4/18『アジャセ王物語-王舎城の悲劇-』
某小学校近くのお寺 本堂にて。
まず本堂 入って ちょっと慌てる。
あれ、これ、何かの寄り合い?
年配の方がたくさん座っておる!
しかも受付で なんか払っとる!
(注・劇は無料 笑)
そういえば、立て札に永代経と書いていた。
なので いわゆる檀家さんのお布施
なんですよね~~と、後で気付く。
講中の集まり等に出ることもあるので、
ああいう場は 見慣れてはいたけれど。
地域が違うと、やっぱり焦るもの。
受付の人に聞いたら、
座っていいよと言われたので、劇の前の
お経の間も ちゃっかりイスに座らせてもらった。
それにしても、本堂が現代的。
外から見るとそれほどじゃないけど、
サッシになっているから、空調可能な空間なのかな。
中は 御本尊を円柱型の壁が囲んでいて
何だかおしゃれ~~~。
そういえば、淡路島の本福寺が
地下の現代美術館ぽくて凄かったけど、
こんな身近な場所で 現代風なのを見たのは初めて。
御本尊脇に、特設舞台。
お経が終わるとイスを横に向けて
いよいよ始まり~~。
その前に、お寺の方より物語のあらすじが。
ああいうのって、法事の後に聞くお話に
雰囲気がちょっと似てるかも。
法話?説教とか、そんなこと思いながら。
そして、開演!
さてさてお経も含めて全部で二時間。
最後まで持つか、三女~~(笑)。
知ってる学生さんも登場で、
三女しきりに あれは誰?あれは
・・・と聞くので焦った。
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あらすじを聞いていたからか、分かりやすかった。
コミカルな口調が、ウケてた。
反応が声に出るのは、年配の方ならでは。
舞台と客席とで言葉を交わしちゃうとか(笑)。
子どもが集まる場(読み聞かせとか)でも
そういうの あるなぁと思いつつ。
最初に筋を聞いていたからか、話の要点を
劇の中で見つけていくような感覚だったかな。
お釈迦様の教えを、劇を通して見ていくような。
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病は気から、と言うけれど
気の持ちようで大きく変わることもある。
そんなことを思った。
恨み辛みも果てしない。因果応報
ならば 自分のために出来ることあるかな、と。
そして劇の後の 締めに 住職さんの言葉 聞く。
今回 観て思ったことは、
自分の日常に活かすこともできる。
仏教劇、とあったけど
まさにそういう教えに沿うものだったかも。
そうなんだよな。前向きに。
でも なかなかそうもいかない日常でもある。
個人的には、劇などを通して、
思いっきり どん底に突き落とされるのって
嫌いじゃない(笑)。
そして観てるうちに そこから浮上したりもする。
そういうの、好きだなって思ってる。
うまく言えないんだけど・・・
それは、示された方向や終着点が
見えて辿る道じゃなくて、
わからなくても、闇雲でも
ただ渦に巻き込まれつつも
必死に かき分けているような感覚
・・・なのかなぁ。
うん、よく分からんけど
いーよね(笑)!!
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あんなふうに 寺に人が集まって、
教えを聞く場は昔からあったのだろう。
若い世代がそれに参加する機会は
少なくなったかもしれないけど。
でも、そういう機会を増やしたいと
お寺の人は思っているのかな。
寺の周辺は、うちの近所にちょっと似ている。
昔からの家や畑の間に、真新しい家々が立ち並ぶ。
小学校も近く、若い世代が住み始めているようだ。
ふと思った。
そういう人たちも、つながっているのだろうか。
いずれ つながっていくのだろうか。
人が生きていく上での知恵のようなものが
教えと通じるものならば、
それを つなげていくために
永代経のような場も必要かな。
だから あんなふうに、劇として観る
というのも アリなんだろうな、とか
色々と考えさせられた。
★写真は お寺の入り口。
三女が自分も撮るというので
カメラ渡してみたところ
意外とまともに撮れてたのが、右(笑)。