事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

光る君へ 第22回「越前の出会い」

2024-06-02 | 大河ドラマ

第21回「旅立ち」はこちら

朝5時半に起きて地元の小学校へ。運動会のテントを建てに。でも着いたらみんなニコニコと帰ってくる。雷がありそうなので外の競技は中止になったのだとか。

「いやあ、残念だなあ」

「顔が笑ってます」

と体育振興委員。さーせん。いきなりの完全な休日。たくさん本を読み、DVDも観ることができた。準備していたスポーツドリンクを飲みながら。

さて越前へのお引っ越しの回。徳井優が出てくるってのは、引っ越しのサカイ関連のシャレなのか。勉強しまっせってこと?

勉強しなければならないのはわたしのほうで、紫式部が京都以外の場所にいたことなんてまったく知りませんでした。そして、宋の華人たちとの交流が始まる。どうも不穏ななりゆきになりそう。

歓迎の宴に羊肉が出てきて、まひろの父親、為時(岸谷五朗)が苦労しているのを見かねてまひろ(吉高由里子)が「おいしい」とフォローするあたりの展開は、いかにも大石静っぽい。

羊肉はねえ、わたしは大好きだけど、あの臭みがダメな人は多いかも。一時期のとんでもないブームはどうなったんだか。

わたしの妻は北海道の人なので、本来のジンギスカン鍋はどういうものなのかを結婚以来、延々と語られています。沖縄に行った連中からは、山羊鍋の臭みはそれ以上だと聞かされていて、そこまで体験しなくてもいいか。とりあえず、越前なんだから宋人にはカニ食わしとけ。

松下洸平がしばらくドラマを引っ張るのかもしれない。この人は、いい感じ。

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光る君へ 第21回「旅立ち」

2024-05-27 | 大河ドラマ

第20回「望みの先に」はこちら

どわ。NHK「鶴瓶の家族に乾杯」に酒田が。八嶋智人とふたりで酒田を縦横無尽。おわー志幡(しばた)の旦那と女将まで出てきた。あの女将ほどきれいな人はなかなか。川柳のラーメンまで食べたら酒田入門編としてばっちりだな。わたしが勤務した小学校の桜が紹介してもらえてちょっとウルッときた。来週も酒田なのでよろしく。

さて光る君へ。人事異動のお話。紫式部(吉高由里子)のお父さん、藤原為時(岸谷五朗)は淡路守に任じられて久しぶりに官職に就くことになる。でも娘は、漢語が得意な父親には、むしろ大陸から訪れている民衆への対処のために、越前守の方がいいのではと道長(柄本佑)に遠くからアドバイス。

今度は父親の人事にまで介入するか紫式部。

とんでもない不祥事を起こしたブーの息子、伊周(これちか)は太宰府への左遷を命じられるがそれを拒否。菅原道真にしてもそうだけど、現代からすると太宰府ってそんなに左遷の象徴だったのか。うちは座敷に道真の掛け軸をかけてるけど、それ学問の神様としてどうなの。

あ、それ以前に、越前守ってその名のとおり越前の国司ってことだったんですね。知らなかった。だって出羽守とか肥後守とか言うけど、越前守ってわたしたちのイメージだと大岡越前じゃないですか。一種の官名だと思ってました。後世に変容したのかな。

この大河の一方の柱である清少納言(ファーストサマーウイカ)は、彼女にとっての最大のアイドルである定子(高畑充希)を事実上失う。そして生まれたのが「枕草子」とは知らなかった。一種の私信だったのか。

この時点で「春は曙……」が出てくる。すると藤原道長がモデルではないかと誰でも思う「源氏物語」よりも先にあのエッセイ集は紡がれていたのか。それ、常識なんですか、すいません歴史しらずで。

で、これからボロクソに言い合うあたりは楽しみではあるんですけどそんな展開にはならないのかな。

第22回「越前の出会い」につづく

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「光る君へ」 第20回「望みの先に」

2024-05-19 | 大河ドラマ

第19回「放たれた矢」はこちら

よくわからない政争の果てに(マジでよくわからない)藤原道長(柄本佑)は政界のトップに立つ。そのコネでまひろ(吉高由里子)の父、為時(岸谷五朗)は、望みの地に任官されることになる。

「なぜだ」

うちの娘が時の権力者とエッチしてたから、と聞いても為時は怒らない。そういう時代だったってことかな。

政治の混乱の多くは経済の問題であることが多く、のちの保元の乱とかだって武士の台頭にはそれなりの経済的裏打ちがあった。でもこの道長の時代は(歴史知らずなのでもうしわけないけど)藤原の治世がうまくいっていたんでしょう?

それなのにこんなにもめている。その中心は天皇家の後継ぎを誰の娘が産むかだ。特に男の子を。で、その頃はそういう“ルール”だからみんな血道をあげていたんでしょう。そのルールに長いこと淫していたのよね。

近年の保守派が、遺伝子がどうしたとか言い出したときは笑いました。この時代にXだのYだのという情報があったわけないのに。

あえて言いますけど、帝や国王がいくらでもお妾さんをかかえていた時代ならともかく、今の天皇家がそれでやっていけるわけないのは誰でも理解できる。だったら、女性天皇を認めるぐらいは最低条件じゃないですか。

国粋主義的な人たちが、なぜか皇統の血筋と離れてもいいと主張する不思議。

まるでコント芝居のような形で、紫式部と清少納言が中宮の館に入れるというあたりは見逃してあげます。ドリフとか歌舞伎とかを狙ったでしょ。ロバート秋山が検非違使としてちゃんと仕事をしているのにびっくり。

第21回「旅立ち」につづく

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「光る君へ」 第19回「放たれた矢」

2024-05-14 | 大河ドラマ

いきものがかり 『SAKURA』Music Video

「第18回「岐路」はこちら

この、放たれた矢がどんな意味を持つのか歴史知らすのものだからさっぱりわかんねー。

いやそれはいいのよ(よくはないんだけど)、その歴史知らずの人間にとってだって紫式部と清少納言と藤原道長はさすがに知っている。

その三人が関わり合っている。

そこになんかある?

あると思います。強引だと主張する人もいるんでしょう、でも、そんな歴史上の偶然はあるでしょうや。あってくださいよ。あるに違いない。かも。

それ以上に、位の低いまひろ(吉高由里子)が天皇に会うってのがいい展開ですよね。

わたしは思う。こんな偶然ってあるんだ。以下列挙します。

・ジョン・レノンとポール・マッカートニーが近所に住んでいた。

・岩城滉一と五輪真弓が同級生だった。

・オリックスの頓宮裕真と山本由伸は隣同士だった。

・いきものがかりの吉岡聖恵と作家の深緑野分は同級生だった。

・宮崎駿と麻生太郎は学習院で同級生。

・長嶋有と安田顕は同じ中学で長嶋有が1年先輩。

いきものがかりの吉岡聖恵が高校時代に深緑野分におごってあげたという話には爆笑しました。

かくのごとく、世の中には偶然というものがあり、それを否定したかったら、この現実をどうとらえるんだってことですよね。ミステリだったら認められませんけど。

第20回「望みの先に」につづく

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光る君へ 第18回「岐路」

2024-05-05 | 大河ドラマ

第17回「うつろい」はこちら

また三匹の子豚を例えにしてもうしわけない。自分が歴史音痴なものだから、こうしないと整理できないんです。

まず長兄のブー(井浦新)が死ぬ。そして彼は後継に次兄のウー(玉置怜央)を指名し、しかし彼は関白になってからわずか7日で亡くなってしまう。

さあ次の関白は誰かという話になったときに、誰よりも意欲的だったのはブーの息子、藤原伊周(これちか)で、どうもウー(柄本佑)の出番はないように見える。なにより、道長が関白になる気がないのが大きい。

そこをひっくり返すのがウーの姉、詮子(あきこ)だ。吉田羊がおみごとな芝居を見せる。ここで道長を関白にしなければ、彼女は不遇なままで終わる可能性もあったから。

しかし今回の白眉はフーの無念でしょう。さんざん悪いことをやった。それは自分でわかっている。でも権力の頂点に達した途端に疫病にかかってしまう。因果応報。それでも、ウーの優しさがうれしかったという描写。

わたしはちょうど今日「ブーリン家の姉妹」という映画を見ていて、英王朝がいかに王妃に男の子を産んでほしかったがわかった。なんだこの執念は。

いいじゃん跡取りが女の子でも

何が言いたいかはお分かりですよね。

あのヘンリー8世のお話だったのを途中で気づく。しかしよろしいですか。昔の国王は、ナタリー・ポートマンスカーレット・ヨハンソンを「どっちがいいかなあ」とか考えていたんです。許せん。そして、彼のあとを継いだのが結果的にエリザベス一世だったのだ。

まあ、ありえない道長と紫式部の最後の出会いが、明らかに「第三の男」をいただいていたのはナイス。

第19回「放たれた矢」につづく

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光る君へ 第17回「うつろい」

2024-04-28 | 大河ドラマ

第16回「華の影」はこちら

ああそうですか補選のためにオンエアは15分遅れると。んで、わたしとしてはこの選挙に今日のうちに言わせてもらおう。

どう考えても自民党の失態のためにあったこの選挙。これで勝てなかったら野党の存在が問われる。んで、わたしは立憲民主党の党首を信頼していない。よりにもよってあの維新と組もうと考えた人なのだ。

馬鹿げた人気取り政党と、馬鹿げた与党に“票を入れる”という行動には確かに違和感あるよなあ。でもやっぱり投票という制度は利用しようよね。できない、あるいはその制度を利用される危ない国家もあるわけだし。

おっと「光る君へ」だ。

ブーフーウーのうちのブー(井浦新)が亡くなります。問題は、彼がすべてをウー(玉置玲央)に自分の全てを委ねようと必死になるくだりで……


 ふたつ理由が考えられます。

・家の存在が最優先なのだから、自分の弟は必然。

・自分の家の悪い部分を全て知っている次男なのだから、やらしとけ。

さあ、三男に権力が集中する下地はつくられた。


妻とこのドラマを見ていて、

「この人本当にいいよね。」

「なんていう人?」

「本多力」

第18回「岐路」につづく

 

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光る君へ 第16回「華の影」

2024-04-21 | 大河ドラマ

第15回「おごれる者たち」はこちら

ひき続き、三兄弟のお話。ブーフーウーで言えば、どうしたって次男のフーの影が薄い。だけれども、

「汚れ仕事はおれがやる」

と道兼が久しぶりにやる気を見せる。悪徳の人に見せて、ウー(道長)への感謝を見せるあたりの仕掛けは、ドラマというものを知り抜いた脚本家だからできたこと。

そして、コロナの話でもある。京に疫病が蔓延する。為政者がどう対応するか、このあたりの描写もうまい。

権力の頂点にいる道隆(井浦新)は、民の苦しみを知ろうともしない。疫病は高貴な者にはかからないとすら放言する。

道長(柄本佑)は民を救おうとして、まひろ(吉高由里子)と再会し……

さて、新型コロナウィルスに翻弄されたわたしたちにとって、長男にはまもなく報いがあるという話はわかりやすいが、どうもそう単純ではない。

医療従事者(ではないが)の代表として紫式部が罹患し、道長は彼女の看護に血道を上げる。それはいい。

ただ、疫病への対処として、なにが正解だったかはわたしたちは今でも見つけられずにいる。道長がまひろの家族すら近づけないあたりの判断はこのご時世に当然のこと。そこを大河ドラマの中心にもってきたのはアクロバットに近い。感染者に同情して接触したまひろこそが、これまでのドラマのキャラクターに似合っていたのだし。

日本の人口の3割までもが感染した新型コロナウィルスについて、後年にどう語られるか。どうしてわたしは感染しなかったのだろう。高貴だから?絶対違う(笑)。誰しもが感染する可能性があり、誰しもが死ぬ可能性があるということを前提に考えられるのが、いい政治家であり、いい市民だという結論でしょうか。

第17回「うつろい」はこちら

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光る君へ 第15回「おごれる者たち」

2024-04-15 | 大河ドラマ

第14回「星落ちてなお」はこちら

今回ははっきりと兄弟の話。

兼家(段田安則)亡き後、藤原三兄弟はそれぞれの性格を見せ始める。

・長男の道隆(井浦新)は摂政として専横を始め、娘の定子(高畑充希)を中宮にすえるなど、身びいきな人事が露骨。

・次男の道兼(玉置玲央)は汚れ仕事の果てに父親に見放されたと酒におぼれ、妻子とも別居する。

・三男の道長(柄本佑)は、そんな道兼を励まし、表舞台に復帰するように説得をつづける。

なんか、「リア王」というより「三匹の子豚」みたいになってきた。調子こいてる兄たちをしのいで、栄華を極めるのはレンガの家を建てた末っ子だったという定型のオチが見えてくる。

さて、今回はいよいよファースト・サマーウイカが定子によって清少納言を名のることになるエピソードもあった。

あのぉ、歴史どころか古文も苦手だったわたしは、「せい・しょうなごん」じゃなくてフラットに「せいしょう・なごん」と発音していました。どうして誰も指摘してくれなかったんだ。

そのうえに、蜻蛉日記の作者である藤原寧子(財前直見)も大々的にフューチャーされるけれども、蜻蛉日記をわたし読んだことないし、「枕草子」だって橋本治の桃尻語訳でしか……もうちょっと古文を身を入れて勉強していれば、香炉峰の雪なんてフレーズにちゃんと反応できたんでしょうけど。

ああ今となってはすべてが遅すぎる。

第16回「華の影」につづく

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光る君へ 第14回「星落ちてなお」

2024-04-07 | 大河ドラマ

第13回「進むべき道」はこちら

これまでドラマを引っ張ってきた藤原兼家(段田安則)が亡くなり、後継者争いは……長男の道隆(井浦新)であっさり。次男の道兼(玉置怜央)は怒り心頭(決まり文句)。しかし平安時代の「ゴッドファーザー」を標榜するこの大河では必然。

汚れ仕事をまかせた人間に自分の跡目を継がせるはずがない。継がせるはずがないからこそ汚れ仕事を任せたのだし。

それは、ゴッドファーザーでマーロン・ブランドが、可愛がっていたアル・パチーノに殺人をさせてしまったときの悲痛な表情によく現れている。

レストランのトイレに拳銃を忍ばせ、“実行”したあとにその拳銃を放り投げるパチーノの演技はすばらしかった。マフィアは後始末もちゃんとしているというストレートな表現でもあったんだろう。

さて、大河では恋愛模様がつづく。まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)はふたたび出会ってしまう。まあ、そんなに広い世界ではないんでしょう。

ここで試されるのは昔の女(はっきりと、そうなっている)と出会ったときに男はどんな態度がとれるかだ。

今だから言えますけど、わたしはグダグダでした。頬は引きつり、えーと後はなんも言えません(笑)。

野球が始まった。大好き。これまでの大河でわたしはどう対処してきたんだろう。今日みたいにデーゲームならいいんだけど(そして巨人が勝ってくれればもっといいんだけど)ナイトゲームのときはどうしてたんだっけ。

あ、わたしはBSでの視聴を優先し、それから野球に走ったのでした。えらいぞ俺(なのか?)

第15回「おごれる者たち」につづく

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光る君へ 第13回「進むべき道」

2024-04-02 | 大河ドラマ

第12回「思いの果て」はこちら

時は流れ、兼家(段田安則)は次第に認知が入り、跡目争い(やくざじゃないんだから後継者争いか)が激化する。次第に、リア王のようなお話になってくる。

後継者になることなどつゆとも思わない道長(コーデリア)は

「民のために」と主張するが

父親の兼家は「民のことなど考えるな、だいじなのは家だ

と、昭和一桁生まれのうちの父親のようなことを言う。そして、後継者に長子である道隆(井浦新)を指名し、息を引き取る。

その陰には、親の仇と兼家を呪う源明子の存在があった……

この、明子を演じる瀧内公美が評判になっている。だれ、このお姉さんはと。

なに言ってんだかなあ。彼女はすでに「火口のふたり」(キネマ旬報ベストワン作品)で柄本佑と共演済みだし、「彼女の人生は間違いじゃない」では、福島と東京を往復するデリヘル嬢の危うさ、したたかさを見せてすばらしかった。両作品で壮絶に脱いでくれるのでわたしはごひいきです。

さて、わたしはちかごろ金子茂樹脚本作品に凝っていて、NHKでオンエアされた「大河ドラマが生まれた日」を今ごろ鑑賞。うわあ面白い。

映画をしのぐ大型時代劇を実現しようと右往左往するADに生田斗真、プロデューサーに阿部サダヲ、そして出来上がったのがあの「花の生涯」で、あの大河で人気が爆発したのが佐田啓二。

そしてその息子の中井貴一が芸能局長を演じるという粋なキャスティング。金子脚本らしく、生田斗真と下宿屋の娘、松本穂香の純愛がていねいに描かれている。

さて今年の大河は、そんな純愛が吹っ飛ぶようなダークな恋愛ものになりそう。あ、紫式部に全然ふれないで終わってしまった。

第14回「星落ちてなお」につづく

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