9/18 演劇集団よろずや
第32回本公演『青眉のひと』
13時公演
❲ 演劇三昧 ❳ の配信で
後日視聴しました!
三女が参加した映画
『ある夏の送り火』で
お母さん役をされていた
竹田朋子さんが主演。
しかし今年劇団を休団、
関西を離れるとのこと。
いつかは三女を連れて、
大阪で観劇したいと
思っていたけれど……これは大変😳
観に行けないけれど、配信がある❗
リアルタイムでは
観れなかったけれど、
都合のつく時間に視聴しました。
あの世とこの世が繋がるところ、
能楽堂のつくりが活かされてる✨
世間に認められなくても
やりたいことをやればいい。
時に苦しいこともあるけど
やりたいことなら頑張れそう。
…などなど、
自分も励まされ
胸が熱くなる舞台でした。
………………………
vol.32『青眉のひと』
場所は大槻能楽堂。
行ったことはないけれど、
配信の映像で見るだけでも
素敵な感じ。
機会があれば行ってみたい。
その能舞台、
本舞台へと繋がる
長い渡り廊下がある。
本舞台が現世なら、
廊下の先は幽界。
描かれるのは、
日本画家、美人画で知られる
上村松園さんの人生。
松園さんの人生を描く物語には、
この世のものではない存在が
行き来して
松園さんとやり取りをする。
彼女の心の内を
覗ける場面としても楽しめた。
それにしてもあの時代、
絵画に生きた彼女と
彼女を支えた人たちの
心意気に感銘を受けた。
現代でさえ、女性の社会進出が
遅れていると言われているほど。
女性が絵を描き
未婚の母として生きる困難は
想像を超えるものだったに
違いない。
その苦しさは物語の中でも
吐き出されていた。
それでも、
女性初の
文化勲章受章にまで到るには、
描き続ける努力やその積み重ねが
あったのだと思う。
それができたのは、
彼女の強い意志や、何より
絵が好きだという気持ち
だったのではないだろうか。
そして、それを肯定してくれた母。
その存在は大きかったはず。
言いたい人には
言わせておいたらいい、
堂々としていたらいい、
やりたいことをしたらいい、
なかなか
言えそうで言えない言葉。
しかし、
自分自身にも響く言葉だ。
やりたいこと、
好きなことをやっていても
苦しい時はある。
でもそこに
やりたい!
という気持ちがなければ、
楽な方、無難な方に流れても
生きる喜びは
感じられないかもしれない。
“一生のうちには
いろんなことがある”
確かに。
松園さんの人生を振り返り
本当にそうだなと思った。
今を生きる自分たちは
思うようにならない中、
踏み出す一歩の方向を
探しあぐねている。
でも純粋に単純に、
好きと思うことや
喜びを感じるものを
求めてもいいのだと思えた。
きっと、
人それぞれに違うもの。
それを、あたたかく見守り
あと押しする眼差しが
いたるところに溢れるように。
自分もそのひとつになれるように。
震えるような気持ちで
舞台を去る
松園さんたちを見送った。
生演奏も良かった。
生で聴きたかった(笑)。
奥で奏でられる
笛や鼓、だけでなく
脇には
二胡、ギター、
ジャンベらしき太鼓も。
どこか懐かしい
心に染み入るような
メロディだった。