トマトの勉強会では11年間、生ゴミを堆肥に変える教室を営んでいます。「もったいない」「生ゴミは宝」とは頭で知っていますが捨てざるを得ない暮らしになっています。私たち消費者が志し、そしてそれを達成したかに見えた現代世界はすべて「手軽」の世界です。消費者は「食べること」は知っていても「作ること」を知りません。料理は作ることの一部ですが最近ではお皿に盛るだけの食事が多くなってきています。「手軽」の世界は水も緑も土もただの風景で、生命が誕生している土壌や水辺には直接タッチしません。逆に化学物質などで生き物の連環を破壊することすらしています。生ごみ?燃やせばいいさ。スーパー、コンビニ、ネット通販、自販機、コーヒーショップ、居酒屋・・そこで食べたり飲んだりは、お金と引き替えに「手軽」で好きなだけ手に入ります。かくて消費者はお金さえあれば食べ物はいくらでもあるという「嘘の」世界で生きています。実際は消費者はお金にきゅうきゅうし、日本の農業は競争を強いられヘトヘトの状態です。これからはますますその傾向が加速し、食も遠くから運ばれる外国のものが大部分になるでしょう。やがて、もしかしてもうすぐ、国際情勢が変われば「嘘の」楽ちんの世界が急に「現実の」苦悶の世界になります。こんどはお金持ちでも「手軽」に行かないでしょう。育児、子育て中のお父さん、お母さん、もう少し「食」について注意を払いませんか?
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