てんもく日記

ヒゲ親父が独特の感性で記録する日記。このブログがずっと未来に残るなら、子孫に体験と思いを伝えたい。

ブラオイラ#158(能美廃線跡探訪編)

2016年10月22日 22時47分32秒 | 【ヒゲ親父】ブラオイラ
早朝に犬の散歩をした際、素晴らしい朝焼けだった。

そして・・・、
今回もまた頑張ってしまった・・・。

以前に廃線になった金名線をたどるブラオイラをしたことがあるが、
廃線金名線

その第二弾である。

今回は強力な助っ人の本がある。
ジャ~ン!!!

「消えた轍(わだち)北陸7」である。

オイラは今まで図書館からたくさんの本を借りたが、この本は間違いなく良かった本ベスト10に入ります

見開きのページにこう書いてある。

日本海側最大級の斜張橋の建設が進む富山新港。その片隅に一基だけ橋脚が残っていた。この海を小さな電車が渡っていたのは、もう40年以上前のことである。'10.8.15

この写真とこの一文でオイラの心は鷲掴みされたのだ。
廃線マニア必見の本で、廃線探訪シリーズ7の北陸編。

北陸だけでも廃線は意外とあって特に石川県は多い。

そして今回オイラがブラついたのが、今はなき能美線
新寺井~鶴来間の16.7キロ、1980(昭和55)年に廃止された。

その能美線の痕跡を探しに出掛けるぞ~

出発は始発駅があった能美根上駅。

立派な駅になりましたね。

能美線は国鉄の北陸本線寺井駅から石川線鶴来駅までをつながっていて、旧根上町、旧寺井町、旧辰口町住民の足であった。



ここに新寺井駅があったのである。


ここより電車はゆっくりと・・・、

鶴来駅に向けて発車したのである。さぁ行ってみましょうか

(このペースだと長くなるぞ・・・

車中に助っ人本といつものジュース、そして、いしかわの文化イベントガイド。


しばらく走ると、早速・・・


加賀福岡駅跡。


もうしばらく走ると五間堂駅跡。


写真を見ると、小さな小屋のような駅だったんですね



国道8号線を渡る。
旧根上町から旧寺井町に入るわけだ。

これはわかりやすい。

かつての線路を歩道に整備したんだね、こういうのを土地が記憶していると表現するのかな。

昔の風景もなんとなく思い浮かぶよ

緩やかなカーブを走る電車の横にこの樹木はあったのかな。

寺井病院の前を通過しま~す。


寺井の町に入ってきました。


寺井図書館とある。

助っ人本によると、ここには本寺井駅があった。

住宅街の間を鉄道が通って・・・

いやむしろ鉄道が先にあって、住宅が後に建ったのか。

住宅街を抜けると・・・、


加賀佐野駅跡に来たのだが、


写真を見ると


今も残る駅前の橋。

九谷橋とある。寺井は九谷焼の地だから。

ずいぶんくたびれちゃったけど、君は何十年もがんばってんだもんね・・・

なでなで

さらに進むと神社前に来た。

蟻宮石子八幡神社(ありのみやいしこはちまんじんじゃ)とあります。

寄ってみると、

狛犬でかっ!

しばらく進むと集落を抜け・・・


旧寺井町から旧辰口町に入り、


田園風景が続きます。


桜並木か、春になるとそれは美しいでしょう。

桜の季節に写真撮りに来よう。

おっ!やった!!


キター!


当然中に入ります。


すごいかつての駅の写真と説明が全部ある。


ふむふむ


石川線、金名線、能美線と

今に残るのは石川線だけですね・・・。

さて、運転席に・・・

おぉ~!

がちゃん!!

東洋電機製造株式会社とあります。

能美線跡はすばらしい。

ちゃんと残しているところが!
駅跡の案内板とかこの車両とかオイラが度々言うのはこういうことなんです。
多くの人が訪れ、いろいろ思いを馳せ、次の世代に渡す。
だから昔の記憶をちゃんと残すべきなんです~ぅ!(>▽<)

さて鶴来に向けてさらに進みましょう


また神社だ。


横に立札が立っていて「御神木 能美市一の大杉」と書いてありました。


むっちゃ大変な階段を登る来丸気多神社である。

狛犬ってこのくらいの大きさだよね、顔つきは不思議な感じだが・・・、
やっぱさっきの蟻宮石子八幡神社の狛犬はでかっ!

能美線は神社の前も過ぎていきます。

かつての乗客、車窓からこの神社も見たでしょうよ

進むと、
「北鉄能美線岩内駅跡地」の石板


さらに進むと、
向こうに見えるのが莇生遺跡(あそういせき)とある。

あの山の頂上付近で縄文時代の集落遺跡が発見されたとか。


さぁ鶴来の山も近づいてきたぞ。


燈台笹で「とだしの」と読む。普通は読めませんわな。

集落の後ろの裏山に世紀の発見があったとか・・・(次回に紹介)

いよいよ旧辰口町から旧鶴来町の境界まで来ましたね。

手取川に架かる天狗橋が見えます。

その横に、能美線の遺構はあります。


能美線唯一のトンネルです。

入口の上部にこのトンネルの名称でも書かれていたのだろうか?なにも見えません。

そして手取川を大橋で渡ったのだ。


助っ人本によると、こんな感じです。

立派な鉄橋でかっこいい!やっぱ電車は橋の上を走る姿がいい


手取川を渡ってすぐに七ヶ用水も渡るのですが、


助っ人本によると、少し前までこのような橋桁が残ってたようです。

今はすでに橋桁は撤去されています。

ただ今日は水が流れておらず、川底が現れて珍しいものを見ることができました。


黄色矢印は橋台で、赤矢印が橋脚跡です。
橋脚の根元を見ることができて痕跡が確認できたのです。ラッキー

さぁいよいよ終点の鶴来駅が見えてきました。


助っ人本によると鶴来駅の三番線ホームに到着したとあります。

独立していた新寺井駅と違って鶴来駅の場合は石川線と能美線は同じ駅だったということです。

とりあえず、ゴール到着です!

JR能美根上駅の駐車場(旧新寺井駅跡地)から鶴来駅までやってきました。
能美線の廃線跡探訪はいかがだったでしょうか。

想像するに昔の能美(根上/寺井/辰口)の方が、
金沢に出掛ける際には、この能美線に乗り、国鉄寺井駅もしくは私鉄石川線鶴来駅まで行って、そこから金沢方面へ行ったんだろうね。

いや~ぁ、頑張った、頑張ったオイラ。
今日は薄曇りから少し雨もぱらついた瞬間もあったけど、なかなかいいブラオイラができました。
(少々疲れたけどね・・・
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