田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

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2020年07月23日 09時51分06秒 | 日本の未来像(future

五穀(イネ、畑稲、麦、小麦、そば、粟、キビ、もろこしキビ、稗、大豆、小豆、そら豆、エンドウ、ささげ、ナタマメ、ゴマ・・・)、菜(大根、カブ、ミズナ、アブラナ、からし、ニンジン、ナス、瓜類、へちま・・・)、山野菜(ネギ、ニラ、ニンニク、ショウガ、茶)、菓木(すもも、梅、あんず、梨、栗、ハシバミ、柿、じゃくろ、ゆすら、やまもも、もも、ビワ、ブドウ、銀杏、カヤ、柑類、山椒)、諸木(松、杉、檜、桐、棕櫚、橿、椎、桜、柳、婆羅得、ハンノキ、椿、竹、生け垣を作る諸種の木)、生類養法(牛馬、豚、鶏、鯉、鮒)、薬種(当帰、地黄、川芎、大黄、牡丹、芍薬・・・など、そのすべてを詳しく解説しています。これらは当時栽培されていた作物類をたくさん紹介していますので、先祖が重労働をしつつ、これらを食料に医薬に、そしてエネルギーや防災に、各地の風土に合わせて職人芸を磨き、それを子孫の我々にリレーしてきた歴史を想わざるを得ません。この本、貝原益軒の兄と宮崎安貞が知り合いで、さらにこの友達が水戸黄門の家来の「助さん」(本名は佐々宗純)だそうで、その「助さんから黄門様に伝わり?、黄門様が賞揚して広く伝わったとか。助さんも黄門様も大変な知識人でしたね。この江戸の繁栄を支える一里塚でもあったようです。「食を粗末にできない」「農業を失ってはいけない」とつくづく思わせる本です。現在、食と農について世の中は軽く考えすぎですね。ぜひ一読、いやページをめくってみてください。


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