水処理機といっても大げさな物ではなく、ローテクの手作りのミズスマシといったところか。3本の櫂を回す水車のような造作で40Wの電力を与え、水上から水底まで虫が這うぐらいの速度の流れを作る。この起動にとって、水面に減圧環境をつくり、水底から水のローリング効果でヘドロを剥離させて浮き上がらせ、これを日光に晒しながら、光合成を行うプランクトンを養う。そのプランクトンが食物連鎖の引き金になり、池を魚介類の繁殖するものに変える。継続的な底水流でヘドロが少しづつ剥離し、これをエサ化して魚類などに消費させる。原理も仕掛けも簡単すぎて、おまけに丈夫で長持ち、電力使用はほとんど皆無・・・そして漁場ができる、良いとこずくめだが、これが本日から1年間、昼夜兼行で稼働し、東京ドームグランドの規模、約12000㎡の池の浄化をする。場所は、鶴見の二ッ池、フナ釣りでにぎあう池だが、もう魚の数が激減している。ヘドロが1メートルも層をつくり水質が危ない状況。横浜市の理解によってバイオファンの実験を許された。
これからアオコが繁茂し、悪臭も出てくる季節、この小さな巨人の活躍を願っている。時折出かけ状況を報告することにしよう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます