田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

トマトフェスタ開催間近(4)・・お天道様はままならぬ

2008年07月23日 07時48分23秒 | トマト
千葉と福岡がダメにがっくり
トマトフェスタの来場見込み数は500人と予想しております。集まるトマトは500㎏を期待しております。しかし、福岡と千葉が不参加となって、集まるトマトの量に不安が出てきました。
 農作物というのは、予定通りの量、予定通りの規格、予定通りの納期、予定通りのコストが実現しがたいものです。特にトマトフェスタに参加してくるトマトたちは、日本では生産も流通もすべて新米ですから、思った通りにならないのは当たり前といえば当たり前です。

つくづく思うは、ばかげた日本の流通システム
トマトは軟らかく、傷や腐れが生じやすいので、流通の容器にぴたりとはまり輸送中に振動しないようにすることが大切とされています。行き先は大田市場です。「完熟」のまま数十、数百キロも大田市場に運ばれてくるという今の流通とは一体なんでしょうか?
店頭に美しく並んでいるトマトたちは、全部粒ぞろいです。これは選別されたからです。選別するのは農家です。選別にもれたトマトたちの「処分」は農家が行います。エリートだけが流通に乗り、のこりは、選別上から農家に返送されます。また最初から選別による合格率が低いと見なされた場合は、まだたくさん実が付いているのに次の作物のために全部撤去されます。不合格のトマトたちは、結局廃棄物同然となり、この間にかけたコストは、つまるところ消費者が負担しています。
こんな不合理がまかり通っているので損をするのは農家と消費者。真ん中の流通業者も、選別のために複雑なシステムを操り、品質保持に大変な労力をかけているので決して得をしているわけではありません。最終の小売店でも、また売れ残りがあります。これらは、どこかに運ばれ廃棄物同然に。こうして生産から流通にかけての無駄は、小売り価格に上乗せされて消費者が最終的に負担しています。どこから見てもおかしな流通システムですが、これが改まる様子がありません。
新しいトマトたちは、このような流通に乗らない限り農家が作れないようになっている・・・この事実は大変思い現実です。トマトばかりではありませんが流通システムは完全に代えなければならないようです。






、 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿