「志」の英語教育

英語教育実践について日々の雑感を語ります。

里帰り

2010-05-18 17:46:13 | その他
昨日は進路指導担当者会議のため県西部の高校へ。実は、母校なのだが仕事で赴いたのは記憶にある限り初めてである。3年間過ごしたにもかかわらず、入ったことのなかった会議室に足を踏み入れ、ちょっと不思議な気分だった。

今春の入試の結果や進路指導のアイディア交換などをするのだが、その中で印象に残ったのはキャリア教育に関する話だ。

定職に就か(け)ない若者の増加に応えるように、キャリア教育は高校現場で重みを増してきている。しかしながら、今や職業観育成云々では乗り越えられないくらい現実は厳しい。就職口自体がないのだから。

進学重視の学校においてもインターンシップやジョブシャドウなどが導入されつつあるが、これについて疑問が投げかけられた。

「夢や目標を持たせてそれに向かって努力をさせるのもよいが、その夢が叶えられなかったらどうなるのか。夢が潰えたときに自分の人生へどのように向かうべきかという視点が今のキャリア教育には欠けているのではないか」

たしかにその通りであるような気がする。仮に夢が叶えられたとしても、憧れの職業の現実は想像をはるかに超えて厳しいものだったという思いに間違いなくなるはずだ。

「必要なのは苦境にも負けない忍耐力を身につけさせることだ」・・・ごもっともです。

その他にも、模試のデータ分析について、各教科で個々の設問までしっかり分析がなされているだろうかという話もでた。

この辺は、教科による分析よりも個々の指導者が確認するケースが多いだろうが、模試の答案を見て、どの生徒がどの部分でつまずいているのかを時系列で把握しておくのは絶対に必要なことだと思う。

願わくば、最近流行のスキャナで取り込んだ答案の電子データが欲しいものだ。英文和訳や和文英訳の部分だけでもストックしておけば貴重なデータになるはずである。


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