てんもく日記

ヒゲ親父が独特の感性で記録する日記。このブログがずっと未来に残るなら、子孫に体験と思いを伝えたい。

ブラオイラ#435(高岡の国宝寺院見学編)

2022年11月03日 19時30分00秒 | 【ヒゲ親父】ブラオイラ
お隣り富山県高岡市には国宝建造物が2つあります。
瑞龍寺(ずいりゅうじ)と勝興寺(しょうこうじ)です。

(それぞれの受付でもらうパンフレット表紙)

勝興寺については、先月の10月に国宝指定の答申を受けたと発表されたばかりです。


ということで、本日の祝日(文化の日)にカミさんと行って参りました。



高岡市内、思わず撮っちゃう路面電車。

石川県にはありませんからねぇ。

高岡市北部のこの地は伏木とよばれる地域で、奈良時代に越中国府が置かれました。
歌人の大友家持が国守として5年間赴任した地であります。

万葉集を編纂した人ですね。

勝興寺に到着、正面に総門が見えます。

ボランティアのお年寄りの方々が駐車案内や受付などされておりイキイキしてましたね。

総門をくぐると望楼形式の鼓堂が現れました。


この勝興寺には七不思議があるそうで、


唐門をくぐって境内に入ります。


正面に大きな本堂(国宝)が目に飛び込んできます。


それからこの大きなイチョウの木。


七不思議の一つです。


こちらも七不思議、

石でたたくと意外な音が鳴りました。

はい、そうですか・・・


経堂。


これはたしかに大きいなぁ

寺院本堂の面積では国内で9番目の大きさだとか。
ちなみに1位は東本願寺御影堂、2位は西本願寺御影堂、3位は東大寺金堂であります。

絢爛豪華です。


本堂からイチョウの木を見る。

額縁の絵のようです。

この柱が龍に見えるとか見えないとか、

ムム、なんとなく見えるぞ!

こちらは猿か、

う~む、これは見えん・・・

大広間や書院の方へ向かいます。


大広間(国宝)上段の間。


奥の書院へ


どんと屏風(洛中洛外図屏風)が登場。


お庭を見る。


台所へ向かう途中に駕籠が置いてあり、前田のお姫様が使用したとか。


台所。


井戸は深いようで、底が見えませんでした。


さてパンフによると、
勝興寺は浄土真宗本願寺派の寺院で1471年に蓮如が砺波郡に営んだ土山坊を起原とし、戦国時代には焼失・再興がありながらも、江戸時代を通して加賀前田家と密接な関係を保ちながら広壮な伽藍を築き上げたとあります。
境内には2棟の国宝と10棟の重要文化財があります。

ということで、御朱印もゲッツ


ガイドマップを見てから


このあたりを少し歩いてみました。


高岡市伏木気象資料館(国登録有形文化財)


高岡市万葉歴史館へ、


今日はイベントがあったらしくてファッションショーをしてましたよ。

こういう晴れやかな着物を着た若者がいっぱいおられました。

新元号の「令和」の出典は万葉集からです。

初春月、気淑風、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香
<現代語訳>新春の好き月、空気は美しく風は柔らかに、梅は美女の鏡の前に装う白粉の如き香りを漂わせている


伏木の地域をあとにしまして、


もう一つの国宝建造物である、
瑞龍寺にやって来ました。


何度か来たことがあります。

総門(重要文化財)

さて入ろう。


山門(国宝)

山門前に広がる白い砂利の砂紋が美しい。

左右に金剛力士像があります。


山門をくぐると青々とした緑が全面に出てくるので少々驚きます。

仏殿(国宝)

左に禅堂(重要文化財)


右に大庫裏(重要文化財)


そして奥に法堂(国宝)です。


回廊を歩きます。

古いタイプの木魚が吊られています。

座禅をする場所なのでしょう。


法堂でお参りしまして、


御朱印をゲッツ!


こちらもパンフから、
曹洞宗高岡山瑞龍寺は、加賀藩二代藩主前田利長公の菩提を弔うために三代藩主利常公によって建立された寺です。
造営は20年かかり1663年に完成、当時は周囲に壕をめぐらし城郭を想わせるものがあったとのことです。


お昼は、瑞龍寺から前田利長公墓所まで続く八町道沿いにある、


こちらのお店で頂いたのですが、


美味しいランチ1000円(サラダ&コーヒー付き)×2名分で、

まさかのマスターの奏でるウクレレ♪と奥様(かな?)の歌(しかも自作)を聴けまして大変満足でした。

国宝。
京都や奈良、東京などと違って地方においては国宝建造物というのは数少なく貴重な物であります。
石川県には重要文化財はありますが国宝はありません。
そんな国宝の寺院を同日に2か所も見ることができて、文化の日にふさわしいブラオイラとなりました。
コメント
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