彷徨いて辿り着きたる最果ての地をゆくわれはなにものなるか
クルマを走らせ船に乗り
たどり着いたのは
私の知らない路地であった
無論無意識に彷徨ったわけではないが
ここを目指したわけでもなかった
あたかも
つげ義春の世界に迷い込んだかのような
錯覚を起こした
ふたりでいる煩わしさよりもひとりでいることの
寂しさを選ぶような生き方をしてきたし
それでもいいと生きたつもりであった
夢みる時間は一瞬である
大袈裟ではなく一瞬に過ぎた二日間であった
私は決して間違っていなかったが
正しい生き方をしてきたとも
思わない