10月26日 しまだ大井川マラソン その1
何故か朝3時に目が覚めた。早すぎる。
洗濯をして真っ暗な中、物干し台に掛けておいた。取り込みは子供がするだろう。
4時に嫁さんがゴソゴソ起き出した。二人してバナナを食べてスポーツドリンクを飲み、持ち物をチェックして、まだ暗い中家を出た。
「寒いわねえ」
「でも昼間は晴れるから、暑くなるぞ」
この予想は当たりました。
新東名に入り静岡県に入るくらいから、空が明るくなってきた。やはり晴れだ。
島田金谷インターで降り、約15分で河川敷の駐車場に到着。
そうです、
家から仮装してきました。バカです(笑)。
途中サービスエリアでトイレ休憩を取ったのですが、隣のオジサンが怪訝そうな顔をしてました。
コンタクトを嵌めて、持って行く荷物をまとめ、嫁さんとシャトルバスに乗りました。
アホウです。皆にジロジロ見られるのが快感です。この時「写メいいですか」と聞かれました。どうぞどうぞ、どんどん撮ってください。
会場の市役所前に着き、交互に最後のトイレ。ここで出せるもんはほぼ出し切りました。
しかし人が多い。1万人規模の大会は初めてなので、嫁さん共々驚いてます。今まで一番小さな大会は・・・地元のマラソン大会で、確か150名だった記憶が(笑)。
走るのに必要な、カメラ・小銭財布・ペットボトルホルダーポーチ・鎌(?)・ネギ(?)を身につけ、残りの荷物を預かり所に持って行き準備完了。
会場を歩くと、あちこちから、
「うわっ!ネギ持ってるぞ!」
「お百姓さんだ!」
と驚きの声があちこちでします。皆写真OKだよー!
ちょっと早いがスタート地点に行く。スタートは、申告タイム順でAからEブロックまで5つに分けられております。
「俺は当然Eだー!(自慢するな)」
「私はCブロック」
この嫁との差は・・・もう何も言わないでおこう。
早目に行くと、おお!カッコいい仮装のお兄さんがいた。もちろん自作らしい。凄いですねえ。
とここで、豊橋のダンディオヤジランナー、のいさんがおられた。
「のいさん!」
「おお!お久しぶり!」
この人は豊橋市内の市電と競争する変なランナーさんなのだ(笑)。
「足の調子はどうですか?」
「まだ本調子では無くて」
「僕も昨日の柔道の練習で、お尻を痛めたんですよー」
実際はお尻と膝裏なのだが、
この痛めた個所が、とんでもない事になろうとは、この時点ではまだ予想しておりませんでした。
のいさんは今シーズンは、このしまだ大井川以外はエントリーしていないとの事。正月矢作川を走りましょうよー。
久しぶりにお会いしたので、長々と話をしてしまいました。その間も何度か写メを撮られた。嬉しい。
私の前には、半年前に掛川新茶でお会いした和服ランナーさんがおられたので挨拶。
「こんにちはー!お久しぶりです!」
「おお!またお会いしましたねー!」
ここでも長々と話をしてしまった。来月の「ジュビロ磐田メモリアルマラソン」も出場されるそうです。
「じゃあ、そこでも会えますねえ」
ジュビロでは別の格好の予定だそうです。私もどんな仮装にしようかなあ。
1万人の規模なので、仮装は多いかなあと思ったのですが、そんなに多くは無かったです。前にいると考えても、最後尾でフル仮装が3人しかいないという事は、やはり寂しい。
地元のランニングクラブのTシャツを着た女性3人組と、鼻の下を伸ばしながら話をしておりました。仮装ランナーの役得です。
鬼さんです。応援の人も仮装してました(笑)。行ってきまあす!
スタートしたらしいのですが、もう人が多すぎて、何が何やらわからない。前のほうで大きな声が。
「元気ですかー!」
ゲストの「アントキの猪木」さんの掛け声です。遙か先数百メートル前から聞こえる(笑)。しかし1万人のスタートは時間がかかる。ゲートをくぐるまで7分10秒かかった。
ゲートを出てもしばらくは、もう一人のゲスト千葉真子さんにハイタッチをする人だかりで、なかなか進まなかった。そこを過ぎてようやく走り始めた。
・・・・痛い・・・・
中々治らないお尻の肉離れではない。昨日の柔道の練習でもう1か所痛めた左膝の裏筋が痛い。
左足を踏む込むたびに膝裏が痛いのだ。この痛みはまずい。
半年前に「知多半島一周ウルトラ」でも、前日柔道で足を打撲したにもかかわらず、問題なく走れたので、今回も「まあ何とかなるだろう」と甘く考えていた。
が、膝裏の筋はモロ走ると痛みが来ます。数百メートル走っただけで、ペースをウルトラ並みに落とした。キロ7分~7分半ぐらいの、6~7時間完走ペースだ。
足を庇って歩幅を小さくするが、じんわり痛いので冷や汗が噴き出してきた。市内を走ってるにもかかわらず、応援の声に手を振る余裕も無い。
お尻の肉離れは、痛いけど走るのには支障が無い。が膝裏は響くので必死に耐えてました。
3kmの表示の所で、
「歩きたい!」
と猛烈に思うようになった。たった3kmである。
沿道の皆さんは、
「ネギ男だ!」
「お百姓さん頑張って!」
と大声援を贈って下さるのだが、全く声援に答える事が出来ず、しかめっ面で走っておりました。仮装ランナーとして失格です。
コースはようやく河川敷きに降りて行きますが、その下り坂がまた膝裏に響く。
最初のグルリとしたコースを回ってすぐに、後ろから翁掛け声が、
「元気ですかー!」
なんと
ゲストのアントキの猪木さんです。私とすれ違い様にハイタッチして下さいました。速い!
いかん!写真撮り忘れた!
遠くの背中がアントンです。しかし身長180cmの私より大きかったなあ。凄い肩幅でした。相当鍛えてる人です。
何キロ過ぎたあたりだろうか。人だかりがするので近寄ってみると、おおお!千葉真子さんだあ!
じゃーん!ポーズをとってくださいました。アスリート美女です。大判で載せちゃいます。
「わああ!凄い格好ですねえ。頑張って!」
と言われてしまいました。でも嬉しい(←私はミーハー)。
美女が応援してくれるんだから、たった数キロで弱音を吐いてはいかん!走れ!
と足の痛みを我慢して走り始めた。
太陽は高く上がり始めた。気温はどんどん上昇する。エイドは沢山あるのでありがたい。エイドの度に、スポーツドリンクを2~3杯飲んでました。それでも足らないので、ポーチのペットボトルから少しずつ補給。
8km付近の所だろうか、
目の前の男性が1人急にガクンと座り込んだ。
「大丈夫ですか!」と近くの消防の制服の人が走り寄ってくる。
うわあ、熱中症だあ。
それから2kmほど行った所で、担架で運ばれる人が居た。それを見て隣を走ってる男の人と話をする。
「この暑さは堪らんですねえ」と問いかけると、
「私もさっき、足を攣りましたわ」との事。
10km行かないうちに歩いてる人が結構いました。ああ私も歩こうかなあ。左足痛いよう。
いかんいかん、そんな事ではいかん。私に
「頑張って❤!」と愛を込めたエールを送って下さった千葉真子さんに申し訳ない!その愛に答えなくてはいかん!(←中年の妄想)
ゴールで待ってくれる千葉真子さんに、ハイタッチをするのだ!
中年男のスケベパワーってのは凄いものがある。止まりそうになった足を無理やり復活させた・・・痛みを我慢したのだ(笑)。
ヤクルトスワローズのユニフォームを着ておられた方です。背が高くてカッコいいです!
13km地点で折り返してきた先頭ランナーとすれ違った。写真はその後に続く後続集団です。あんたたち、私の2倍以上のスピードで走って大丈夫なのか???
と思ってたら、15km付近ですれ違った人で、足を引き摺ってるランナーさんがおられた。やはり暑さが相当影響を与えてるらしい。
15km過ぎた頃から、多くの仮装ランナーさんとすれ違い始めた。では以下はその写真館。
のいさんとすれ違いさまハイタッチ。数分後に、嫁さんとすれ違いました。
「あんた!大丈夫?」
「痛いよー!」
でも真子さんのために頑張るのだ(笑)。
など多くにランナーは、カメラを向けるとポーズしてくださいました。仮装ランナーの皆さんありがとうございます。
18kmの時点で、痛くて動けんようになった。あかんもう走れへん。ここから歩き始めた。
30~35km過ぎた所で歩いた事は多々ありますが、この時点で歩いたのは初めてです。
真子の愛のパワーもここまでかあー!
早足で歩こうとするが、それも痛い。いかんこれは来てるぞ。
20kmの折り返しでトイレ休憩し、その後に観光協会の娘さんの写真。こんな状態でも美人に引き寄せられるのは男のサガです。
この頃には周りの人はほぼ全員歩いておりました。足を引き摺ってる人が多数。ほぼ時速6kmほどの早歩きも、足が痛いので4kmほどのゆっくりのペースに落とす。
でもこのペースだとゴールできん。
どうするT岡!愛する真子は待ってるぞ!
次回、
「51歳T岡の初体験!」乞うご期待!
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