薩摩の国は当然ながらカライモが主語になるお話が溢れているようです。江戸時代の中頃、青木昆陽が全国にサツマイモを拡げたが、はるかその前に薩摩の国ではサツマイモが大作元として席巻していたようです。ご当地に行くと清酒は芋焼酎と同義語、今でも清酒は顧みられず芋焼酎が夜の世界を支配しています。台風が常襲し、地上の作物栽培は、お米をはじめとしてなかなか取れず、わずかに雑穀が主役だったご当地に、カライモがやってきて主役に躍り出す、「生国と発しますは 唐で・・八方美人といわれ飯粥、だご餅、焼酎に、匂いが臭いと 笑われながら 15度の飢饉に 一度の不覚も取らず・・・」(カライモ侍)
という救貧のスターになった。そして、カライモ文化が花開く。冗句を連ねた小説や洒落本があったとさ。 . . . 本文を読む
昔、長生きをしたかったなら、サツマイモとイワシを食い、毎日1時間の散歩をしなさい、という伝えが九州にあるそうです。私は朝の散歩から帰ると、まだ寝ている家族を起こさないようにして粗飯を作ります。食材は芋類、大根、ニンジン、大豆、海藻類、明日葉パウダー、自給菜園のしそ、ハーブ、サラダ菜、ミカン、柚子、木の芽、かりんなど。自給菜園のものは、朝出かけるときに葉をちぎって「今日の味噌汁にどうですか」と散歩仲間に配ることもあります。今鹿児島から大量のサツマイモ(規格外)をいただいたので、仲間におすそわけしています。 . . . 本文を読む
もう一年以上前の正月頃だったか、いつも歩いている多摩川の下丸子の岸辺で5-6人の熟年男性がせっせと焼き芋をやっていて、あたりに良いにおいを発散させていた。そこで声をかけてみた。
・・・今日は下丸子で何かのイベントがあるのですか?
「いえ、これは池田先生に差し上げるのです」 . . . 本文を読む