
押入れの襖閉めんと押し込めば
しゅ・は・き・ま・・・せり
とオルゴール鳴る
今夜はクリスマス・イヴです。
さあ手を組んで祈りなさい。
ケーキを食べなさい。
雲ひとつない冬晴れの一日でした。
ぼくはもはや誰にも
クリスマスプレゼントはやりません。
プレゼント、贈り物についてぼくはあまり
いい想い出がない。
プレゼントする側になっても
選択にセンスがないので
ガッカリ顔を度々に見せられたし。
じゃあ来年から現金渡すから勝手に買えと
逆切れしたりして嫌な雰囲気となる。
いただく場合にはオルゴールを何人かに
何回かもらったことがある。
本命じゃない人にプレゼントするのに
オルゴールって適当なのではないか。
と、ぼくは分析している。
小物入れかなんかになっていても
その辺に置いとくと埃を被るのが常で。
押入れと言うか納戸と言うかそういったところに
仕舞っておく。
客人を急きょ迎えるとなると急いで何もかもを
押入れに押し込む。ぎゅうぎゅうと押し込む。
すると何かの拍子で極々小さく
「主は来ませり」と鳴りい出すのである。