一昨日の話になるが、近県の6年制中高一貫校より進路指導部長のE先生をお招きして、進路指導に関するご講演をいただいた。
そちらの県では、制度改革により公立校が進学実績を上げ、伝統ある私立校が近年攻勢を受けているという背景がある。今回講演をお願いしたE先生がお勤め私立校は、そのような中で伝統の自由な校風と毎年水準を超える進学成績の保持を両立されている。
長らく公立天国の地にありながら、近年私学の攻勢を受けている本校とは立場が非常に似ているところと真反対のところが混在し、それだけに参考になることも多そうだというのが当初の目論み。危機感を持って指導に当たっているという言葉は同じでもその内容はおそらく雲泥の差があるだろうから。
ここのところ灘の木村先生の活動を通して私学の有力校にお勤めの先生方とお話しする機会に恵まれていた。その中で私学で要求される仕事の質の高さとそれに応える先生方の強力なエネルギーを目の当たりにし、それをぜひ勤務校の皆さんにも感じていただきたかったということもある。
E先生はこのような機会は初めてだというお話であったが、ご講演は私の思惑を遙かに超えていた。教育全般に通じる高い理念とそれを実践し具現化する方法を惜しみなくご教授いただいたのである。
核になるのは、高い志を持たせることと志を持続させるための励ましを続けること。仲間の支えによって努力を続ける集団からの脱落が起きないようにする、先輩の期待を受けていると感じ伝統の重みを実感させるために積極的にOBの協力を求める、競争を適度に導入し生徒のモチベーションを高めるなどがカギになっている。
学校のシステムが違うので具体的な方策はすぐに導入可能なものばかりではない。しかし、重要なのは即効性のある薬ではなく、自分たちの置かれた状況にあった処方箋を自分たちで調合するためのヒントである。来年度に受けて指導体制を見直し新たな試みを工夫しなければいけないときに絶好のタイミングで大変有益なアドバイスを受けることができた。
そちらの県では、制度改革により公立校が進学実績を上げ、伝統ある私立校が近年攻勢を受けているという背景がある。今回講演をお願いしたE先生がお勤め私立校は、そのような中で伝統の自由な校風と毎年水準を超える進学成績の保持を両立されている。
長らく公立天国の地にありながら、近年私学の攻勢を受けている本校とは立場が非常に似ているところと真反対のところが混在し、それだけに参考になることも多そうだというのが当初の目論み。危機感を持って指導に当たっているという言葉は同じでもその内容はおそらく雲泥の差があるだろうから。
ここのところ灘の木村先生の活動を通して私学の有力校にお勤めの先生方とお話しする機会に恵まれていた。その中で私学で要求される仕事の質の高さとそれに応える先生方の強力なエネルギーを目の当たりにし、それをぜひ勤務校の皆さんにも感じていただきたかったということもある。
E先生はこのような機会は初めてだというお話であったが、ご講演は私の思惑を遙かに超えていた。教育全般に通じる高い理念とそれを実践し具現化する方法を惜しみなくご教授いただいたのである。
核になるのは、高い志を持たせることと志を持続させるための励ましを続けること。仲間の支えによって努力を続ける集団からの脱落が起きないようにする、先輩の期待を受けていると感じ伝統の重みを実感させるために積極的にOBの協力を求める、競争を適度に導入し生徒のモチベーションを高めるなどがカギになっている。
学校のシステムが違うので具体的な方策はすぐに導入可能なものばかりではない。しかし、重要なのは即効性のある薬ではなく、自分たちの置かれた状況にあった処方箋を自分たちで調合するためのヒントである。来年度に受けて指導体制を見直し新たな試みを工夫しなければいけないときに絶好のタイミングで大変有益なアドバイスを受けることができた。