昨日、青年団『月の岬』観た。
黒電話 風鈴 縁側
仏壇に供えるご飯 鈴の音。
ここは昭和の昔?
いや、ケータイもある現代。
なんだ?この家族。
ちょっと変わってる?
言葉の端々や表情から
心の奥を想像する。
日常なら
表立っては見せないものが、
お芝居ならにじみ出て
見えるから面白い。
それが人に言えないような
重いものでも。
そんな深みへと、見ている方も引きずり込まれていくから、
身も心も疲れる。
お話だ、でもどこか現実だ。
何だか境目が分からなくて、
どよんとしてしまう。
風鈴の音が私には清涼剤。
重い心を、風がすっと
動かしてくれた。
色々な女たちがいて。
自分と重ねてみたりして。
でもやっぱり女って怖いな。
女であることから離れたかった
十代の頃は、本能的に
こんなことも感じ取って
いたからなのかな…。
簡単に 涙なんて流せない。
私ならどうする?
答えのない結末を
自分で掴むために
手探りするような気持ちだった。
…………
アフタートークには
平田オリザさん♪
テレビで見てる人が
目の前にいるなんて変な感じ。
簡単な説明の後は
質問に答えていく中で
色々興味深いお話が。
ちょっと特殊な舞台の様式、
そんな意味があったのか…と。
何かとぼんやりな私には
なる程と改めて思うことの
多い内容だった。