チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

指揮者・大町陽一郎氏の「レコード求む」(1968)

2015-02-01 23:50:00 | 日記

週刊新潮1968年1月20日号の「掲示板」で指揮者・大町陽一郎氏(1931-2022)が「レコード求む」。


まず、大町氏は「ヨハン・シュトラウスが自らバイオリンを弾き、吹き込んだレコード『春の歌』を入手しました」と書かれています。

確かにそれらしきものがYouTube、ニコニコ動画等で「1897年録音」として聴けますが、残念ながら作曲者ヨハン・シュトラウス2世自身の録音ではなく、甥のヨハン・シュトラウス3世(1835-1916)によって1911年にベルリンで録音されたものだということです(原盤・パテ Pathé disc 54303)。←YouTubeへの書き込み情報より。

そして本題、ニキシュ(Arthur Nikisch, 1855-1922)、シャルク(Franz Schalk, 1863-1931)、ビューロー(Hans von Bülow, 1830-1894)、さらにカラヤンが若い頃ベルリンのオーケストラを振ったレコードを「万一お持ちの方がいらっしゃいましたら、お知らせください」とのことですが、このうちビューローの録音はネットでは見つかりませんでした。1894年に亡くなっていることもあり録音は無いんでしょうか。万一ご存知の方がいらっしゃいましたら。。

ニキシュ、シャルク、そして若い頃のカラヤンは、NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)で苦労ゼロで聴くことができました。すごい時代になったもんです!!

以下、NMLで聴けた録音のジャケットです。


↑ ベートヴェン/交響曲第5番「運命」、他
アルトゥール・ニキシュ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1913年10月20日ベルリン(運命)

 


↑ ベートヴェン/交響曲第8番、他
フランツ・シャルク指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1928年4月12-13日ウィーン(8番)

 


↑ ブルックナー/交響曲第8番
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・プロイセン州立歌劇場管弦楽団
録音:1944年
(第1楽章の録音は紛失してしまったそうですが、第4楽章は1944年なのにステレオ録音。音質の良さに驚きます)