる「斜視」の状態であることが原因の場合がほとんどです。
正常な視力だった人が、脳神経の障害や眼筋麻痺に起因して急に斜視となった時などは、「両眼複視」が起きる場合があります。
したがって、その治療としては斜視手術などが考えられますが、「両眼複視」の原因を考えてみると、その背後に脳梗塞や脳腫瘍などの大病が隠れている可能性もあることから、自分の判断で事態を放置するのは危険、といえるでしょう。