11月25日 高専の甲子園 ロボコン2018全国大会に行く
家族のプライバシーはあまり書かない主義なのですが、今回は特別です。
うちの息子は世間で言う高校3年生です。「世間で言う」と書いたのは、高校ではなく高専という5年制の特殊な学校に通っております。で、1年生から高専のロボコン部というのに所属しておりまして、勉強そっちのけでえっちらおっちらロボットを、仲間と共に作っております。
うちの高専はここ7年地方大会止まり。部員一同必死で頑張った(?)結果、この10月14日の石川県で行われた「東海北陸地区大会」にて準優勝し、目標にしておりました「全国大会」の切符を得ました。拍手!パチパチパチ!
部員だけでなく、OB・OG・在学生・学校関係者・PTA家族など、皆さん喜んでおります。
もちろん私も大喜びなのだ。そのため全国大会を見物に行きました。
朝4時半起床。5時20分に家を出て、6時に蒲郡で電車に乗って、豊橋で新幹線乗り換え。東京駅に到着したのは8時半でした。
行きの新幹線で、朝飯と朝アルコール(笑)。お祭りなので良いではないか。
とは言いつつ、午前中から酒飲んでるのはクズだろうなあ。
この時間帯は、平日ならビジネス新幹線なのですが、日曜なので東京方面に遊びに行く家族連れや若い人が多く、何人か飲んでる人もいた・・・という言い訳(笑)。
早すぎたのですが、東京駅から両国まで散歩しながら、パン屋さんにて珈琲を飲んだりあちこちを見物。こんな優雅な朝は久しぶりです。贅沢です。
9時半に両国国技館前に到着・・・驚いた!会場2時間前なのに、この人数!
「何じゃこりゃあ!」
千人は超えてると思う。私が写真を撮っている間も、続々と列は長くなっています。私も急遽列に加わりました。
私の前には参加者の家族と思われるお父さんお母さん。後ろは話を聞くと千葉の大学の工学部の連中らしいのが数名。その後ろは小学生の頭の良さそうな男の子と、その家族。
高専関係者と家族以外も、ロボコンファンというのが多数存在しているのを知りました。
小学生君とその家族は、地方大会から全部をネット放送でチェックしているらしく、
「鈴鹿高専の人工知能AIロボットって、どんなマシンなんだろう」
「自動ロボットの主流センサーは、光学式・レーザーなんちゃら・・・」
「〇×△◇、△◇〇〇××、√%$」
アカン、理解できん。
マニアックすぎる。私の知識ではついて行けない会話が飛び交ってました。お父さんもエンジニアである事は間違いない。
おそらくですがここの数千人、理系率の確立が非常に高い(笑)。
「10時から整理券を配ります!」
30分ほどで10時になったが、多分2千人は超えたと思う。整理券の配布も時間がかかり、私が受け取ったのは配布開始から40分後の10時40分であった。
整理券配布後も続々観戦希望者が来ております。これほど人気があるとは・・・。
さて開場は11時半なので時間がある。会場の周りの各高専応援団が凄かった。
いかにも高専生と思われる若い兄ちゃんたちばっかし。女の子はほとんどおらず(笑)。しかも眼鏡率80%だ。
高専生がワラワラ。教員がワラワラ。保護者がワラワラ。
うちの息子の学校は・・・いなかった(泣)。何しろ7年ぶりなので、こういう組織だった応援が在校生と教員だけである。保護者会みたいなのが無い。全国大会常連校だと、保護者がバス仕立てて集団で参加するのですが、うちの学校は各家庭それぞれチケットを予約して、それぞれが勝手に来ております。多分学校側も何していいのかわからんかったと思う。
11時半までは、両国駅前の相撲関係のお店が集まっている建物に行き、相撲甚句聞いて時間を潰してました。何だか居ても経っても居られず途中で抜け出し、飯を食おうと松屋・マクドを覗いたが、いづれも高専生らいい兄ちゃんが多数占拠(笑)。コンビニで昼飯を買い出してビール飲んで、結局国技館前でうろうろしてました。
なるほどなあ、「高専の甲子園」って言われるだけの事はあるわ。参加者・応援者・観客ともども凄い熱気です。応援団の中には、試合中の掛け声の練習をしているとこもあった。
11時半になり開場。入って・・・でけえ!国技館デカイ!愛知県体育館よりでかい(ほんまかいな)。
人数の関係で正面席8列目6番桝席でしたが、かなり近い席でした。ほぼ真正面。
相席は若い男の方でした。挨拶をして「うちの息子が・・・」と説明。その若い方も福井高専のOBで、2年前までロボコン部に所属していたそうです。夜行バスで駆けつけたとの事。元OBの方なので、詳しい話が出来ました。
開場は11時半でしたが、開演は1時半。2時間あるので館内をあちこち探検してました。しかし段々人数が増えていきます。
うちの学校の在校生の応援団です。大人しい(笑)。常連校はOB・OG・保護者も揃いの法被や打ち鳴らす風船も準備しておりますが、うちの学校はジャンバー統一のみ。まあ仕方がありません。
さて「試合中は飲食は控えめ」に、とのアナウンスがあったので、桝席に戻って買い出してきた寿司で食事。1時になると、NHKのアナウンサーさんとタレントさん(こじるりさん)がMCを開始し始めました。
感心したのがこのこじるりさん。先入観では「知識の無いアイドル」さんだと思ってましたが、各地方の代表マシンも相当勉強してきたんでしょう。インタヴューもかなり突っ込んでました。
しかもマイクを持って走り回っております。司会の補助・レポート・インタヴューなど、縦横無尽に活躍されておりました。凄いなあ、ここまでするか。アイドルでもプロってのは凄い。感心しました。
1時半に開会式が始まり、うちの学校は何と第二試合。上の写真は試合開始前の時のもの。
チームリーダー3名が操縦その他、奥に控えている5名がピットクルーで、奥にいる5名のうち一人がうちの息子らしい。遠くて見えん。
詳しい内容は書きません。NHKの放送があるし、いずれネットでも公開されます。私の言葉で書くよりも、実際の動画を見た方が説得力があります。
結果は・・・1回戦敗退(笑)。
終った・・・うちの息子の3年間が終わりました。
他の高専は4年生5年生もメンバーですが、うちの高専は3年生が主力で、4年生5年生は実質引退し、進学・留学・進級・研究・就職活動に専念するのが慣例です。手伝う事はありますが、今年が実質的に引退になります。
ホントにご苦労さん。
それ以降は他校の試合を見ております。
叩きだされる高得点・ロボットの完成度・・・さすがに全国大会に出て来る高校は、レベルが高い。素晴らしい。
「こりゃあ負けたのは仕方がない」
準決勝前に「サプライズ枠」で復活するチーム発表があると、その後は敗退した高専は片付けに入ります。準決勝を見ずにうちの高専応援団の席に行くと、ベンチ入りピットメンバーだった息子も、仕事を終えて居ました。
声を掛けて、廊下で後ろ姿の写真を撮る。追い込みで疲れ果てているらしい。よれよれだ(笑)。
3年間ご苦労さん。
小遣いやるから今日は美味いもん食え。しばらく休んだら勉強だ。
「明日テストなんで、今晩寮に帰ったら徹夜で勉強しないとマズい。非常にマズい」
ぶわっはっは!そうだったのか!
その晩は、近くのビジネスホテルに泊まって、ロボコンのパンフを何度も読み返してた。
チーム紹介の所に、ピットクルーメンバーとして名前が載り、小さく写真も写ってました。
酒飲みながら、ずっとずっと見てた。
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家族のプライバシーはあまり書かない主義なのですが、今回は特別です。
うちの息子は世間で言う高校3年生です。「世間で言う」と書いたのは、高校ではなく高専という5年制の特殊な学校に通っております。で、1年生から高専のロボコン部というのに所属しておりまして、勉強そっちのけでえっちらおっちらロボットを、仲間と共に作っております。
うちの高専はここ7年地方大会止まり。部員一同必死で頑張った(?)結果、この10月14日の石川県で行われた「東海北陸地区大会」にて準優勝し、目標にしておりました「全国大会」の切符を得ました。拍手!パチパチパチ!
部員だけでなく、OB・OG・在学生・学校関係者・PTA家族など、皆さん喜んでおります。
もちろん私も大喜びなのだ。そのため全国大会を見物に行きました。
朝4時半起床。5時20分に家を出て、6時に蒲郡で電車に乗って、豊橋で新幹線乗り換え。東京駅に到着したのは8時半でした。
行きの新幹線で、朝飯と朝アルコール(笑)。お祭りなので良いではないか。
とは言いつつ、午前中から酒飲んでるのはクズだろうなあ。
この時間帯は、平日ならビジネス新幹線なのですが、日曜なので東京方面に遊びに行く家族連れや若い人が多く、何人か飲んでる人もいた・・・という言い訳(笑)。
早すぎたのですが、東京駅から両国まで散歩しながら、パン屋さんにて珈琲を飲んだりあちこちを見物。こんな優雅な朝は久しぶりです。贅沢です。
9時半に両国国技館前に到着・・・驚いた!会場2時間前なのに、この人数!
「何じゃこりゃあ!」
千人は超えてると思う。私が写真を撮っている間も、続々と列は長くなっています。私も急遽列に加わりました。
私の前には参加者の家族と思われるお父さんお母さん。後ろは話を聞くと千葉の大学の工学部の連中らしいのが数名。その後ろは小学生の頭の良さそうな男の子と、その家族。
高専関係者と家族以外も、ロボコンファンというのが多数存在しているのを知りました。
小学生君とその家族は、地方大会から全部をネット放送でチェックしているらしく、
「鈴鹿高専の人工知能AIロボットって、どんなマシンなんだろう」
「自動ロボットの主流センサーは、光学式・レーザーなんちゃら・・・」
「〇×△◇、△◇〇〇××、√%$」
アカン、理解できん。
マニアックすぎる。私の知識ではついて行けない会話が飛び交ってました。お父さんもエンジニアである事は間違いない。
おそらくですがここの数千人、理系率の確立が非常に高い(笑)。
「10時から整理券を配ります!」
30分ほどで10時になったが、多分2千人は超えたと思う。整理券の配布も時間がかかり、私が受け取ったのは配布開始から40分後の10時40分であった。
整理券配布後も続々観戦希望者が来ております。これほど人気があるとは・・・。
さて開場は11時半なので時間がある。会場の周りの各高専応援団が凄かった。
いかにも高専生と思われる若い兄ちゃんたちばっかし。女の子はほとんどおらず(笑)。しかも眼鏡率80%だ。
高専生がワラワラ。教員がワラワラ。保護者がワラワラ。
うちの息子の学校は・・・いなかった(泣)。何しろ7年ぶりなので、こういう組織だった応援が在校生と教員だけである。保護者会みたいなのが無い。全国大会常連校だと、保護者がバス仕立てて集団で参加するのですが、うちの学校は各家庭それぞれチケットを予約して、それぞれが勝手に来ております。多分学校側も何していいのかわからんかったと思う。
11時半までは、両国駅前の相撲関係のお店が集まっている建物に行き、相撲甚句聞いて時間を潰してました。何だか居ても経っても居られず途中で抜け出し、飯を食おうと松屋・マクドを覗いたが、いづれも高専生らいい兄ちゃんが多数占拠(笑)。コンビニで昼飯を買い出してビール飲んで、結局国技館前でうろうろしてました。
なるほどなあ、「高専の甲子園」って言われるだけの事はあるわ。参加者・応援者・観客ともども凄い熱気です。応援団の中には、試合中の掛け声の練習をしているとこもあった。
11時半になり開場。入って・・・でけえ!国技館デカイ!愛知県体育館よりでかい(ほんまかいな)。
人数の関係で正面席8列目6番桝席でしたが、かなり近い席でした。ほぼ真正面。
相席は若い男の方でした。挨拶をして「うちの息子が・・・」と説明。その若い方も福井高専のOBで、2年前までロボコン部に所属していたそうです。夜行バスで駆けつけたとの事。元OBの方なので、詳しい話が出来ました。
開場は11時半でしたが、開演は1時半。2時間あるので館内をあちこち探検してました。しかし段々人数が増えていきます。
うちの学校の在校生の応援団です。大人しい(笑)。常連校はOB・OG・保護者も揃いの法被や打ち鳴らす風船も準備しておりますが、うちの学校はジャンバー統一のみ。まあ仕方がありません。
さて「試合中は飲食は控えめ」に、とのアナウンスがあったので、桝席に戻って買い出してきた寿司で食事。1時になると、NHKのアナウンサーさんとタレントさん(こじるりさん)がMCを開始し始めました。
感心したのがこのこじるりさん。先入観では「知識の無いアイドル」さんだと思ってましたが、各地方の代表マシンも相当勉強してきたんでしょう。インタヴューもかなり突っ込んでました。
しかもマイクを持って走り回っております。司会の補助・レポート・インタヴューなど、縦横無尽に活躍されておりました。凄いなあ、ここまでするか。アイドルでもプロってのは凄い。感心しました。
1時半に開会式が始まり、うちの学校は何と第二試合。上の写真は試合開始前の時のもの。
チームリーダー3名が操縦その他、奥に控えている5名がピットクルーで、奥にいる5名のうち一人がうちの息子らしい。遠くて見えん。
詳しい内容は書きません。NHKの放送があるし、いずれネットでも公開されます。私の言葉で書くよりも、実際の動画を見た方が説得力があります。
結果は・・・1回戦敗退(笑)。
終った・・・うちの息子の3年間が終わりました。
他の高専は4年生5年生もメンバーですが、うちの高専は3年生が主力で、4年生5年生は実質引退し、進学・留学・進級・研究・就職活動に専念するのが慣例です。手伝う事はありますが、今年が実質的に引退になります。
ホントにご苦労さん。
それ以降は他校の試合を見ております。
叩きだされる高得点・ロボットの完成度・・・さすがに全国大会に出て来る高校は、レベルが高い。素晴らしい。
「こりゃあ負けたのは仕方がない」
準決勝前に「サプライズ枠」で復活するチーム発表があると、その後は敗退した高専は片付けに入ります。準決勝を見ずにうちの高専応援団の席に行くと、ベンチ入りピットメンバーだった息子も、仕事を終えて居ました。
声を掛けて、廊下で後ろ姿の写真を撮る。追い込みで疲れ果てているらしい。よれよれだ(笑)。
3年間ご苦労さん。
小遣いやるから今日は美味いもん食え。しばらく休んだら勉強だ。
「明日テストなんで、今晩寮に帰ったら徹夜で勉強しないとマズい。非常にマズい」
ぶわっはっは!そうだったのか!
その晩は、近くのビジネスホテルに泊まって、ロボコンのパンフを何度も読み返してた。
チーム紹介の所に、ピットクルーメンバーとして名前が載り、小さく写真も写ってました。
酒飲みながら、ずっとずっと見てた。
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