龍体力学覚え書き

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NHKスペシャル「1942 大日本帝国の分岐点(前編)」

2022-08-25 23:50:06 | tv
「NHKスペシャル 1942 大日本帝国の分岐点(前編)」の録画をようやく観た。

先に観た後編はガダルカナル。前編はミッドウェー海戦がメインターゲットで、お約束の索敵ミス、爆弾と魚雷の換装手間取り、格納庫で突貫作業中に爆弾を無造作に転がしてあったのに誘爆・・・などなどミスをあげつらうばかりで、3隻やられたあとの残る1隻(飛龍)で、相打ちに行った局面とかは完全スルーとか、さすが日本サイドでぎりぎり頑張った点はすべて無かったことにしたいNHKらしい編集にせせら笑った(それを承知で観ているとはいえ)。

件の索敵ミスとされる点も、索敵機に敗北の責任をなすりつけているのではないか?とみられなくもない点もあるはずで(日本の組織の上層部なら、責任回避に醜いことを平気でやるのもお約束)、安易な情報軽視の論調に持っていきたい安っぽさである。

そもそも日本の陸海軍の幹部の一部に対し、安直な派閥抗争なのか?、留学時代に見込まれてスパイとなっていて敵さんとの暗黙の了解済みなのか?、明治維新後の国家に対する歪んだ反骨精神ないしは敵愾心のようなものが積もり積もった末、八百長負けのシナリオに沿うように沿うように行動してないか?・・・等々、とにかくひねくれたスタンスで眺めると、結果的に勝つための最善を尽くしているとは言い難い点が結構多いので(今回も一応、後続の主力部隊は敵空母の存在を察知していながら、前衛の機動部隊には「どうせ知ってるでしょ?」と、念のために知らせることをストップさせた輩のことにはチラリと言及してはいたが)、作戦に関わった幹部たちの経歴や人相のチェックに、ウィキペディアは必須だ。番組の言及を真に受けていたら、都合よく洗脳されるケースもあるので・・・。

そのミッドウェー海戦の大敗北が、大本営発表が嘘八百を垂れ流し始める嚆矢となったというのが今回の番組の「柱」。そしてそこから、当時の新聞ラジオがその「嘘八百」に追随するしかなく、その報道を真に受ける一般庶民(今回は子育てする30歳の主婦の人の日記が象徴的に選ばれていた)の日記の記述を後世から見た時のなんとも言えない気分・・・(真に受けてまんまと騙されている人を見てどう思うかなんて、書くだけ野暮)。

これは歴史を振り返っているようで、現在の報道機関と圧力団体としての体制側(政府や広告主やカルト、それに支配者気取りのキチガイたち)の構図そのもの。全く変わってはいない。

ジャーナリスティック精神なんてとてもじゃないが発揮できないけれども、この番組から学んでくれ・・・という制作サイドの意図はささやかながらわかりますな。

体制側とカスゴミが醜くつるんでいる時の言い草は単純には信用せず、煽ってきたら嘘八百とみなす。これでちょうどよいのであろう(何十年も馬券を買ってきた日本競馬で学んだ事でもある)。

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