チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

ショスタコーヴィチ「森の歌」日本で大ブーム(1955年前後)

2014-11-19 22:57:09 | メモ

いまの年末の第九のように、昭和30年前後にはショスタコーヴィチの「森の歌」をアマチュア団体が歌うのが大ブームになったそうです。

 

「芸術新潮」昭和31年1月号より。

「ショスタコヴィッチのカンタータ「森の歌」がしきりと各団体でとり上げられる。素人の、楽譜もよくよめない人たちが集って楽しむのにはまことに恰好な曲だろうから結構な話だと思っていたら、N響までが定期に出したのには、驚いた。芸大と国立音楽大学の合唱団に柴田睦陸と大橋国一のソロという、現在この国で求められるものとしてまず申し分のないスタッフで。(中略)しかし、何という単純な長ったらしい音楽だろう。単純で、しかも、大勢をよろこばす音楽をかくのはまことに結構だし、みんなが歌って楽しむのはもっと結構だが、すでに素人の団体がさんざん楽しんできた末に、職業的な演奏団体がそれを真似するのは、道楽か迎合か、芸のない話ではなかろうか。」

これは誰が書いたものかわかりませんが、結構同意してしまいました。森の歌って、確かに一般的には「良い曲」かもしれませんが、ショスタコーヴィチの音楽としてはあまりにも低刺激すぎますよね。。

この一時的なブームの裏では共産主義的な、左の力が働いていたんでしょうか??

東京労音二周年記念コンサートの一千人の合唱。「ローラースケートリンク国際スタヂアム」という字が見えます。

 

柴田睦陸のソロ、芥川也寸志指揮。