(右側に見える影のように、侵入した空気のため肺の部分が小さくなった状態を気胸という。)
翌27日朝7時起床、「CTガイド下肺生検から退院した」とブログに投稿し、8時から朝食のパンをトースターに入れた、この後から急に胸が苦しくなり咳が頻発しだした。
検査では肺に針を刺すため気胸が起こる確率はかなり高いと聞いていたので、気胸が起きたと認識して直ちに大学病院の入院していた病棟のナースセンターに電話をし、受け入れを要請した。
娘の車で10kmくら走った所に消防署があるのを思い出し、あまり息苦しいので酸素を吸わして欲しいと救急車の出動をお願いした。このお陰で、残り20kmを20分くらいで走り9時頃に大学病院の救急センターに搬入された。(消防署の皆さん、お世話になりました。感謝です!)
日曜にもかかわらず、担当医は早朝から小生の到着を待っていてくれた。直ちに胸のレントゲン撮影で気胸と判明。担当医の手で10時頃から気胸の治療手術開始となり、12時頃病とのベッドに横になった。(手術室の看護師やCTの技師達は生検時のメンバーだったようで、小生のことを覚えていた。)
生検の時は背中から針を差し込んだが、今回は左胸の乳首より少し上から太い針が「CTガイド下」で差し込まれ、抜けないように糸で固定された。そして、吸引でしぼんだ左肺が膨らむときなんとも言えない不快感があった。ここまでが、手術室でのこと。
その後、数日この状態で掃除機の大型くらいの吸引器をチューブで接続し、常時吸引が行われた。
このため、検査やトイレなどでベッドから離れるときは、まず電源コードをコンセントから抜いて、台車に乗ったバッテリーでも動く吸引器を引きずりながら移動するという、不自由な状態だった。
生検の時には一瞬に近い痛みだったが、今回は太めの針を胸に刺したまま、四六時中生活するという厄介な状態が続いたので、胸部における疼痛はかなりひどいものだった。
気胸手術の24時間後にレントゲンで肺が正常に膨らんだことと吸引器が目視では気体を吸い込んでいない(気泡が見えない)ことを確認してから、チューブの胸の所のコックを閉め、更に12時間後にレントゲン撮影で肺がしぼんでないこと確認を行った。
肺が少ししぼんでいたので、残念ながら漏れがあると判定。
更に吸引器を接続し12時間の吸引とその後吸引停止12時間でレントゲン撮影の手順をふんだ。この段階でOK であったが、安全のため、更に吸引停止12時間でレントゲン撮影という手順をふんだ。
これでも問題が生じなかったので、次は、針を抜き出し12時間後にレントゲン撮影、これでも問題が生じなかったので、退院となった。
なんと27日に再入院して、31日退院の4泊5日の入院期間となった。(入院期間中、かなりの痛みに苦しめられた、辛かった。)