コラムは看板記者のアル・カーメン氏の執筆で、「首相はオバマ大統領との公式会談を望んだとされるが、夕食会の席での非公式な会談が慰めとして与えられただけだった」と解説。
米政府のこうした対応の理由について、「日米を分断している沖縄の米軍普天間飛行場問題を通じ、鳩山首相はオバマ政権の高官たちに、信頼できないという印象を植え付けた」と指摘した。さらに、「ますますいかれた」との表現は、「オバマ政権高官たちの評価」だとした。
一方で、「オバマ大統領と90分にわたって会談した胡錦濤・中国国家主席は、勝者リストのトップに位置した」と指摘し、大統領が胡主席に握手をしながらお辞儀する写真を掲載した。
(2010年4月15日11時12分 読売新聞)
普天間問題での鳩山首相の尋常ではない迷走を見れば、このような米紙報道も無理もない。辛辣ではあるが的確だと思う。「政権交代」した日本はあっという間に国際社会に相手にされなくなってしまっている。とはいえ、自国の首相が国外でこういう目で見られているのは情けなく、気分がいいものじゃない。
鳩山首相個人の問題だけでなく、首相を囲んでいる鳩山内閣閣僚や民主党議員のレベルもたいして変わらない。そのまわりで、鳩山内閣の問題点には目をつぶり、持ち上げるしか能の無い日本のテレビ局の低レベルも相当なものである。報道番組に出ている多くのコメンテーターらの発言はまるで単なる民主党応援団か過保護な親バカのごとく。曖昧で情緒的で、”的確さ”のカケラもない。
日本のマスコミは何かの理由で(業界益?) 特別な”フィルター”で報道番組を作っているように見える。前麻生政権への報道にはまったく逆の”フィルター”が施されていたと思う。もしそれが国内で通用したとしても、その間に世界情勢は着々と変化している。テレビ局の恣意的でわざとピントをはずしたばかばかしい報道番組は、間違いなく日本の”国損・国民損”に一役かっている。本当にいいかげんにしてもらいたい。