もりた真弓議員の一般質問
千葉市議会議員もりた真弓12月議会一般質問と市の答弁
日本共産党千葉市議団ポームページより転載
2014.12.15
一般質問を行います。
1、公共施設についてあ
公共施設のあり方についてうかがいます。
(1) 文化ホールの整備についてです。
今年、共産党市議団で行なった市民要望アンケートに、花見川団地にお住まいの方から「花見川第二中学校跡施設に地区ホールを」との要望がありました。
花見川区の文化ホール・区民ホールの要望は以前から寄せられ、多目的ホールの建設については、今議会の代表質問で中村きみえ議員も質問しています。ご承知のとおり、中央区、若葉区、美浜区には、文化ホールがありますが、稲毛区と緑区、花見川区にはありません。花見川区民は、行政区によって格差があると感じています。
特に、花見川団地では、千葉市の進める学校適性配置で、これからも小中学校が次々と廃校となります。すでに第一次の学校適性配置で、旧花見川第五小学校は校舎が解体撤去され、屋内運動場を残して更地となっています。また、続く第二次学校適性配置で、来年4月には2つの中学校の統合により、花見川第2中学校が廃校となります。そして、その2年後の2017年4月には、2つの小学校の統合により、花見川第二小学校が廃校となります。
花見川団地周辺の「学校」という公的な施設が、短期間に次々と跡施設になることに、住民は複雑な思いでいます。冒頭に紹介したアンケートへの要望は、地域のコミュニティの場として、また避難所としての役割を担う公共の施設であった学校がなくなることへの不安と、跡施設の活用について、これからも公的な役割を期待する意見ではないかと考えられます。
花見川団地が建設され、入居が始まったのは1968年の9月とのことです。そこからの急激な人口増の時代を経て、花見川団地はあと数年で半世紀を迎えます。高齢化が進む中、住み慣れた地域で安心して安全に、豊かに住み続けたいとの願いは、当時より強くなっているのではないでしょうか。
そこで、花見川地区の廃校になる学校跡施設についてうかがいます。
1つに、学校の跡施設の活用をどう考えているのか、うかがいます。
2つに、区民ホールのない花見川区に、例えば文化ホールの機能を果たす施設の整備を求めますがどうですか。
(2) つぎに、長作公務員住宅についてです。
花見川区の作新台2丁目にある長作住宅は、現在居住者の退去が進められていて、2015年、来年の9月に廃止と聞いています。長作住宅は、八千代台地域に隣接しており、5階建ての中層住宅3棟で、その周りは一戸建ての住宅が密集しています。京成八千代台駅からさほど遠くない場所に位置し、駅までの抜け道があるため、車の往来もひんぱんですが、住宅内の道路はかなり狭く見通しが良くない状況です。
こうした立地条件に立つ、長作住宅が空き施設となったあと、公務員住宅と敷地が今後どうなるのかは住民のみなさんの大きな関心事です。今後の跡地活用については、住環境や交通等、近隣住民にとってこれまでの生活に支障のないようにと考えます。
そこでうかがいます。
1つに、作新台2丁目の国家公務員住宅の廃止理由と今後のスケジュールについておしめしください。
2つに、千葉市としてこの件についてどのように関わるのか。
3つに、長作住宅の廃止と今後の活用について、近隣住民への説明等行われるのか、おたずねします。
(3) つぎに、犢橋市民センター跡地についてです。
前回、第3回定例市議会で質問した2018年4月スタート予定の犢橋公民館と犢橋市民センターの統合に関連しての質問です。現在の公民館が建っている、限られた敷地の中で、2つの施設を統合した駐車場を整備するのには限界があることを、前回の質問で指摘しています。利用者の駐車場不足を解決するための提案をいたします。
先日、新犢橋公民館・市民センターの駐車場不足解消のために、旧市民センター跡地の用地を第二駐車場として活用するか、売却するなら駐車場整備費用に回し、公民館周辺の用地を確保し、不足する駐車場を設けることにしてはどうかとの意見をいただきました。そこでうかがいます。
1つに、現在の犢橋市民センターの跡施設と敷地は、統合後どうするのか。
2つに、新犢橋公民館と新市民センターの駐車場不足をどのように解決するのか、お答え下さい。
2、交通問題について
(1)住民生活を支える足の確保について
花見川区役所への直通の交通手段についてです。
花見川団地またはこてはし台から区役所を利用する際は、新検見川駅行きに乗り花見川区役所か、区役所入口で降車します。そもそも新検見川駅行きのバスが少ないので、一日あたりの本数も限られますが、かろうじて直通のバスがあります。ところがさつきが丘や西小中台・宮野木台・畑町・朝日ケ丘からは、区役所までの直行バスがありません。一度、新検見川駅北口バスターミナルで降りてから、花見川区役所行きに乗り換えて向かうため、二度手間になることと、初乗り運賃を2回支払うことになり、料金が高くなることを以前から指摘してきました。そこでうかがいます。
1つに、さつきが丘方面から区役所を利用する住民の交通手段についての検討はされたのか。
2つに、乗り継ぎなしで区役所を経由するバスの運行について、京成バスに働きかけることをもとめますがどうでしょうか。
3つに、乗り継ぎによる初乗り運賃の2重取りを解消するよう、京成バスに働きかけることをもとめますがどうか。
4つに、どの地域からでも区役所に行き来しやすくするために、デマンドタクシーなどの交通手段を整備してはどうか、お答えください。
(2)横戸町23号線の拡幅について
交通問題の2つめは横戸町23号線の拡幅についてです。
この問題については、この間、議会でも取り上げ、地域住民の方と市の担当課とでなんども懇談を持ってきました。残念ながら、一部拡幅が進まないまま、現在に至っています。
第一回の定例会でも触れましたが、地域の方からは「用地買収が進んで広くなった分、交通量が増して危険になっている」とのご意見をいただいています。
そこでうかがいます。
1つに、通勤・通学時間帯の混雑状況について、承知しているのか。
2つに、現在の用地買収の進捗状況について、また、今後の道路拡幅の見通しについておたずねします。
3つに、拡幅されるまでの交通安全対策について、お示しください。
3、公園整備について
さつきが丘西公園のトイレの改修についてです。
プロジェクターをご覧下さい。画面の中央がトイレで、後ろにはテニスコートがあり、画面の右側にはさつきが丘西グランドが広がっています。
この、さつきが丘西グランドは、朝はラジオ体操、昼間は高齢者のグランドゴルフ、夕方には少年サッカーなどで利用され、平日はもちろん休日には、少年野球などスポーツをする子どもたちの試合で保護者のみなさんが大勢、応援にきています。また、毎年恒例のさつきが丘夏まつりの会場としてもにぎわい、秋には地元の幼稚園の運動会会場にと頻繁に使われています。
テニスコートでは、子どもたちのテニス教室や中学生の部活練習に加えて、大人の方の利用もあります。
こうした利用頻度の高いグランドやテニスコートに隣接している公園に設置されているのは、和式の便器が1つだけの古いタイプのトイレです。4年前の2010年10月に「西公園トイレの改良・増設を求める会」から代表者を通じて506名分の賛同署名を添えて、公園緑地事務所に要望書が提出されています。今年、2014年4月にはさつきが丘地区町内自治会連絡協議会(第40連協)からも要望書が提出され、その後9月には、さつきが丘の共産党支部が住民要求実現をと公園緑地事務所を訪ねて、公園のトイレ改善を求めて懇談し「早期の実施を考えている」との回答をいただいています。そこでうかがいます。
1つに、これまでの要望書等の検討結果についてお示しください。
2つに、トイレの改善・増設の基本的な方針についてうかがいます。
4、浸水対策について
犢橋町の浸水対策についてうかがいます。昨年の台風26号の時にも大きな被害を受けた地域です。議場でもプロジェクターでご覧頂きましたが、地域全体が湖のようになった様子を覚えていらっしゃる方もおいでかと思います。
今年もまた、台風18号により、犢橋町の一部地域は浸水被害を受けました。
プロジェクターをご覧下さい。この写真は、今年の台風18号の後、10月6日の午後に撮影したものです。昨年の台風26号の時のように、一面湖のようになるほどの大雨ではありませんでしたが、住宅の前の道路は冠水し、車も被害を受けたとのことでした。
こうした低い土地に住宅が建設されたという経過はありますが、現在の土地に認可されて住宅建築がされたことを踏まえれば、千葉市としても何らかの手立てをとって、くり返し被害にあう地域の改善策を行う必要があります。そこでうかがいます。
1つに、休耕田を利用し浸水対策を図ることを求めますがどうでしょうか。
2つに、犢橋町のような低い土地の浸水対策として、有効な改善策は何か、お示しください。
以上で一回目の質問を終わります。
<2回目>
はじめに、交通問題についてです。
どこに住んでいても、必要な時に必要な場所に速やかに移動できることが地域の交通には求められます。花見川区に限らず、高齢化の進んでいる地域では、マイカー運転が困難となる世帯が増加しており、買い物や医者にいくのにも事欠く事態になっています。住んでいる地域で、日常生活を満足に送ることができない「生活難民」が全国で急増しており、生存権に関わる深刻な状況がみられます。そうした中、交通問題は単なる利便性や効率性だけでなく、どの地域でも安心・安全に住み続けられるまちづくりの問題と言えます。特に公共施設への交通手段については、行政も責任が問われているのではないでしょうか。
住民の身近な生活と密接に絡む重要な交通で、一番多く利用する地域の交通ですが、今回は、住民生活を支える足の確保として、区役所利用の際の交通について取り上げました。答弁では、既存のバス事業者に、花見川区役所への足の確保については要望しているとのことでしたが、バス事業者からは、利用者の需要が見込めないことと、新検見川駅の利用を急ぐ方にとっては、区役所経由の路線にすると遠回りすることになること、また、採算性から判断して、見直しの運行は難しいとの見解がしめされているとのことでした。
確かに、新検見川駅を利用する方と区役所を利用する方の人数を比べると、新検見川駅利用者のほうが多いと予測され、運行ルートの変更に困難はあるかと思います。引き続き、運行ルートの検討を求めるとともに、バス事業者が「新検見川駅北口バスターミナルでの乗り継ぎしか、区役所への公共交通手段がない」ということであれば、せめて乗り換え時の初乗り運賃の負担を軽減するなどの改善を強く求めるべきです。
運賃の負担が軽減できれば、さつきが丘方面からもバスを利用して区役所へとむかう住民が増えることにもつながります。利用者が増えることはバス事業者にとっても、住民にとってもメリットと考えられることから、千葉市総合交通政策でかかげられている「乗り継ぎ運賃制度の導入促進」について、特段の努力を求めておきます。
つぎに、横戸町23号線の拡幅についてですが、当局の調査でも明らかなように、8年前の交通量調査と比較して225台も増えています。朝の7時から9時までの2時間の間に1000台を超える交通量があることは、現場がどれだけか危険か想像にかたくありません。
当局には、速やかな交通安全対策を講じるよう求めるとともに、道路拡幅のための用地取得について、あらゆる努力と工夫を払い一日も早い改善を求めておきます。
公共施設についてです。
長作住宅の廃止については、関東財務局千葉財務事務所からの情報提供は受けているとのことでした。来年度、千葉県や千葉市に公的な活用の照会が行われ要望がなければ、再来年の平成28年度末までに売却の予定とのことでした。
千葉市としての長作公務員住宅の取得等の要望はないとのことで、住民への説明なども考えていないと答弁されました。一回目の質問で長作住宅が建っている場所の様子をお伝えしましたように、売却後の活用については、地域の住環境及び交通安全の点から、近隣住民への説明は必要と考えます。国有地であることを理由に説明を避けずに、今後の予定や計画についての情報把握はもちろん、住民からの要望に応じて随時説明をすることを求めておきます。
公共施設のあり方のうち、文化ホールと犢橋市民センターについて質問します。
(1) 文化ホールについてうかがいます。
花見川団地の学校跡施設が今後どうなるのか、地元代表協議会の要望の取りまとめの最中とのことでした。要望書の提出を待って、利活用の検討をするとのことです。花見川団地では、旧花見川第五小学校の学校跡施設の活用をめぐって、住民との合意が守られなかった経緯がありますので確認の意味も含めて質問しますが、どのような活用方法が要望としてまとめられるかはこれからになりますが、跡施設を利活用するにあたり、検討の土台となる建物の安全性についてです。
今年度末までに完了となる予定の、学校施設の耐震化についてうかがいます。
1つに、廃校となる花見川第二中学校と花見川第二小学校の校舎、及び屋内運動場の耐震化の状況をお示しください。また、現在の校舎と屋内運動場がそのまま利用できるのか、うかがいます。
2つに、学校施設は避難所としての機能を果たしていますが、学校跡施設の利活用における地域の防災についても、避難所としての役割を持たせるべきだと思いますが、どうですか。
つぎに、地域の文化ホールが担う役割として、文化芸術の発表や実演芸術を鑑賞するなど、市民が身近な文化芸術に親しむ場との認識をお示しいただきました。
しかし、新たな区レベルの文化ホールの建設は、財政健全化のもと、検討さえ厳しいとの答弁でした。今のところ、必要であれば既存の市有施設や民間施設の利用で間に合わせてとのことでした。うかがいますが、
学校の屋内運動場は、児童生徒の音楽鑑賞会等でも使用していますが、文化ホールとしての暫定利用は可能なのか、また市民への貸出は可能なのでしょうか。
(2) 犢橋市民センター跡地についてです。
現在の犢橋市民センターがある場所は、交通量の多い道路に面しています。稲毛区に近いこともあって、長沼方面からの利用者も少なくありません。歩道が狭く見通しもあまりきかない場所であるため、市民センターの利用者は往来の車に気をつけながら出入りしています。統合して、犢橋公民館のある場所に移転すれば、今よりも安全に利用できるようになるとは思います。
しかし、犢橋地域は公共交通がほとんどなく、車で移動する以外に方法がありません。公民館同様、犢橋市民センターも、車での利用ということであれば、駐車場は必須です。うかがいますが、
1つに、犢橋公民館の敷地内で2つの施設の利用者の十分な駐車スペースが確保できるのか。また、駐車場に入れない人は公民館や市民センターの利用を控えることにならないのか。
2つに、市民センター跡地を第2駐車場として利用するか、売却して駐車場整備費として駐車場用地を確保することを求めますがどうですか、お答え下さい。
今回、公共施設のあり方では、花見川団地周辺の学校の跡施設活用の問題や、長作住宅の廃止問題と犢橋公民館の駐車場問題を取り上げました。自助、共助が強調され、公的施設や支援から切り離されていく、市民要望アンケートに寄せられた住民のみなさんからの「もっと地域を大事にして欲しい」との思いを伝えたかったからです。犢橋市民センターと犢橋公民館の駐車場確保の問題では、地域の公共施設である公民館や市民センターの必要な駐車場用地を新たに確保することも惜しんで、我慢させて、千葉市街の中心部の開発、新庁舎建設やカジノ誘致、海辺の開発は進めるのかという思いが込められています。
交通問題も、花見川区の北部地域の重要な課題であり、今後ますます改善が急がれる問題です。
財政健全化の名のもとに、「選択と集中」で地域住民の生存権に関わる支援がおろそかにされることのないよう求めて、一般質問を終わります。
もりた真弓議員の一般質問への答弁
2014.12.15
1.公共施設のあり方について
【財務局長答弁】
学校の跡施設の活用をどう考えているのかについてですが、現在、花見川地区では、地元代表協議会において、跡施設の利活用に関する要望を取りまとめているところであり、要望書が提出された段階で、利活用の検討に着手することとしております。
【市民局長答弁】
花見川区の文化ホール機能を果たす施設の整備についてですが、地域の文化ホールは、文化芸術の発表や実演芸術を鑑賞するなど、市民が身近な文化芸術に親しむ場であると認識しております。
しかしながら、新たな区レベルの文化ホールについては、財政健全化に取り組んでいる現状にあって、具体的な検討に入ることは厳しい状況であることから、当面は、既存の市有施設や民間施設の活用を基本とし、今後の財政状況を見きわめながら、検討をして参ります。
【総合政策局長答弁】
廃止の理由についてですが、平成23年12月に財務省が公表した「国会公務員宿舎の削減計画」において、宿舎は真に公務のために必要なものに限定することとされ、東日本大震災の集中復興期間にあたる5年を目途に、全体の4分の1にあたる5万6千戸程度の削減方針が示され、築年数が40年を超える宿舎等について、効率性等の観点から個別の検討が行われた結果、平成24年11月に、長作公務員住宅も廃止の対象として公表されたものであり、関東財務局千葉財務事務所から、本市にも情報提供を受けております。
今後のスケジュールについてですが、平成27年度に、千葉財務事務所が千葉県や本市に公的な活用の照会を行った後、特に要望がない場合は、平成28年度末までに一般競争入札で売却する予定と聞いております。
本市としての関わりについてですが、平成27年度に、千葉財務事務所からの公的な活用の照会を受けた際には、全庁照会を行い、回答して参ります。
なお、千葉財務事務所からの情報提供に基づいて、本件を含む市内で廃止予定となっている国家公務員宿舎について取得等の要望の有無を全庁に照会したところ、現時点において、長作公務員住宅の取得等の要望はございません。
近隣住民への説明等を行うのかについてですが、本市としては、長作公務員住宅を取得または活用する予定はないことから、説明等は考えておりませんが、今後も、本住宅の情報把握に努めて参りたいと考えております。
【市民局長答弁】
犢橋市民センターの跡施設と敷地は、統合後はどうするのかについてですが、跡施設となった段階で、市としての利活用について検討し、利活用の予定がない場合は、売却を含めた外部活用を検討することとなります。
【教育次長答弁】
建替え後の公民館と市民センターの駐車場についてですが、駐車場については、建物配置を決定する上で、敷地を有効的に活用し最大限に確保するとともに、他の公民館の対応を参考に、様々な工夫ができないか検討して参ります。
また、施設の性格上、駐車時間が異なる市民センターと公民館利用者の駐車スペースについて、区分を設けるなどの運用上の工夫も併せて検討して参ります。
2.交通問題について
【都市局長答弁】
さつきが丘方面から区役所を利用する住民の交通手段の検討ならびに乗り継ぎなしで区役所を経由するバスの運行については関連がありますので一括してお答えします。
千葉市総合交通政策では、地域住民の要望や事業者の経営状況を考慮し、必要に応じて支線となる路線バスの見直しを支援することとしております。
これを踏まえ、花見川区役所への足の確保については、以前より要望を受け、バス事業者に要請しておりますが、需要が見込めず、速達性が低下することや採算性から判断しても、見直しの運行は、難しいと聞いております。
しかしながら、地域住民の利便性向上のためにも、引き継ぎなしでの運行について、バス事業者へ要請してまいります。
乗り継ぎによる初乗り運賃の2重取りを解消するよう、京成バスへ働きかけることについてですが、千葉市総合交通政策において、「乗り継ぎ運賃制度の導入促進」を位置付けておりますので、乗り継ぎなしでの運行の検討も含めて、バス事業者へ要請してまいります。
区役所への交通手段の整備についてですが、千葉市総合交通政策においては、地域住民が地域の交通を支えるという視点にたっておりますので、アドバイザー制度を活用していただき、地域の移動手段を確保していくための地域住民の自主的な取り組みについて支援してまいりたいと考えております。
【建設局次長答弁】
通勤・通学時間帯の混雑状況についてですが、平成18年度の交通量調査では、朝7時から9時までの2時間は784台、平成26年では1009台となっており、交通量の増加について把握しております。
現在の用地買収の進捗状況ですが、本年11月末現在で72%の取得率となっております。
今後の道路拡幅の見通しですが、全ての用地を取得した時点で完成形での整備を考えております。
拡幅されるまでの交通安全対策についてですが、用地が取得できた箇所は、暫定的に整備を進めるとともに、未取得箇所では車両のすれ違いが困難なことから、その前後に「道路幅が狭いため対向車注意」などの看板を設置し、安全対策を講じて参ります。
3.公園整備について
【都市局長答弁】
これまでのトイレに関する要望書等の検討結果についてですが、さつきが丘西公園は、野球場やテニスコートを備えた地域の核となる公園であり、野球やテニスの他、グラウンドゴルフや地元のお祭りなど地域の多くの皆様に利用されており、現状ではトイレが不足していると認識しております。
また、現在のトイレは老朽化が進んでいることや、高齢者や身障者の利用に支障があることから、改善を図る必要があるものと考えております。
トイレの改善・増設の基本的な方針についてですが、トイレの改善にあたっては、バリアフリー化を図ること、便器数を増やすことを基本的な方針とし、早期の対応を検討して参りたいと考えております。
4.浸水対策について
【建設局次長答弁】
休耕田を利用して浸水対策を図ることについてですが、浸水被害が発生した犢橋町の一部の地域は、昨年の台風26号などの大雨時には、周辺の休耕田を含めた水田に雨水が溜まっている状況であることから、休耕田を利用して浸水対策を図ることは難しい状況であります。
浸水対策として有効な改善策は何かについてですが、台風などの大雨が予想される場合には、事前に側溝や集水枡の詰まりなど点検し、落ち葉などを除去するほか、住民へ適切な情報を提供するため、パトロールを実施しておりますが、犢橋町のような低い土地の被害を防止することは難しい状況であります。
しかしながら、人命や生活に深刻な影響を与える被害については、出来るだけ軽減を図る必要があるため、市民自らが自助対策として設置する防水板が、被害軽減策として効果があると考えていることから、引き続き助成や効果の説明などを行い、設置促進に努めて参ります。
<2回目>
1.公共施設のあり方について
【教育次長答弁】
花見川第二中学校と花見川第二小学校の校舎及び屋内運動場の耐震化の状況とその利用についてですが、花見川第二中学校については、校舎3棟中1棟と屋内運動場が耐震化されています。花見川第二小学校については、校舎3棟中2棟が耐震化されており、屋内運動場については、現在、耐震補強工事を実施しています。
その利用についてですが、建物の安全性といった観点からは、耐震性のある施設は、利用することができます。
建替え後の公民館と市民センターの駐車スペースの確保についてですが、敷地の有効活用により、駐車スペースを最大限に確保するとともに、時間帯や催事等も勘案しながら公民館利用者と比較的短時間の利用が多い市民センター利用者の駐車スペースを分けるなどの運用上の工夫に努め、利用に支障のないよう努めて参ります。
【総務局長答弁】
学校跡施設の利活用における地域の防災についても、避難所としての役割を持たせるべきについてですが、今後も学校跡施設の利活用における検討時に、避難所としての役割につきましても、検討して参ります。
【市民局長答弁】
学校の屋内運動場を文化ホールとして暫定利用し、市民に貸出すことについてですが、文化ホールは、舞台や客席、照明・音響設備などを備えた文化芸術の発表や鑑賞を目的とした施設であり、学校の屋内運動場が、その機能を代替えすることは出来ないものと考えます。そのため、学校の屋内運動場を文化ホールの暫定的利用として市民へ貸出すことについては、考えておりません。
犢橋市民センターの跡地を第2駐車場として利用するか、売却して駐車場整備費として駐車場用地を確保することについてですが、跡施設につきましては、全庁的に利活用を検討し、適当な活用が無い場合には、売却等、外部活用を検討して参ります。
千葉市議会議員もりた真弓12月議会一般質問と市の答弁
日本共産党千葉市議団ポームページより転載
2014.12.15
一般質問を行います。
1、公共施設についてあ
公共施設のあり方についてうかがいます。
(1) 文化ホールの整備についてです。
今年、共産党市議団で行なった市民要望アンケートに、花見川団地にお住まいの方から「花見川第二中学校跡施設に地区ホールを」との要望がありました。
花見川区の文化ホール・区民ホールの要望は以前から寄せられ、多目的ホールの建設については、今議会の代表質問で中村きみえ議員も質問しています。ご承知のとおり、中央区、若葉区、美浜区には、文化ホールがありますが、稲毛区と緑区、花見川区にはありません。花見川区民は、行政区によって格差があると感じています。
特に、花見川団地では、千葉市の進める学校適性配置で、これからも小中学校が次々と廃校となります。すでに第一次の学校適性配置で、旧花見川第五小学校は校舎が解体撤去され、屋内運動場を残して更地となっています。また、続く第二次学校適性配置で、来年4月には2つの中学校の統合により、花見川第2中学校が廃校となります。そして、その2年後の2017年4月には、2つの小学校の統合により、花見川第二小学校が廃校となります。
花見川団地周辺の「学校」という公的な施設が、短期間に次々と跡施設になることに、住民は複雑な思いでいます。冒頭に紹介したアンケートへの要望は、地域のコミュニティの場として、また避難所としての役割を担う公共の施設であった学校がなくなることへの不安と、跡施設の活用について、これからも公的な役割を期待する意見ではないかと考えられます。
花見川団地が建設され、入居が始まったのは1968年の9月とのことです。そこからの急激な人口増の時代を経て、花見川団地はあと数年で半世紀を迎えます。高齢化が進む中、住み慣れた地域で安心して安全に、豊かに住み続けたいとの願いは、当時より強くなっているのではないでしょうか。
そこで、花見川地区の廃校になる学校跡施設についてうかがいます。
1つに、学校の跡施設の活用をどう考えているのか、うかがいます。
2つに、区民ホールのない花見川区に、例えば文化ホールの機能を果たす施設の整備を求めますがどうですか。
(2) つぎに、長作公務員住宅についてです。
花見川区の作新台2丁目にある長作住宅は、現在居住者の退去が進められていて、2015年、来年の9月に廃止と聞いています。長作住宅は、八千代台地域に隣接しており、5階建ての中層住宅3棟で、その周りは一戸建ての住宅が密集しています。京成八千代台駅からさほど遠くない場所に位置し、駅までの抜け道があるため、車の往来もひんぱんですが、住宅内の道路はかなり狭く見通しが良くない状況です。
こうした立地条件に立つ、長作住宅が空き施設となったあと、公務員住宅と敷地が今後どうなるのかは住民のみなさんの大きな関心事です。今後の跡地活用については、住環境や交通等、近隣住民にとってこれまでの生活に支障のないようにと考えます。
そこでうかがいます。
1つに、作新台2丁目の国家公務員住宅の廃止理由と今後のスケジュールについておしめしください。
2つに、千葉市としてこの件についてどのように関わるのか。
3つに、長作住宅の廃止と今後の活用について、近隣住民への説明等行われるのか、おたずねします。
(3) つぎに、犢橋市民センター跡地についてです。
前回、第3回定例市議会で質問した2018年4月スタート予定の犢橋公民館と犢橋市民センターの統合に関連しての質問です。現在の公民館が建っている、限られた敷地の中で、2つの施設を統合した駐車場を整備するのには限界があることを、前回の質問で指摘しています。利用者の駐車場不足を解決するための提案をいたします。
先日、新犢橋公民館・市民センターの駐車場不足解消のために、旧市民センター跡地の用地を第二駐車場として活用するか、売却するなら駐車場整備費用に回し、公民館周辺の用地を確保し、不足する駐車場を設けることにしてはどうかとの意見をいただきました。そこでうかがいます。
1つに、現在の犢橋市民センターの跡施設と敷地は、統合後どうするのか。
2つに、新犢橋公民館と新市民センターの駐車場不足をどのように解決するのか、お答え下さい。
2、交通問題について
(1)住民生活を支える足の確保について
花見川区役所への直通の交通手段についてです。
花見川団地またはこてはし台から区役所を利用する際は、新検見川駅行きに乗り花見川区役所か、区役所入口で降車します。そもそも新検見川駅行きのバスが少ないので、一日あたりの本数も限られますが、かろうじて直通のバスがあります。ところがさつきが丘や西小中台・宮野木台・畑町・朝日ケ丘からは、区役所までの直行バスがありません。一度、新検見川駅北口バスターミナルで降りてから、花見川区役所行きに乗り換えて向かうため、二度手間になることと、初乗り運賃を2回支払うことになり、料金が高くなることを以前から指摘してきました。そこでうかがいます。
1つに、さつきが丘方面から区役所を利用する住民の交通手段についての検討はされたのか。
2つに、乗り継ぎなしで区役所を経由するバスの運行について、京成バスに働きかけることをもとめますがどうでしょうか。
3つに、乗り継ぎによる初乗り運賃の2重取りを解消するよう、京成バスに働きかけることをもとめますがどうか。
4つに、どの地域からでも区役所に行き来しやすくするために、デマンドタクシーなどの交通手段を整備してはどうか、お答えください。
(2)横戸町23号線の拡幅について
交通問題の2つめは横戸町23号線の拡幅についてです。
この問題については、この間、議会でも取り上げ、地域住民の方と市の担当課とでなんども懇談を持ってきました。残念ながら、一部拡幅が進まないまま、現在に至っています。
第一回の定例会でも触れましたが、地域の方からは「用地買収が進んで広くなった分、交通量が増して危険になっている」とのご意見をいただいています。
そこでうかがいます。
1つに、通勤・通学時間帯の混雑状況について、承知しているのか。
2つに、現在の用地買収の進捗状況について、また、今後の道路拡幅の見通しについておたずねします。
3つに、拡幅されるまでの交通安全対策について、お示しください。
3、公園整備について
さつきが丘西公園のトイレの改修についてです。
プロジェクターをご覧下さい。画面の中央がトイレで、後ろにはテニスコートがあり、画面の右側にはさつきが丘西グランドが広がっています。
この、さつきが丘西グランドは、朝はラジオ体操、昼間は高齢者のグランドゴルフ、夕方には少年サッカーなどで利用され、平日はもちろん休日には、少年野球などスポーツをする子どもたちの試合で保護者のみなさんが大勢、応援にきています。また、毎年恒例のさつきが丘夏まつりの会場としてもにぎわい、秋には地元の幼稚園の運動会会場にと頻繁に使われています。
テニスコートでは、子どもたちのテニス教室や中学生の部活練習に加えて、大人の方の利用もあります。
こうした利用頻度の高いグランドやテニスコートに隣接している公園に設置されているのは、和式の便器が1つだけの古いタイプのトイレです。4年前の2010年10月に「西公園トイレの改良・増設を求める会」から代表者を通じて506名分の賛同署名を添えて、公園緑地事務所に要望書が提出されています。今年、2014年4月にはさつきが丘地区町内自治会連絡協議会(第40連協)からも要望書が提出され、その後9月には、さつきが丘の共産党支部が住民要求実現をと公園緑地事務所を訪ねて、公園のトイレ改善を求めて懇談し「早期の実施を考えている」との回答をいただいています。そこでうかがいます。
1つに、これまでの要望書等の検討結果についてお示しください。
2つに、トイレの改善・増設の基本的な方針についてうかがいます。
4、浸水対策について
犢橋町の浸水対策についてうかがいます。昨年の台風26号の時にも大きな被害を受けた地域です。議場でもプロジェクターでご覧頂きましたが、地域全体が湖のようになった様子を覚えていらっしゃる方もおいでかと思います。
今年もまた、台風18号により、犢橋町の一部地域は浸水被害を受けました。
プロジェクターをご覧下さい。この写真は、今年の台風18号の後、10月6日の午後に撮影したものです。昨年の台風26号の時のように、一面湖のようになるほどの大雨ではありませんでしたが、住宅の前の道路は冠水し、車も被害を受けたとのことでした。
こうした低い土地に住宅が建設されたという経過はありますが、現在の土地に認可されて住宅建築がされたことを踏まえれば、千葉市としても何らかの手立てをとって、くり返し被害にあう地域の改善策を行う必要があります。そこでうかがいます。
1つに、休耕田を利用し浸水対策を図ることを求めますがどうでしょうか。
2つに、犢橋町のような低い土地の浸水対策として、有効な改善策は何か、お示しください。
以上で一回目の質問を終わります。
<2回目>
はじめに、交通問題についてです。
どこに住んでいても、必要な時に必要な場所に速やかに移動できることが地域の交通には求められます。花見川区に限らず、高齢化の進んでいる地域では、マイカー運転が困難となる世帯が増加しており、買い物や医者にいくのにも事欠く事態になっています。住んでいる地域で、日常生活を満足に送ることができない「生活難民」が全国で急増しており、生存権に関わる深刻な状況がみられます。そうした中、交通問題は単なる利便性や効率性だけでなく、どの地域でも安心・安全に住み続けられるまちづくりの問題と言えます。特に公共施設への交通手段については、行政も責任が問われているのではないでしょうか。
住民の身近な生活と密接に絡む重要な交通で、一番多く利用する地域の交通ですが、今回は、住民生活を支える足の確保として、区役所利用の際の交通について取り上げました。答弁では、既存のバス事業者に、花見川区役所への足の確保については要望しているとのことでしたが、バス事業者からは、利用者の需要が見込めないことと、新検見川駅の利用を急ぐ方にとっては、区役所経由の路線にすると遠回りすることになること、また、採算性から判断して、見直しの運行は難しいとの見解がしめされているとのことでした。
確かに、新検見川駅を利用する方と区役所を利用する方の人数を比べると、新検見川駅利用者のほうが多いと予測され、運行ルートの変更に困難はあるかと思います。引き続き、運行ルートの検討を求めるとともに、バス事業者が「新検見川駅北口バスターミナルでの乗り継ぎしか、区役所への公共交通手段がない」ということであれば、せめて乗り換え時の初乗り運賃の負担を軽減するなどの改善を強く求めるべきです。
運賃の負担が軽減できれば、さつきが丘方面からもバスを利用して区役所へとむかう住民が増えることにもつながります。利用者が増えることはバス事業者にとっても、住民にとってもメリットと考えられることから、千葉市総合交通政策でかかげられている「乗り継ぎ運賃制度の導入促進」について、特段の努力を求めておきます。
つぎに、横戸町23号線の拡幅についてですが、当局の調査でも明らかなように、8年前の交通量調査と比較して225台も増えています。朝の7時から9時までの2時間の間に1000台を超える交通量があることは、現場がどれだけか危険か想像にかたくありません。
当局には、速やかな交通安全対策を講じるよう求めるとともに、道路拡幅のための用地取得について、あらゆる努力と工夫を払い一日も早い改善を求めておきます。
公共施設についてです。
長作住宅の廃止については、関東財務局千葉財務事務所からの情報提供は受けているとのことでした。来年度、千葉県や千葉市に公的な活用の照会が行われ要望がなければ、再来年の平成28年度末までに売却の予定とのことでした。
千葉市としての長作公務員住宅の取得等の要望はないとのことで、住民への説明なども考えていないと答弁されました。一回目の質問で長作住宅が建っている場所の様子をお伝えしましたように、売却後の活用については、地域の住環境及び交通安全の点から、近隣住民への説明は必要と考えます。国有地であることを理由に説明を避けずに、今後の予定や計画についての情報把握はもちろん、住民からの要望に応じて随時説明をすることを求めておきます。
公共施設のあり方のうち、文化ホールと犢橋市民センターについて質問します。
(1) 文化ホールについてうかがいます。
花見川団地の学校跡施設が今後どうなるのか、地元代表協議会の要望の取りまとめの最中とのことでした。要望書の提出を待って、利活用の検討をするとのことです。花見川団地では、旧花見川第五小学校の学校跡施設の活用をめぐって、住民との合意が守られなかった経緯がありますので確認の意味も含めて質問しますが、どのような活用方法が要望としてまとめられるかはこれからになりますが、跡施設を利活用するにあたり、検討の土台となる建物の安全性についてです。
今年度末までに完了となる予定の、学校施設の耐震化についてうかがいます。
1つに、廃校となる花見川第二中学校と花見川第二小学校の校舎、及び屋内運動場の耐震化の状況をお示しください。また、現在の校舎と屋内運動場がそのまま利用できるのか、うかがいます。
2つに、学校施設は避難所としての機能を果たしていますが、学校跡施設の利活用における地域の防災についても、避難所としての役割を持たせるべきだと思いますが、どうですか。
つぎに、地域の文化ホールが担う役割として、文化芸術の発表や実演芸術を鑑賞するなど、市民が身近な文化芸術に親しむ場との認識をお示しいただきました。
しかし、新たな区レベルの文化ホールの建設は、財政健全化のもと、検討さえ厳しいとの答弁でした。今のところ、必要であれば既存の市有施設や民間施設の利用で間に合わせてとのことでした。うかがいますが、
学校の屋内運動場は、児童生徒の音楽鑑賞会等でも使用していますが、文化ホールとしての暫定利用は可能なのか、また市民への貸出は可能なのでしょうか。
(2) 犢橋市民センター跡地についてです。
現在の犢橋市民センターがある場所は、交通量の多い道路に面しています。稲毛区に近いこともあって、長沼方面からの利用者も少なくありません。歩道が狭く見通しもあまりきかない場所であるため、市民センターの利用者は往来の車に気をつけながら出入りしています。統合して、犢橋公民館のある場所に移転すれば、今よりも安全に利用できるようになるとは思います。
しかし、犢橋地域は公共交通がほとんどなく、車で移動する以外に方法がありません。公民館同様、犢橋市民センターも、車での利用ということであれば、駐車場は必須です。うかがいますが、
1つに、犢橋公民館の敷地内で2つの施設の利用者の十分な駐車スペースが確保できるのか。また、駐車場に入れない人は公民館や市民センターの利用を控えることにならないのか。
2つに、市民センター跡地を第2駐車場として利用するか、売却して駐車場整備費として駐車場用地を確保することを求めますがどうですか、お答え下さい。
今回、公共施設のあり方では、花見川団地周辺の学校の跡施設活用の問題や、長作住宅の廃止問題と犢橋公民館の駐車場問題を取り上げました。自助、共助が強調され、公的施設や支援から切り離されていく、市民要望アンケートに寄せられた住民のみなさんからの「もっと地域を大事にして欲しい」との思いを伝えたかったからです。犢橋市民センターと犢橋公民館の駐車場確保の問題では、地域の公共施設である公民館や市民センターの必要な駐車場用地を新たに確保することも惜しんで、我慢させて、千葉市街の中心部の開発、新庁舎建設やカジノ誘致、海辺の開発は進めるのかという思いが込められています。
交通問題も、花見川区の北部地域の重要な課題であり、今後ますます改善が急がれる問題です。
財政健全化の名のもとに、「選択と集中」で地域住民の生存権に関わる支援がおろそかにされることのないよう求めて、一般質問を終わります。
もりた真弓議員の一般質問への答弁
2014.12.15
1.公共施設のあり方について
【財務局長答弁】
学校の跡施設の活用をどう考えているのかについてですが、現在、花見川地区では、地元代表協議会において、跡施設の利活用に関する要望を取りまとめているところであり、要望書が提出された段階で、利活用の検討に着手することとしております。
【市民局長答弁】
花見川区の文化ホール機能を果たす施設の整備についてですが、地域の文化ホールは、文化芸術の発表や実演芸術を鑑賞するなど、市民が身近な文化芸術に親しむ場であると認識しております。
しかしながら、新たな区レベルの文化ホールについては、財政健全化に取り組んでいる現状にあって、具体的な検討に入ることは厳しい状況であることから、当面は、既存の市有施設や民間施設の活用を基本とし、今後の財政状況を見きわめながら、検討をして参ります。
【総合政策局長答弁】
廃止の理由についてですが、平成23年12月に財務省が公表した「国会公務員宿舎の削減計画」において、宿舎は真に公務のために必要なものに限定することとされ、東日本大震災の集中復興期間にあたる5年を目途に、全体の4分の1にあたる5万6千戸程度の削減方針が示され、築年数が40年を超える宿舎等について、効率性等の観点から個別の検討が行われた結果、平成24年11月に、長作公務員住宅も廃止の対象として公表されたものであり、関東財務局千葉財務事務所から、本市にも情報提供を受けております。
今後のスケジュールについてですが、平成27年度に、千葉財務事務所が千葉県や本市に公的な活用の照会を行った後、特に要望がない場合は、平成28年度末までに一般競争入札で売却する予定と聞いております。
本市としての関わりについてですが、平成27年度に、千葉財務事務所からの公的な活用の照会を受けた際には、全庁照会を行い、回答して参ります。
なお、千葉財務事務所からの情報提供に基づいて、本件を含む市内で廃止予定となっている国家公務員宿舎について取得等の要望の有無を全庁に照会したところ、現時点において、長作公務員住宅の取得等の要望はございません。
近隣住民への説明等を行うのかについてですが、本市としては、長作公務員住宅を取得または活用する予定はないことから、説明等は考えておりませんが、今後も、本住宅の情報把握に努めて参りたいと考えております。
【市民局長答弁】
犢橋市民センターの跡施設と敷地は、統合後はどうするのかについてですが、跡施設となった段階で、市としての利活用について検討し、利活用の予定がない場合は、売却を含めた外部活用を検討することとなります。
【教育次長答弁】
建替え後の公民館と市民センターの駐車場についてですが、駐車場については、建物配置を決定する上で、敷地を有効的に活用し最大限に確保するとともに、他の公民館の対応を参考に、様々な工夫ができないか検討して参ります。
また、施設の性格上、駐車時間が異なる市民センターと公民館利用者の駐車スペースについて、区分を設けるなどの運用上の工夫も併せて検討して参ります。
2.交通問題について
【都市局長答弁】
さつきが丘方面から区役所を利用する住民の交通手段の検討ならびに乗り継ぎなしで区役所を経由するバスの運行については関連がありますので一括してお答えします。
千葉市総合交通政策では、地域住民の要望や事業者の経営状況を考慮し、必要に応じて支線となる路線バスの見直しを支援することとしております。
これを踏まえ、花見川区役所への足の確保については、以前より要望を受け、バス事業者に要請しておりますが、需要が見込めず、速達性が低下することや採算性から判断しても、見直しの運行は、難しいと聞いております。
しかしながら、地域住民の利便性向上のためにも、引き継ぎなしでの運行について、バス事業者へ要請してまいります。
乗り継ぎによる初乗り運賃の2重取りを解消するよう、京成バスへ働きかけることについてですが、千葉市総合交通政策において、「乗り継ぎ運賃制度の導入促進」を位置付けておりますので、乗り継ぎなしでの運行の検討も含めて、バス事業者へ要請してまいります。
区役所への交通手段の整備についてですが、千葉市総合交通政策においては、地域住民が地域の交通を支えるという視点にたっておりますので、アドバイザー制度を活用していただき、地域の移動手段を確保していくための地域住民の自主的な取り組みについて支援してまいりたいと考えております。
【建設局次長答弁】
通勤・通学時間帯の混雑状況についてですが、平成18年度の交通量調査では、朝7時から9時までの2時間は784台、平成26年では1009台となっており、交通量の増加について把握しております。
現在の用地買収の進捗状況ですが、本年11月末現在で72%の取得率となっております。
今後の道路拡幅の見通しですが、全ての用地を取得した時点で完成形での整備を考えております。
拡幅されるまでの交通安全対策についてですが、用地が取得できた箇所は、暫定的に整備を進めるとともに、未取得箇所では車両のすれ違いが困難なことから、その前後に「道路幅が狭いため対向車注意」などの看板を設置し、安全対策を講じて参ります。
3.公園整備について
【都市局長答弁】
これまでのトイレに関する要望書等の検討結果についてですが、さつきが丘西公園は、野球場やテニスコートを備えた地域の核となる公園であり、野球やテニスの他、グラウンドゴルフや地元のお祭りなど地域の多くの皆様に利用されており、現状ではトイレが不足していると認識しております。
また、現在のトイレは老朽化が進んでいることや、高齢者や身障者の利用に支障があることから、改善を図る必要があるものと考えております。
トイレの改善・増設の基本的な方針についてですが、トイレの改善にあたっては、バリアフリー化を図ること、便器数を増やすことを基本的な方針とし、早期の対応を検討して参りたいと考えております。
4.浸水対策について
【建設局次長答弁】
休耕田を利用して浸水対策を図ることについてですが、浸水被害が発生した犢橋町の一部の地域は、昨年の台風26号などの大雨時には、周辺の休耕田を含めた水田に雨水が溜まっている状況であることから、休耕田を利用して浸水対策を図ることは難しい状況であります。
浸水対策として有効な改善策は何かについてですが、台風などの大雨が予想される場合には、事前に側溝や集水枡の詰まりなど点検し、落ち葉などを除去するほか、住民へ適切な情報を提供するため、パトロールを実施しておりますが、犢橋町のような低い土地の被害を防止することは難しい状況であります。
しかしながら、人命や生活に深刻な影響を与える被害については、出来るだけ軽減を図る必要があるため、市民自らが自助対策として設置する防水板が、被害軽減策として効果があると考えていることから、引き続き助成や効果の説明などを行い、設置促進に努めて参ります。
<2回目>
1.公共施設のあり方について
【教育次長答弁】
花見川第二中学校と花見川第二小学校の校舎及び屋内運動場の耐震化の状況とその利用についてですが、花見川第二中学校については、校舎3棟中1棟と屋内運動場が耐震化されています。花見川第二小学校については、校舎3棟中2棟が耐震化されており、屋内運動場については、現在、耐震補強工事を実施しています。
その利用についてですが、建物の安全性といった観点からは、耐震性のある施設は、利用することができます。
建替え後の公民館と市民センターの駐車スペースの確保についてですが、敷地の有効活用により、駐車スペースを最大限に確保するとともに、時間帯や催事等も勘案しながら公民館利用者と比較的短時間の利用が多い市民センター利用者の駐車スペースを分けるなどの運用上の工夫に努め、利用に支障のないよう努めて参ります。
【総務局長答弁】
学校跡施設の利活用における地域の防災についても、避難所としての役割を持たせるべきについてですが、今後も学校跡施設の利活用における検討時に、避難所としての役割につきましても、検討して参ります。
【市民局長答弁】
学校の屋内運動場を文化ホールとして暫定利用し、市民に貸出すことについてですが、文化ホールは、舞台や客席、照明・音響設備などを備えた文化芸術の発表や鑑賞を目的とした施設であり、学校の屋内運動場が、その機能を代替えすることは出来ないものと考えます。そのため、学校の屋内運動場を文化ホールの暫定的利用として市民へ貸出すことについては、考えておりません。
犢橋市民センターの跡地を第2駐車場として利用するか、売却して駐車場整備費として駐車場用地を確保することについてですが、跡施設につきましては、全庁的に利活用を検討し、適当な活用が無い場合には、売却等、外部活用を検討して参ります。