ユマ・サーマン主演のラブコメディを見た。
おいおい。
とわたし。
失礼は承知で言いますけど、
彼女を人間的でない進化しきった人間のカテゴリに入れています。
麒麟のような長い足と首。小さい顔。そして透き通った瞳。
ロボット人間かな?って思うほどの造形美。
そして名前。
ユマ。
英語でUMA。
英語発音でもウマさんです。
さて
そんな未来人ユマさまが
ラブコメディ主演か。
うーん。見る気はしねーな。
何しろ綺麗で美しいとは思うけど
親しみは感じない。
あと少しのエロさもない。
「肉」的要素がないって
生々しさなどリアリティを感じるのに一番遠い気がする。
なんてことを思ってたのですが
コリン・ファースも出てたし、
意外性に期待して見ました。
そして
結果、当たりのコメディを見た。
これだけ期待値が低いと
ギャップで好きになる。
主演がドリュー・バリモアだったり
リース・ウィザースプーンだったり、
ジェニファー・アニストンだったら
ここまで
いいね!って思えなかったと思う。
人気の恋愛カウンセリング番組のラジオDJの主人公は
結婚間近。
彼女はラジオ番組に相談してきた女性に別れるようアドバイスしたところ
その結果フラれた男性に逆恨みされる。
彼はハッキングで
主人公の戸籍を自分と結婚していることにして、
書き換えてしまう。
主人公は婚姻を無効にしようとして彼に会い
ふたりは恋に落ちる。
…無理がある。
ものすごい犯罪じゃん。
これがすごく軽く扱われている。
ご想像の通り、結婚式のドタキャンもしっかりありますよ。
これ…好きだよね。劇的な演出になるからでしょうか。迷惑千万であたしは嫌いです。
そんな無理のある設定
無理のある展開があるのにも関わらず
当たり
と言えてしまうのは
ハッキングして逆恨みを果たそうとした彼が
めちゃくちゃ素敵なんです。
これに尽きる。
ロボット人間ユマ様と対照的に
相手役のジェフリー・ディーン・モーガンは
ラブコメディに必要な要素をすべて持っている。
それは人間的魅力。
彼のしぐさや笑顔に親しみを感じてしまう。
日本で言うと西田敏行的な…味のある顔。
くまさんのような大きな背中。
茶目っけのある笑顔。ユーモア。優しさ。
そして色気も兼ね備えている。
何しろ全米女子に人気ナンバーワンの
セクシー職業、消防士役です。
婚約者にしっかりフラれた場面で
「あれ?」と思い、
主人公のウェディングケーキ試食会に
ずうずうしく付き添っていく場面で
恋してしまいました。
そこは映画のなか登場するケーキを試食に来た別のお客さん皆が
彼を好きになるシーンなので
彼の魅力を詰め込んでるとは思うんだけど、
それにしたって良い男。
ケンドー・コバヤシさん…いや室伏選手など
ガッチリした人に一度でも抱かれてみたいと思った方は必見。
ラブコメディはおとぎ話と同じ。
めでたしめでたし。
で終わるのは分かってる。
もちろん設定や話の内容も重要だけど
絶対的に
だれが演じるかなのだ。
その「だれ」の魅力が最大限に出ていれば
それでいい。
思った以上に面白かった。
タイトルが悪い気がする。
なんだ、この邦題は。
すぐに記憶から消去されそうな。
「New York狂想曲」て。
と思って原題みたら
「THE accidental HUSBAND」
だって。
たいして変わらない。ダサい。