残業していたら、同じチームの同僚から相談を受ける。今年移動してきた若いの。入職してから3年目だったっけかな?
「昨日、有給取ったんですけど、明けに残業するって、やっぱりダメでしょうか?」
「は? 何で? 何にも問題ないと思うけど。」
「いえ、仕事をきっちりやったうえで、休めれば休むものと思っていまして。昨年までもそんな感じで。昨年の部署、結構忙しかったものあり、休む人あまりいなくて。上司も休んでいるの見たことありませんでした。」
いやー よく潰れなかったなと感心。
「私の考えだけどね、年間52週あって、ウチは土日休みだから、52週×5日で、えーっと、260日か。」
「はい」
「で、年間のタスクを260日でこなす、訳ではないのだよ」
「え?」
「この他に、祝日が16日だっけ、そして年末年始は、まあ、7日くらい。そして夏休みが5日あるから、28日マイナス。」
「えと、232日ですね」
「更にだ、有給は20日貰えるだろ、212日だね。年間のタスクは、212日でこなす、のではないよ。こなせるだけのタスクを実行するのだよ。」
「はい? そういう風に考えるんですか」
「基本的に残業なしで、212日でこなせる量がライトサイズなのだよ。会社は、カレンダーの休みに有給を織り込んで業務量を決定しなければ、社員は潰れちゃうよ。」
「なるほど」
「だからね、この量をオーバーしていたら、すぐに上司に相談しないと、ホントはダメ。オーバーしていたけれど、工夫して圧縮できれば、それはそれで良し」
「はい。」
「で、オーバーしているけれど、どうしようもない。その場合は残業だ。会社が社員にお願いして仕事をしてもらうのだよ。分量間違えちゃってスミマセン、とね。」
「はいはい」
「だからね、有給は当然の権利だから行使してもいいし、残業はお願いされてやるものなのだよ。有給取ったから残業になった、という考えはしちゃいけないよ。」
「分かりました。だいぶスッキリしました。」
今時の若い子はマジメだね。まあ、自分自身も、「どうにかなるだろ」、と見当をつけられる様になるまで、時間はかかったしね。頑張って経験値を貯めてもらいたい。