以上が水上掃除ロボットの全て。水深1.5メートルの二ッ池では、バイオファンは一日に44,500㎥の水を動かすことになり、この過程で水底の水を一日に34回浮上させ、太陽光(紫外線)で細菌類、菌類、微細藻、原生動物、等のフロック(活性化されたバイオマス)、が形成されこれが食物連鎖の資源となる、ということです。いわば水底に滞留していた窒素、リンが肥料として開放され、植物プランクトンに再利用され、さらにこれがワムシ、ミジンコなどの動物性プランクトンに食され、魚貝類、小動物のエサとなり、自然循環を助けてCODもPHも平均値するということらしいのです。
なぜ、水を掻くだけで池がきれいになるのか?素朴に考えると「まさか?」となるだろう。けれど難しい水理の公式に首を突っ込むこともないでしょう。CODとPH、そして身体で分かる悪臭とアオコの繁茂状態、このくらいを観察すれば改善されたか否かは分かるのではないかと思います。
この池からの500メートル以内は4400所帯が池を見下ろすように住んでいます。当然人々の池の周りは散歩道、憩いの場として貴重な空間となっています。バイオファン派見た目も美しく、このテストは、公開の実験のように見えますので住民が注目するのではないかと思います。
これが商売になるかどうか・・・ですが、ほとんど手作りで、機械らしい機械と言えば減速モーターぐらいのもの。後の機材は軽量の金属羽板とかプラスチックの浮子、そしてロープぐらいのもの。だから、鋼管や鋼板、炭素繊維とか不織布や凝集剤(薬品)やポンプを売る大企業には興味が無いでしょう。せいぜい蛍光灯2-3本の起電力のソーラ発電器を買ってきて付け、装置はプレハブでつくり、現場には軽トラックで運び、2-3人の作業員で半日で浮かべる。バイオファンが池だけではなく、入り江の海や運河、大型貯水池、養殖魚場などに応用できれば良いでしょうか。いずれにしても池の掃除ぐらいでは、資金力は要りませんので地元でコツコツ商売する水道屋さんなど小企業に適しているかも知れません。
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