ぜんこうさん - BLOG

チャリンコ、タイガース、酒など、好きな時に好きな事を書かせてもろてます
→最近は、サイクリングと読書ばっかり(^^;)

11月の読書メーター

2017-12-01 07:30:06 | 読書メーター
11月はよく読みました。「かたみ歌」「サラバ!」「昭和と師弟愛」などいい本もいっぱい読めてよかったです。


11月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4303
ナイス数:558

遺跡の声 (創元SF文庫)遺跡の声 (創元SF文庫)感想
図書館本が手元になくなったので久々に書棚から取り出して再読。 下級の宇宙遺跡調査員の主人公と結晶生命体のトリニティの出会いから別れまでの連作短篇。 トリニティとの出会い、そして婚約者との二度目の別れとなる「太陽風交点」、トリニティとの別れの表題作の2篇が切ない。 あまり蔵書は持ってないけど、この本は手放せません。
読了日:11月02日 著者:堀 晃
惑: まどう惑: まどう感想
(酒飲みながら)読んでて意味がわからず惑うような話もありました(^^;) 今回のお気に入りは光原百合さんの「喫茶マヨイガ」。僕も小さい頃は「人に迷惑かけないように」と親に言われてたんですが、ある時知らぬ間に迷惑かかってることがあると気付かされた経験があるので。 それと娘を持つ父親としては矢崎在美さんの「最後の望み」も落涙ものでした。
読了日:11月04日 著者:アミの会(仮),大崎 梢,加納 朋子,今野 敏,永嶋 恵美,法月 綸太郎,松尾 由美,光原 百合,矢崎 存美
冷蔵庫を抱きしめて (新潮文庫)冷蔵庫を抱きしめて (新潮文庫)感想
抜粋メモ■「ヒット・アンド・アウェイ」DVで読んでいて辛かったが、ジムの会長がいい味出してて後半は痛快。なぜか本多孝好さんの「日曜日のヤドカリ」を思い出した。■「冷蔵庫を抱きしめて」結婚してわかる食事の嗜好の違い、わかるわ〜(僕は旦那側の立場)父親の食事を残さない気持ちもわかるわ〜■「アナザーフェイス」ドッペルゲンガー(怖)■「マスク」そういうオチになるか(笑)■「それは言わない約束でしょう」ある意味ストレスの無い生き方が見つかって良かった。悪くない…良かぁないけど。
読了日:11月06日 著者:荻原 浩
十八の夏 新装版 (双葉文庫)十八の夏 新装版 (双葉文庫)感想
アミの会(仮)で気になって初読。アミの会(仮)で書かれてる童話などをモチーフにした方が僕には正直好みです。 ■「十八の夏」さすがに40年若い男に感情移入できません■「ささやかな奇跡」ええ話(落涙)「だるまさんがころんだ」じゃなく「ぼんさんがへをこいた」やし…大阪の女性に恋したくなる(あ〜僕は大阪出身やのに〜)■「兄貴の純情」こんな兄貴、他人事やからええけど本当やったら困るなぁ■「イノセント・デイズ」ぎっくり腰の話かと思ったら重~い苦~い話でした。◇あとがきを読むまで花をモチーフにした連作って気づかなかった
読了日:11月09日 著者:光原 百合
かたみ歌 (新潮文庫)かたみ歌 (新潮文庫)感想
下町のアカシア商店街でおきる不思議な話の連作短篇。黄泉の国と時空を超えて通じてて死と隣り合わせやけど、なんか全体にほのぼのした感じ。 昭和の歌謡曲、グループサウンズ、フォークなどの曲が流れ、イベントや事件なども出てきて懐かしい。 いい本に出合えました。
読了日:11月12日 著者:朱川 湊人
Wonderful Story(ワンダフルストーリー) (PHP文芸文庫)Wonderful Story(ワンダフルストーリー) (PHP文芸文庫)感想
全体に楽しい企画でした ■イヌゲンソーゴ/伊坂幸犬郎:ガソリン生活みたいに人間以外に喋らせる伊坂さん最高!■海に吠える/犬崎梢:犬が吠える岬(犬吠埼)に行ってみたくなりました■バター好きのヘミングウェイ/木下半犬:バターと犬だとやっぱりそうなるかw でも思わぬ結末■パピーウォーカー/横関犬:途中で犯人は読めたが面白いミステリーでした■犬は見ている/貫井ドッグ郎(←この無理やり感w):なんか結末に物足りなさが残った
読了日:11月13日 著者:伊坂 幸犬郎
ニセモノの妻ニセモノの妻感想
いつものように全編「世にも奇妙な物語」のような感じ ■「終の筈の棲家」住んでるマンションが全部灯が消えてても全部灯がついてても気持ち悪いわなぁ■「ニセモノの妻」ニセモノとホンモノを僕も見分ける自信がない、見分けられへんのやったらどっちでも一緒やん(^^;)■「坂」”あなたとは、傾きが違うみたいね” 坂愛好家と階段主義者■「断層」失われた町じゃなく、一部の家族だけが失われ、しかも定期的に同じ日の状態で戻ってくる。残された家族はその日を延々と繰り返し続ける…息苦しい話。ただ僕には主人公夫婦の甘々生活が邪魔。
読了日:11月14日 著者:三崎 亜記
ホワイトラビットホワイトラビット感想
時間や視点がコロコロ変わるのでわかり難かったけど、伊坂さんらしいといえばそれまでw 黒澤さんがたっぷり出演してて嬉しかったけど、途中で「え?黒澤さんが分身の術?」みたいになって困った(^^;) 最近の伊坂作品は登場人物を自分でメモしないと混乱しそうなのが多いです。 宮城県警の夏之目課長やその部下がいい味出してました。
読了日:11月16日 著者:伊坂 幸太郎
メビウス・ファクトリーメビウス・ファクトリー感想
「となり町戦争」を上回る不気味な町の物語。ME創研という企業が町自体となっているというか企業じゃなく宗教です。ちょっと視点を変えた面白い三崎作品が好きなんですが、もう怖いだけ。ホラーなんかの怖さじゃなく、知らないうちに統率されている社会の怖さ。物語中に出てくる雑誌に連載され映画化された漫画というのはもしかして「二十世紀少年」なのか? ■ねじれたメビウスの輪の上でも、何も見ず、何も考えずに歩き続ければ、平坦で歩きやすい道がどこまでも続く
読了日:11月17日 著者:三崎 亜記
サラバ! 上 (小学館文庫)サラバ! 上 (小学館文庫)感想
主人公のイランでの出生から日本経由エジプト、そして再度帰国する直前まで。 小説でもあり、たぶん部分的には西さんの自伝でもあるのかなと思い読んでました。 エジプトでのお手伝いさんは『ごはんぐるり』の「ゼイナブの紅茶」のゼイナブさん…何か懐かしい。 ハチャメチャな姉の視点で同じ場面を書いても面白いだろなとも思いました。 さて引き続き中巻を読みます。
読了日:11月19日 著者:西 加奈子
サラバ! 中 (小学館文庫)サラバ! 中 (小学館文庫)感想
主人公が再び日本に戻ってからの学生時代(小学生~大学生)、就職、そして(旧?)圷(あくつ)家がばらばらに崩壊するまで。 上巻同様、姉の貴子視線での物語も知りたくなる。 お父さん、矢田のおばちゃん、夏枝おばさんは気の毒なくらいいい人たち。 「サトラコヲモンサマ」の意味はやっぱり笑うようなもんやし。 高校の同級生の須玖君はもしかしたら「i」を書くもとになったような人物? ところで題名の「サラバ!」は中巻では目立たなかったけど下巻では重要なワードに戻るんだろうか?
読了日:11月21日 著者:西 加奈子
サラバ! 下 (小学館文庫)サラバ! 下 (小学館文庫)感想
最後のほうは涙が出るし読むのを辞められないし。「大きな時間の化け物に、きっと背中を押されて、僕たちはここにいるのだ」で『ふくわらい』の「私にとって、今の定ちゃんはすべてだよ、そんで、それは先っちょだよ」を思い出した。この話に出てくる「化け物」を、主人公の歩と同じように西加奈子さんも本書をはじめいろんな形で小説にしているのかもしれないなぁ。■メモ「自分で、自分の信じるものを見つけなあかん。」「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」「信じるものは違うが、違うからこそ、協力しなければいけない。」
読了日:11月23日 著者:西 加奈子
米澤穂信と古典部米澤穂信と古典部感想
書き下ろし短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」や対談も面白かったし、最後の「門外不出の〈古典部〉ディクショナリー」を読んだら、古典部シリーズを最初の『氷菓』から再読したくなりました。 このディクショナリーだけ手元に欲しいなぁ(図書館本なので無理ですが)。
読了日:11月26日 著者:米澤 穂信
昭和と師弟愛 植木等と歩いた43年昭和と師弟愛 植木等と歩いた43年感想
師匠である親父さん(植木等)と弟子であるボーヤ(小松政夫)のうらやましいくらいのいい話の数々。クレージーキャッツはもともと好きやったけど、この本を読んで、植木等さんや小松の親分さんがますます好きになりました。表紙の写真もいい表情。 最近テレビでこの時代のようなちゃんとした喜劇人を見れないのは残念です・・・稽古に稽古を重ねたお笑い。■「人間、やりたいこととやらなきゃならないことは違う」・・・根は真面目な植木さんらしいいい言葉です。
読了日:11月27日 著者:小松 政夫
あの街で二人は: ‐seven love stories‐ (新潮文庫)あの街で二人は: ‐seven love stories‐ (新潮文庫)感想
ベタ甘やったらどないしょ、と心配したけど大丈夫やったw■アンビバレンス/村山由佳■パノラマパーク パノラマガール/加藤千恵■バヨリン心中/山本文緒:大学以来まともに見てない浜名湖に行きたくなった■10年目の告白/マキヒロチ■黒部ダムの中心で愛を叫ぶ/畑野智美■最後の島/井上荒野:20年余り前に通過した(?)牛窓に行きたくなった■その、すこやかならざるときも/角田光代:鹿屋の特攻の恋は切ないです
読了日:11月29日 著者:村山 由佳,山本 文緒,マキ ヒロチ,井上 荒野,畑野 智美,加藤 千恵,角田 光代

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