絵にはいろいろな絵がある、小生が知っている絵の種類はせいぜい、水彩画・油絵・山水画・水墨画・きり絵・張り絵程度でしかない。
油絵は、インテリ臭く結構かっこよい遊びなのだが、イーゼル・キャンバス・絵具箱など一式を揃えると山登りに行くような大荷物になる。
これでは移動するには車がないと身動きに困るし、また高額投資が必要であるので諦めた。
数年前に、どの絵の教室に通うのかを決めた動機は実に他愛のないものだった。それは道具が少なくて(お金が少なくて)、学校で習ったことのない絵を習ってみようということだった。
たまたま、市が生涯学習講座で主催する絵の教室には水墨画教室しかなく、自分の設定した低額投資条件にも合致したから、参加したのだった。
早いもので五年が経過した。初めの2年は単なる練習で作品までには至らず、春秋の展覧会に出し始めてから以降完成している作品は僅か5枚でしかない。
今回も秋の展覧会に向けて制作を急いでいるが、何時もの通り何度も書き直しをしており、刻々と提出期限が迫ってきているのである。またまた、時間切れで投げやり出品となりそうである。
ふと小生の頭に浮かんだのが「水墨画とは何だろうと」ということである。大変曖昧な動機で始めた関係で、きちんとそれを理解せずに描いていたことに気がついた。
インターネットでの解説の一部をご参考まで。 http://www.weblio.jp/content/%E6%B0%B4%E5%A2%A8%E7%94%BB
下記の文章を一読したが、漢字の羅列以外に小生としては得たものはなかった。漢字の一語一語を勉強しないことにはとても理解できそうにないことに気がつき、お気に入りに入れておいてしばらく放置することにした。
水墨画【読み】:スイボクガ
【英】:INDIAN INK PAINTING
墨によって描かれた絵画。墨絵、墨画ともいう。彩色画の対概念で、また、墨線のみの白描画(白画)に対して、墨の暈(ぼかし)による濃淡や筆の抑揚の表現のあるものをいう。
中国に始まり、朝鮮・日本に伝った。中国では、戦国時代の帛画にもその徴候が見られるが、盛唐期(7世紀末〜8世紀前半)に輪郭線・色彩による伝統的画法から解放されて生れたものである。
「水墨」の語は中唐期(8世紀後半)の詩人劉商の詩にみられる。10世紀には水墨技法は著しく発展し、南宋では技術的完成がめざされた。
また、水墨画と禅思想との関係は緊密で、南宋から元初には一画期を現出した。
日本では、奈良時代にその先駆的なものがみられるが、鎌倉後期(13〜14世紀)に宋元画の影響によって始りを迎えたといえる。
室町時代には如拙・周文らを軸に詩画軸が流行し、その後、室町後期の雪舟、桃山時代の狩野派による金碧障壁画、江戸前期の狩野探幽、後期の円山応挙、また、池大雅、与謝蕪村らの南画など様々に発展し、現代では抽象的造形も試みられている。