緩やかに 微笑む草花 日の光
ハナズオウ 背伸びして咲く 中原道
のどが渇けば、命がけで水を求めて泥水でもすするのが生き物ですね。STAY HOMEといわれて、2~3日は閉じこもりましたが、心が渇きますので、それ以上は無理。心の渇きとはさしずめ、「見る」「聞く」「嗅ぐ」「食する」「触れる」の5感をピアニッシモにしている状態でしょうね。5感を伸ばしている子供ほど、フォルテッシモで感じたい、じっとしておれません。大人だって。
毎日を 県境超えて 朝散歩
誰にも会わない、近づかない、見るのは景色だけと言い聞かせて。「禁」を破って朝の散歩は毎日、昼の散歩は二日置き、多摩川をうろついています。
薫風が香り、花鳥風月すべてが行き来としているこの季節に、蟄居謹慎の毎日を送っていると、来年は桜も、つつじも、バラも、つばめも見にすることはできないほど足腰がなえるか、頭がぼけてしまうかも・・という恐怖があります。
富士の峯 丹沢従え 白い雪
人通り 絶えて喜ぶ 群れ雀
かくて、朝の散歩は、5時は県境を越え(多摩川を渡り)川崎市へ、少し歩いてそこから反転して(多摩川を再度渡り)7時に帰還します。「越境はだめです」といわれてもね。昼の散歩は、文庫本を一冊もって(ついでに缶ビールをもって)多摩川河原か、景色の良い公園に行きベンチに腰掛けたりしています。どこへ行っても、ほとんど人と出会いません。河原に出ていくと、台風19号で運ばれた土砂にもめげず雑草が生い茂り、もしもここで足を取られたりして倒れたら、誰も発見してくれないかなと思っています。それはそれとして、怖いけれど。
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