鉄のラインバレル(清水栄一×下口智裕)



25巻で完結。
第1巻が2005年だから,10年だ。月刊で10年は長いな。
その間,アニメ化されたりスパロボに参戦したりと,商業的には成功だろう。

正直,回収しきれていない伏線はある。でもまあ,描きたいことは描き切ったという感じだ。
ラストは賛否両論だろうが,個人的には「あり」

面白かった漫画だ。
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リライト(法条遥)



元ネタは「時をかける少女」(筒井康隆) ラベンダーの香りがする薬品を使い,未来からタイムリープしてきた少年と,現代の少女の物語・・・
「少女」か??

読んでいて,とにかく「あれ??」の連続 そして最後の種明かし。
結果が原因になり,原因が結果になり,パラドックスを防ぐためにパラドックスが起き,未来を変えないために過去を変え,過去を変えないために未来を変える・・・

先が気になり一気に読んだが,エピローグをもう一度読んで,最初から読み直そう。
う~ん,パラドックスだ
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聖☆おにいさん11(中村光)



とうとう11巻。こうなるとバチカンも公認どころではなく,宣教書として使っているんじゃないか?? という感じだ。
発売から1ヶ月経過しているので,かなり乗り遅れた感があるが,地元や仕事場近くの書店では売り切れ続出。
唯一,カンダタ付きの限定版が数個あった程度。
流石に4000円出す気にはなれなかった(<罰当たり??)

ベルゼブブやノアさん,サーリブッタと言った,新キャラではないけれど,その他大勢だったのがメインになったりと,相変わらず聖書&経典ワールド全開。

最後のイングレスというスマホゲームが分からなかったので調べてみた。
で,イナカ住まいでは意味のないゲームだというのがよく分かった。チョット面白そうだったのに・・・
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know(野崎まど)



2081年,人々は「電子葉」を能に埋め込み,あらゆる情報にアクセスしながら生活していた。
そんな中,電子葉を遙かに凌ぐ情報処理能力を持つ「量子葉」を持つ少女,知ルは世界の真理を求め,寺院の奥深く,京都御所の地下へ赴く。
彼女が最後に求めるもの・・・「死の先の世界とは」

この世界には,「情報」の他には「物質」しかない。
もし「情報」も「物質」と同じように振る舞うとしたら?
大容量の「物質」が高密度に圧縮されれば,それ自体の重さで崩壊してしまう。それがブラックホール。
情報も同じだとしたら? 世界中の情報を一人の人間の脳に詰め込んだら,「物質」と同じように崩壊し,ブラックホールと化す。

情報の崩壊 = 死 だ。

そしてそれを経験し,なおかつ生還すれば・・・

時は巡り2104年,人々は「死んだ後のこと」を知る。


時代背景としては,人間は常に情報ネットワークに接続している世界。
ただし,あくまで「情報」だけ。個人個人が考えていることは分からない。

「アイの物語」の世界観に近いかと思ったが,こっちでは思考を共有している。AIがだが。

現在もケータイ,スマホでインターネットに気軽にアクセスできる。分からない事は簡単に調べられる。
が,ネット上の9割以上の情報は,「根拠なし」だったりする。やはり何を信じるかは,個人の考えによることは,しばらく変わらないだろう。

「量子葉」は,量子コンピュータであろう。情報処理速度と情報処理量が,現在のコンピュータとは比べものにならない。
ここで思い出したのが,「0能者ミナト」に出てきた件(くだん)。
件は,地球上のありとあらゆる事象を予測し,未来を予言する。予言ではなく,計算で導き出した予測か。それもハズレなしの。

これができれば,バタフライ・エフェクトを予測するだけでなく,意図的に起こすこともできる。
もし,全人類が「量子葉」を装備して,完全な未来予測ができるようになったら??

まあ,件は結果的に2匹になり,お互いを読み合って自滅したが。

やはり未来は「未来」であるべきなのだろう。
そして,「正しい情報」を知ることが重要だな。
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古典部シリーズ(米澤 穂信)



タイトルにはどこにも「古典部シリーズ」とは書いていないので,読む順番は注意だ。
現在5シリーズ
1 氷菓
2 愚者のエンドロール
3 クドリャフカの順番
5 遠まわりする雛
4 ふたりの距離の概算

どうにも第1作のタイトルが浮いている。シリーズ化前提だったならば,「33年後の氷菓」あたりか

古典の研究など全くせず,そもそも活動内容が全く不明な古典部に入部した省エネ主人公ホータロー
日常の些細な謎がとても気になるヒロイン千反田
好奇心いっぱいのニヒリスト里志
里志大好きの熱血少女摩耶花

フツーの高校に通う4人が日常の何気ない謎や不思議に挑む。

分類は学園ミステリーだ。しかし,殺人を始めとする『犯罪』は全くなし。
金田一少年が関わるだけであっという間に5,6人死亡してしまうのとは正反対。

トリックや伏線も鮮やかで,謎解きや心象の描き方も丁寧。
登場人物達が大人び過ぎの感はあるが,全編を通して爽やか。
ある意味,こんな高校生活が送れていれば・・・ と,思わせる。

主人公達は2年生になったばかり。もうしばらくシリーズが続くことを希望
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超人計画(滝本竜彦)



表紙買いがバレるな~
「NHKにようこそ」執筆後,鬱になり,それから回復するまでのエッセイ。
エッセイだからノンフィクションなのだが,どこまでがノンフィクションかわからない。
ひょっとしたら全編フィクションなのではなかろうか。

引きこもり,対人恐怖症,無気力症,薬物依存症の筆者が,「これはもしかしてマズいのではないか?」と思い,『超人』となるためアタフタする日常を描いたもの。
まあ,「超人」=「人間彼女をもつ」なのだが。

しかし字が多いよ。1ページ改行なしのところもある。
改行が多くて行間広めのものばかり読んでいた身には,少しばかりきつかった。
それだけ心の叫びが詰まっているのだが。

執筆時24歳,ハナシがホントならば,壊れる寸前だ。
若くして小説が売れるとタイヘンなことになるな・・・

レビューを見ると「大爆笑」「苦笑い」などが多数あるが,正直,笑えなかった。
私が同じような年の頃,色々悩みきって薬を飲んじゃった知り合いがいた。
全く力になれなかった私,そして程度の差はあるが,ダメだった私を思い出してしまった。

あれから少しはマトモになれたのだろうか,私は??
ちなみにその方は,今はフツーにご結婚されてフツーに幸せな家庭をもっている。よかった・・・

と言う訳で,久々に読み疲れたのであった
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鉄のラインバレル24(清水栄一×下口智裕)



とうとう24巻まできたか。23巻を読んだときは,次で終わるかと思っていたが,まだ続く。
伏線はほぼ解消。あとはデウスとの一騎打ちかと思われたが,ここにきてロストバレル=沢渡拓郎がキーパーソンとなるとは。

当初は単なるカマセだったんだけれどな~

しかし今回はキモチワルイ絵が多かったな。ディス5がシャープだったのが救い。
ラヴバレルのフェイスオープンもビックリだ・・・
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RAISE(新谷かおる)



10年近く前の作品。
で,やっぱり新谷かおるは戦場モノだなと,改めて認識。

第2次世界大戦のヨーロッパ戦線,ドイツ相手に「ババ札」ばかりのミッションをこなすB17「プリズン・レディ」

空戦ものと言えば,戦闘機が王道だが,これは爆撃機が主役。
爆弾を落っことすのがミッションなので,エリア88ほどの派手さはないが,かえって緊迫感が際立つ。
全3巻だが,まあ,この位で収めるのがちょうどいいかな。

ラストは戦争が唐突に終わって,それぞれが新しい人生を歩み出す。
ドラマチックな盛り上がりはないが,爽やかさは十分。

しかし,バーンズ少佐=火付けの柳が007ジェームス・ボンドの教育係,モーガン機長fromアリス12というのは,かなりのファンサービスだな。
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猫柳十一弦シリーズ(北山武邦)

 

『シリーズ』と言っても2巻,なんかもったいないような気がする。

探偵が社会的地位として認識されている世界。その探偵助手を養成する大学があった。
大東亜帝国大学探偵助手学部。
大学2年のクンクンとマモルは,知名度ゼロ,少女のような風貌の猫柳十一弦ゼミに入ることになる。
猫柳の信条は,事件を未然に防ぐこと,被害者を出さないこと。
普通の探偵のように,事件を解決することではなかった。
我が身を省みず事件を防ごうとする猫柳探偵,そしてゼミ生二人は・・・

2巻とも伏線の張り方やトリック解決はなかなか。最後まで一気に読めるし,後味は爽やか。
やはり2巻だけではもったいない。モチーフはいいのに。

少なくとも,猫柳十一弦最初の事件,「名探偵」の称号を得ることとなった事件,「十一弦」の名前の由来となった事件はやってもらいたい。
更には,ゼミ生二人は2年生なので,3年生になって,クンクンが解決の鍵を握ることとなる事件,マモルが偶然に偶然を重ねて解決の鍵となる事件。
そしてそして,4年の最後,マモルの結婚式に絡む事件,クンクンが猫柳と共に歩むことになる事件と,まだまだいける。

本当の意味でのシリーズ化を望む
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0能者ミナト(葉山 透)



心が弱っているときは,本を読むに限る。
と言う訳で,そこそこライトノベル,そこそこエンターテイメントを探し,とりあえずこれを読んでみた。

予想以上に面白い。

とある学園都市で科学と魔術が交差する話があるが,これはある意味逆か。
怪異を受け入れた上で科学的に解決する。
主人公は天才的頭脳を持つ超ヒネクレ者。

折角なので,電子書籍を購入してみた。5冊ばかり。
で,スマホで読んでいる。物理的に重くならないのがウレシイ。

しかし,価格は電子書籍が590円位で,本は640円位。
あまり差がないな。
まあ,価格はコンテンツ代だし。

文字は縮小,拡大ができるが,流石に4.3インチ画面は小さいかもと思ってしまう。
kindle買おうか,本気で悩んでいる・・・
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行動心理捜査官・楯岡絵麻シリーズ(佐藤青南)



行動心理学を駆使し,取調において自白率100%を誇る,通称「エンマ様」こと,楯岡絵麻(自称28歳)
警察官になり,犯人を追い詰める行動の原点は,恩師の死

被疑者の嘘を見抜く過程,そして嘘の裏にあるどんでん返しの真実。

被疑者の発言が嘘,または本当ということから,真実は何かを推理させると言うのも楽しめた。
多少,オチが強引な話もあったが,それはご愛敬。

「シリーズ」と言っても,2冊目のブラックコールで話は完結。
新たな展開のためには,それ相応の敵を作らなければならないので,続巻は多分ないだろう。

帯のアオリ文句では,かなり売れたらしいので,ドラマ化も考えられるが,ほとんど机を挟んで1対1の絵面ばかりになる。そう考えるとドラマ化はないな。
2巻で全9話,長さ的にはちょうどいいんだけれどね。
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ビブリア古書堂の事件手帖(三上 延)



長女が購入したものを借りる。出版がメディアワークスなので,分類はライトノベルになるか。

『超』アームチェアディテクティブの話。事件解決のトリガはタイトルの通り古書。
伏線とまとめ方はかなり良い。一気に引き込まれた。

ちなみに「ビブリア」とは,英語だとBible
古書には渡った人達の歴史があり,それが本の内容と溶け合い,手にした人を導く。

ドラマになったようだが,ヒロインは剛力彩芽
まあ,違うわな
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特等添乗員αの難事件Ⅴ(松岡圭祐)



このシリーズも5巻目。相変わらず一章あたりが短いので,テンポ良く読める。
序盤,「伏線だろうなー」と思ったのはやっぱり伏線だったけど,そんなことは気にせず一気に読めた。
マンネリ感なし,クオリティ低下なし,α,Q,どちらも続巻に期待。




入っていたチラシ。Qが映画になるとのこと。
しかし,いきなりモナ・リザ編とは。尺的にハイパーインフレ編を読んでいるのが前提ではないかい??
莉子役は綾瀬はるか・・・ 違う,よなぁ
松坂桃李はよく知らない
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理系の人々4(よしたに)



「理系」第4弾

しかし,よしたにの著書はこの理系とオタリーマンはコンプしている。
やはり本を出す前からHPを見ていたせいか??
なぜが「ぼくの体はツーアウト」は買っていないが

内容は相変わらず理系していてオモシロイ。
まあ,世の中の半分のヒトは,どこがツボなのか,恐らく分からないだろう。

第4弾は,明らかにネームが増えている。著者が兼業から専業になった影響かな??
この必要以上の説明や,画ならば一発なところをクドクドやるのが理系の理系たる所以なのだが。

一通り読んで気づいた。出版社が中経出版からKADOKAWAになっている!
源さんは相変わらず出ているのだが・・・

と思ったら,去年KADOKAWAに吸収合併されていた。今は社内ブランドとのこと。
いずれは社名も消えてしまうだろう。「よしたに」は大手専属ではなく,「中経」から出ているところがよかったのだが・・・
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キノの旅ⅩⅦ(時雨沢 恵一)



唯一読んでいるライトノベル(<ホントに唯一か?)
キノシリーズも17巻となった。
新聞連載分も掲載されているので,全18話と,ショートショートとしてはかなり多く,ページ数もある。
値段も¥630と,最高値

話はいつもの通り。だが,身も蓋もないオチはほとんどない。
一桁巻の頃は割とあったのだが。やはり小中学生に読まれていることを踏まえてマイルドになってきたか。




今回の「遊び」は,カバーがリバーシブル。
タイトルが変わる

「自分以外の旅人が犠牲になった事件からモトラドで逃げ出して,森の中の一軒家,”師匠”という正体不明の老婆に助けられて何年かしばらく二人で暮らし,最後にはモトラドのエルメスでこの世を巡る旅に出た『大人の国』出身の若者キノの生涯と不思議で驚きに満ちた旅についての記述」

・・・長いよ
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