事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ヘアーの不毛 その17「ニンフォマニアック」Nymphomaniac(2014 ブロードメディア)

2024-06-08 | 洋画

その16「バビロン」はこちら

出た。その前のプレタポルテ特集が公序良俗に違反しているのではないかとgooで協議中とか。ブログではもう表示されないけど。

※現在この記事の一部にサイト運営にふさわしくない言葉・表現が含まれている可能性がある為、又はこの記事に対してプロバイダ責任制限法等の関連法令の適用がなされている為、アクセスすることができません。

あのファッションモデルをすべて(ヘアーも含めて)全裸にしたロバート・アルトマンの仕掛けが今も有効なんだ。大好きなアルトマンを少しは応援できたかも。わたしのブログが公序良俗に反していないはずがないでしょ。

さて「ニンフォマニアック」そんな上っ面な“検閲”を鼻で笑っています。

まったく何の予備知識もなしにレンタル。すんごくエッチな映画みたいだったから。んー主役のこの女性はシャルロット・ゲンズブールに似ているなあと思ったら本人だった。

それ以外にも、DUNEなどでおなじみのステラン・スカルスガルド、ウイリアム・デフォー、ユマ・サーマン、クリスチャン・スレーターなどの豪華キャスト。そして監督は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアーだったのである。

エッチではあるけれども、アート系の作品でもあったのです。しかし描写はあからさま。ヘアーどころか……鬱三部作のひとつと言われているけれど……うん、確かにセックスは陰鬱な行動かも。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「特攻サンダーボルト作戦」Raid on Entebbe(1977 日本ヘラルド)

2024-06-07 | 洋画

1976年に起こったパレスチナゲリラによるハイジャックと、彼らを殲滅し、多くのイスラエル人の人質を救出したウガンダのエンテベ空港におけるイスラエル軍大勝利の実話の映画化。もうひとつ「エンテベの勝利」というのも作られたんだけどひどい出来でした。ユダヤのチカラかしら。

でもこちらはスターウォーズの「帝国の逆襲」を撮ったアービン・カーシュナーが監督なのでそれなりに見せる。ウガンダが舞台だからアミン大統領が陽気に登場するあたり、実話なのに映画的。にしても、パレスチナとイスラエルがまたしても微妙な時期に、イスラエル礼賛の映画を選択するわたしって……

チャールズ・ブロンソン、ピーター・フィンチ、マーティン・バルサム、ヤフェット・コットー(もちろんアミン役)、そして若き日のジェームズ・ウッズなど、やけに豪華な出演陣なのでした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「わたしを離さないで」Never Let Me Go(2010 FOXサーチライト)

2024-05-28 | 洋画

高名なカズオ・イシグロの小説を映画化。日本でもドラマ化されたので肝心のところを知っている人も多いでしょうが、ネタバレはなしでいきます。

ある技術によって人間の平均寿命が100才を越えた世界。イギリスの田舎に古めかしい学校がある。厳格な校長(シャーロット・ランプリング)は生徒たちに

「あなたたちは絶対にタバコを吸ってはいけない」

「あなたたちは特別だ」

と告げる。しかし新任のルーシー先生(「シェイプ・オブ・ウォーター」で脱ぎまくったサリー・ホーキンス)は生徒たちに冷厳な事実を告げ、解雇される……このあたりで観客にはこの学校の秘密が明かされるが、この設定の哀切さは主演の三人の堅実な演技によってストレートに伝わってくる。

キャリー・マリガンアンドリュー・ガーフィールドキーラ・ナイトレイの恋愛模様もまた、この“設定”だから胸を打つ。それにしてもあからさまなくらいにイギリスらしい風景が徹底的に描かれ、息詰まるほどだ。

ある理由で、ヒロインがポルノ雑誌を見つめているあたりの仕掛けも泣かせる。素晴らしかった。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「続・激突!カージャック」The Sugarland Express(1974 ユニバーサル)

2024-05-25 | 洋画

スティーブン・スピルバーグの名を一気に高めた「激突!」の続篇であることを主張するタイトルだけど、内容は全然関係ないです。

実はこの作品がスピルバーグの劇場映画第1作。「激突!」はTVムービーでしたから(あまりに出来がいいので他国では劇場公開された)。

どちらの作品も、わたしは酒田グリーンハウスという映画館に内包されたシネサロンという名画座で見た。カージャックの方は、ゴールディー・ホーンがエキセントリックすぎてちょっとなあと最初に観たときは思ったけれど、人の親となった今は、かわいい母親だと素直に思える。

里子に出された自分の子を取り返すために、夫を強引に脱獄させ(もうすぐ出所なので夫は渋るのに)、パトカーをドライバーごと乗っ取って子どものいるシュガーランドへ突っ走る。彼らが近づいてくる報道を見て、里親が室内の花瓶を移動させるなど、演出も細かい。

シュガーランド・エクスプレスというタイトルもすばらしいけれど、空気感が激突といっしょなのである。なるほど、作家性というのはあるんだなと堪能。デビュー作から音楽はジョン・ウィリアムスだったのか!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ガール・オン・ザ・トレイン」 The Girl on the Train(2016 ユニバーサル)

2024-05-17 | 洋画

アルコール依存症で、神経症ギリギリの女性。彼女は電車のなかからひとつの幸せな家庭をいつも眺めている。しかし、不貞の現場を目撃した彼女は、ある行動にでる……

うわあきつい展開だなあ。しかし彼女の行動と、彼女が気を失っているあいだに起こったことが最後にひっくり返される。こんなタイプの映画だったとは……

でもこれ、主演がエミリー・ブラントじゃなかったら成立しないお話じゃないだろうか。エミリー・ブラントが出ているからこそレンタルしたわけですけど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「マーベラス」The Protégé(2021 ライオンズゲート)

2024-05-15 | 洋画

MEMORY メモリー」がけっこう面白かったと思っていたら、ビデオ屋の棚でこの作品を見つける。こちらも、マーティン・キャンベル監督作品なのである。

凄腕の殺し屋であるムーディ(サミュエル・L・ジャクソン)が標的のアジトに潜入すると、すでに全員が殺されていた。やったのはあどけない少女だった。ムーディはその少女アンナを育て上げる。

オトナになったアンナを演じるのがマギー・Q。いやはや綺麗ですわ。彼女の魅力で最後まで一気に観ることができる。R15+なのでけっこう残虐ではあるんですけど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ザリガニの鳴くところ」Where the Crawdads Sing(2022 SONY)

2024-05-08 | 洋画

原作は何度も何度も図書館に通ってようやく見つけたのに、DVDはあっさり見つかる。

あのミステリが原作なのだから、つまらないはずは絶対にない。少し、演出にゆるいところはあったけれども、湿地帯がリアルに描かれているので映画は強い。鳥の羽もちゃんと眼前にあるし。

そして、ヒロインのカイアを演じたデイジー・エドガー=ジョーンズがちょっと原作とイメージ違うけど激しく魅力的なのだ。いいもの見せていただきました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

史劇を愉しむ その35章「リトル・ブッダ」Little Buddha(1993 ミラマックス)

2024-05-06 | 洋画

34章「バーフバリ」はこちら

ベルナルド・ベルトルッチが描く、ゴータマ・シッダールダの若き日々。知らないことっていっぱいあったんだなあ。もちろんこれは西洋人であるベルトルッチの側から見た釈迦の姿であり、アジア人として、(曲がりなりにも)仏教徒として、そして檀徒総代として(笑)、首をかしげたくなる部分もある。

けれど、ブッダがキリストのような求道性を捨て、中庸こそをめざすべきだとするあたりには納得。

ブッダを演じたのはキアヌ・リーヴス。彼のなかにあるアジアの血(おばあさんが中国系)が生きたキャスティング。意外なことに、インドを描いてたいそう面白い映画だった。音楽は坂本龍一

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「MEMORYメモリー」(2022 ショウゲート)

2024-05-04 | 洋画

近ごろリーアム・ニーソンばっかり見ている気がする。でも監督は「カジノ・ロワイヤル」のマーティン・キャンベルだし、共演はガイ・ピアースとまさかのモニカ・ベルッチである。

認知症が入ってきた殺し屋という設定はあまりにもリーアム・ニーソンにはまっています。

こういう設定に昔はふざけんなよと思っていたものだけど、自分が歳をとるとねえ(笑)

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブラックライト」Blacklight(2022 クロックワークス)

2024-04-27 | 洋画

設定がなかなか凝っていて、FBI長官直属の主人公は、潜入捜査官の危機を防ぐという困難な業務にあたっている。しかし、組織内の陰謀をマスコミに知らせようとした途端に、娘と孫娘が何者かに誘拐されてしまう……

まあ、犯人は最初からわかっているようなものだけれど、テンポのいい演出で飽きさせない。それにしてもリーアム・ニーソンは働き者だなあ。まだまだ元気でがんばってるもんな。トム・クルーズもいい先達をもったなあ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする