12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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クローン

2009年03月06日 07時56分02秒 | Weblog

デジタル家電のカタログを読んでいたら「コピー10」なる言葉にでくわした。 10回しかコピーができなくなっているという、厳密には「9回のコピー」と「1回の移動」というのである。

 計10回のコピーと移動を全て終わると元データは消えてしまう、またコピーや移動されたデータはもう二度とコピーできないと言う。

アナログではコピーする毎にデータの質は確実に低下し、これが理由で無制限なコピーは自然と防止できたが、デジタルでは元と完全に同じデータが次々とコピーでき著作権侵害防止のためこのような制度が導入されたのである。

際限なく完全コピーの人間ができる「人のクローン」は、多くの問題を生じるであろうことは想像に難くない。

 もし「1回きりの移動(ムーブ ワンス=move once)」式クローン人間だけは認め、そして、元の人間の死と引き換えにムーブを認めるという時代が来たとしたらどんなことが起きるのだろうか。

 これが実現すると、肉体の若返りは可能である、更に知恵・知識・経験の移動ができるとしたら、幼い児が高度な大人の知恵・知識・経験を持つ時代来ることになる。いったい何が起きるのだろうか・・・。

自然界には、意外にクローンで繁殖する生物がいる。
無性生殖は、原則としてクローンを作る。単細胞生物の細胞分裂は当然クローンとなる。有性生殖をするまで、群落は1つのクローンである。

植物では栄養生殖がある。匍匐茎をのばして増殖する植物は、往々にして群落を形成するが、それらは同一のクローンから構成される。竹林はその例である。

一部の生物、特に三倍体の生物は、マクロには通常どおり種子や胞子を作っているようでも、減数分裂・融合を経ない無融合生殖をおこない、子はクローンとなる。セイヨウタンポポが有名で、広大な範囲(アメリカのいくつもの州など)に渡るクローンを形成することもある。

 無融合生殖によるクローンは動植物を問わず見られる。
カビでは、体細胞分裂により生殖子を作る無性生殖が広くおこなわれており、クローンの子孫が生まれる。
分生子を作る子嚢菌や不完全菌、胞子嚢胞子を作る接合菌類である。

動物では、一卵性双生児は互いにクローンである。ただし、親とはクローンでない。

進化が進むと神様はクローンの存在を認めていないようである。
「コピー10」からとんでもない話になった。


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