この間医師が4人、看護師が3人が犠牲になったといいます。命がけの医療活動は、医学や医療技術が進んでいない、コレラ対策のない当時、医療従事者たちはどれだけの苦痛であったかを想像しました。ナイチンゲールのしたことは、病室の床板を磨き、便器代わりに病棟に置かれたタライの定期的な洗浄、ボイラーを買って湯を沸かし防護服などを頻繁に取り換える、などをはじめ手洗い、窓による自然換気、密集を避けるベッドの配置、正確な病状統計を積極的に行ったとされることでした。非常時における彼女の活動は、しきたりを破り、自分の責任で現場を変えていくリーダシップがもたらしたものでありました。当時、病院のすぐそばに軍の倉庫があり、そこに多くの装備品(食品、医療品も?)があったそうですが、軍は“前例がない”“管掌外”“指示がない”という官僚的な対応でその運用ができなかったとされています。翻って現代、新型コロナウイルス蔓延の非常時に似たような事象が日本にもありそうですね。今に生かせる教訓がナイチンゲールの活動の中にたくさんありそうです。
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