「 ハイビジョン時代のホームビデオ編集ワザ!2007年05月08日より
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/tokushu/gen/20070326/121365/?P=1
2回目のポイント:撮影とは単に「記録」。それを分かりやすくまとめるのが「編集」。
殆どの編集者は、見せたい相手によって、編集の仕方を変えている。
小生の場合にも、幾通りかの相手がいるので、それぞれ見る人に向いた作品としている。
不特定多数=30秒から数分程度のごく短い作品にまとめる。(ハイライトのみにする)
家族とか知人とか普通に知らせたい場合=数分程度にまとめる。(あらすじとハイライト)
細かいところまですべて見せたい人=1時間まで(作品の登場人物などには克明な詳細な記録として)
他人の作品を見ることは結構辛抱や忍耐が必要である。「飽きられない長さ」に加えて「判り易く」まとめ(編集する)ことが非常に大切である。
参考;
▲ 撮影したままのビデオは「現場の状況の記録」にしか過ぎない
シーンの撮影であっても、それは単に「現場の状況を記録している」だけに過ぎない。例えば、授業や打ち合わせでノートを取ったりメモしたりするのと同じだ。しかし状況が全く分からない人がそのメモを読んでも、何が何やら分からず、大事なことも伝わらない。
ビデオの撮影もそれと同じで、撮った本人(あるいは映っている人)は分かっているけど、その場にいなかった人が映像を見ても何も伝わらない。 そのまとめる作業というのが、ビデオ撮影の場合「ビデオ編集」に当たる。
撮影した素材をまとめることで、それが“記録から作品”に昇華されるのだ。そうやって完成した映像作品なら、家族で旅行に行った映像を、遠くに住んでるおじいちゃんやおばあちゃんに見せて思い出を共有することができる。また、数年後、数十年後に見返したとき、分かりやすくまとめてあるので楽しめることだろう。
普段我々が目にしている映画やテレビ番組は、もちろん編集されている作品だ。いつもはその映像を見て“分かりやすさ”なんて、気にならないだろう。それは、「人に見せること」を前提として作られているからだ。
■ ビデオ編集のハードルは、高いか低いか?
よく人に、「ビデオ編集って難しいんでしょう?」と聞かれる。
答えは、「ビデオ編集は簡単に始められる」。でも“映像”とは何なのか、“ビデオ編集”とは何なのかを理解していないと「ビデオ編集は難しい」。簡単でもあり難しくもあるのが答えで、これがなかなかうまく伝わりにくい。
いくら簡単(手軽)にビデオ編集ができるようになったとはいっても、ツールとして身近になったというだけの話だ。その基本を知らない人にとってはやっぱりちょっと難しいものなのだ。確かに操作が簡単なソフトも多い。だからといって、それが「プロのような作品」につながるわけではないというのが本当のところだろう。