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ゆこちんのトランペット

トランペット奏者 藤井裕子のコンサート情報、トランペット談義のつもりが…こぼれ話や大きな声では言えない話も…毎日更新中♪

初めて

2010年11月18日 20時40分17秒 | Weblog
お通夜で演奏する…というお仕事をしました。

陸軍の戸山軍楽隊(名前は合ってる?)でラッパを吹いていて戦後は、ジャズや歌手のバックバンドで吹いていらした方…なので奥様が、最後のプレゼントにトランペットの演奏を、とのことで、お話が来たのだ。


ニニロッソの曲を中心に、ということで、私にとってはありがたいオーダー。

昨日の朝、お仕事のお友達からメールが来たから急だけど、お通夜やお葬式は常に急なものだよね。

午後、中学校でTBAをやって、大急ぎでお通夜の会場へ。


シンセサイザーの方やご遺族の方、ホールの方と打ち合わせをするのだけど、シンセの方はさすが百戦錬磨で、譜面あればできる!と思うらしく、「マジでそれっすか!!」と言いたくなるような曲を提案してくれる…トランペット吹き的にはかなりビビるがせっかくだから乗ってみるのも悪くない…と思えども、少しは得意な曲の方がいいかなー…と少し提案したりして、冷や汗をかきつつ曲が決まった。


喪主の方、トランペット吹きの奥様なせいか、他人な気がしない…。


また、ホールの方が物凄く心温く、しかもこのような場でありながらユーモアもあり、ステキな人達。

「おー!!トランペットかっこいい!!」みたいに絡んでくれるので、孤独感がなくてありがたかった。


最初に4曲、読経後に4曲吹いた。

前半はニニロッソをどんどん吹くって感じで、最後ちょっとしんどくてピッチが上がっちまって後悔。


読経を挟んでまたもニニロッソ!
でも後半の方が得意な曲だったし、1曲終わって段々吹っ切れて、響かせ方とか分かって来て、最初の予定の3曲終了。


それじゃあお先に…と譜面台をしまってたら、ホールのスタッフの方がもう1曲!!っていいながら写真撮ったり指揮振ったり!

もちろんこの時点では、参列のみなさんはおときの会場へ行ってるので、見えてはいない。でも音は聞こえてる。


もう1曲をありがたく吹く。

受付を手伝いに来てた方が、「ステキだったわー」って来てくれて、そのあとご親族の方も、一緒に写真撮影まで。


少しお話もしたりして!

長生きされた方が亡くなったときって、もちろん寂しいんだけど、それでも正々堂々ここまで生きてこられた生きざまみたいなものが、感じられて、嫌な暗さがない。


これって大丈夫なことだなと思った。

シンセサイザーの方が、ここのところときどき若い方の葬儀を担当するとのこと。自殺とかもあるらしく、遺書に演奏してほしい曲が細かに書かれてたりしたこともあったそうだ。

そういうのは腹立たしい!!親に葬式を出させて、曲も指定するなんて!!それより生きて生きて最後に頑張ったねと送ってもらえるまで生き抜け!!そのとき初めてリクエストとかしていい!!

話が逸れたけど、そう!!立派に生きた方のようだった。

写真を撮ったあと、奥様が、「最後のプレゼントだよ!よかったね!今まで楽しかったよ!またね…また夜来るからね」


というようなことをおっしゃっていて、メチャメチャ暖かなご夫婦だったんだなーと思った。


と言うわけで、お通夜というところでのお仕事だったけど、心は暖かくなったよ!


さーて、明日は山梨で今年最後のTBA小学校公演だー!!

凄い小編成なので、ちょっとドキドキだけど、頑張ってきまーす(o^-')b
コメント
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