事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言 2015年5月号 高校生イチロー

2015-05-31 | スポーツ

Ann & Nancy Wilson (Heart) - Stairway To Heaven - Kennedy Center Honors Led Zeppelin

2015年4月号「DASH村の裏側で。」はこちら

「僕にとって、高校野球といえば、すべてを占めていた寮生活。あれよりも嫌な経験はない。今でもそれは大きな支えです。」

「理不尽なことしかなかった。そこを何とか耐え抜いた。何かしんどいことがあったらその当時を思い出しますし、2度とやりたくない経験として真っ先に浮かんできます。それ以外のことは浮かばないです」

プロに行く手段として愛工大名電に進学した鈴木一朗、つまりのちのイチローが高校時代をふりかえって。あのイチローが寮生活を送っていたというのもなんか想像できない。野菜が嫌いだとか毎朝カレーが食べたいとか、むずかしい高校生だったろう。

「僕はお風呂は1番に入らないと嫌。誰よりも早く練習を終わってお風呂に入ってました。」

やっぱりね(笑)。そう来なくっちゃ。


「死んでも死に切れない」(野中広務・元官房長官)

「恐ろしい国になっている」(古賀誠・元自民党幹事長)

TBS「時事放談」で、長老ふたりが現在の日本の政治を憂えている(報じたのはなんと赤旗)。野中については国旗国歌法案でわたしたちの現場は痛めつけられたし、古賀は遺族会の会長だった。そんなお歴々がさすがに呆れているのである。

極右政党となった自民党を、リベラルな経世会、宏池会出身のふたりが我慢できるはずもないが、現役の議員の中で、安倍晋三と菅義偉に反旗を翻し、安倍の次をねらおうという気骨のあるヤツはいないのか。

逆目にはるギャンブラーがいないということは、倒れるときは一気に行くわけだから、それはそれで結構なことなのだけれども。現首相については「キャラの人&キャラのメディア」でまもなく特集します。

本日の一曲は、ハートのアンとナンシーによる「天国への階段」。脂の抜けきったツェッペリンの連中が、脂でいっぱいのアンに熱狂しています。それにしても、ナンシーは還暦をすぎてもきれいだなあ。

2015年6月号政治篇「学習会」につづく

 

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「ザ・エージェント」Jerry Maguire (1996 トライスター)

2015-05-30 | 港座

これまたわたしの大好きな映画。有能で(ということはつまり金を稼げる)目的のためには手段を選ばないスポーツ・エージェントが、会社のやり方に疑問を抱き、新たな道とパートナーを見つける……おおお大甘なストーリーでしょ。まるでフランク・キャプラが描くおとぎ話のよう。しかも主演がトム・クルーズレニー・ゼルウィガーときたもんだ。

しかしそれが「あの頃ペニーレインと」のキャメロン・クロウの手にかかると話は変わってくる。まるでジミー・スチュワートのように理想論をぶちあげるトムを、会社はあっさりと首にする。自分についてきてくれると思っていたクライアントは、寄らば大樹の陰とばかりに会社の後輩に次々に引き抜かれる。

夢見るトムについてきてくれたのは、経理のシングルマザー(レニー)と、メンタルに難があるためにブレイクできないでいるランニングバック(キューバ・グッディング・Jr)だけだった。

シングルマザーの方は、夫を亡くしたさみしさから恋愛に消極的になっているが(男に夢を求めるなと説教するお姉さんがおかしい)、トムの求愛に応え、ふたりは結婚する。しかし、夫の心が自分に向いているのかと悩む彼女は、ついに別れを告げる……

救いがない展開。トムどん底。でも現実はそんなものかもしれないな、と観客がニヒりはじめたところで(トム主演のこの手の映画で、そのまんまということはないだろうと予想できるとはいえ)、レニーの子どもの可愛さが爆発し、トムは自分の人生をとりもどす。前半の苦さがあったおかげで、あきれるほどのハッピーエンドにも納得できる。

離婚した女性たちの会が行われるそばで、妻の心を奪い返すトム。ここで、まわりから拍手なんかあるとしらけるんだけどそんなこともない。普通に生きる彼は、普通の幸せを手に入れて日々の生活を送ることが暗示されて終幕。きっと彼らはいまも幸せでいるだろうと確信して観客は外へ出ることができる。手練れの作品とはこれだ。

でも、監督のクロウは、数年前に愛妻のナンシー・ウィルソン(ハートのギタリスト)と別れちゃったとか。負けるなキャメロン。いつかいいこともあるさ。

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「鮫肌男と桃尻女」 (1999 東北新社)

2015-05-29 | 港座

んもう、わたしはこの映画がとにかく大好きなのである。CMやアニメで名を成した石井克人の99年の作品。

まず、キャスティングが泣かせる。組織の金を横領して逃亡する鮫肌に浅野忠信。彼を追う幹部、田抜に岸部一徳、鮫肌の先輩で、ともに郵便局に強盗に入る沢田に寺島進、会長の息子で、異様に嗅覚が鋭いミツルに鶴見辰吾、部下が高杉亘、田中要次(HEROの「あるよ」のおっさんね)、堀部圭亮、津田寛治……ここまでがやくざ側。

そんな鮫肌と巡り合ってしまう、山奥のホテルで鬱々とした日々をすごすトシコ役が小日向しえ。小向美奈子とまちがえないでね、ココリコの田中とのちに結婚することになるアイドルです。

彼女を抑圧しているのは叔父の島田洋八。このあたりから配役が狂いまくってくる。家出したトシコを、男にさらわれたと嫉妬して殺し屋を雇う狂気。その雇われた殺し屋が、奇妙な服装と声で、バイトで殺人を請け負う山田。演ずるは我修院達也。あの若人あきらがこんな奇天烈なキャラで復活するとは。そしてのちにジブリの「千と千尋」「ハウル」に声の出演をするとは!すべて、この作品の影響です。絶対。

家出娘をつれて逃げることになった鮫肌と、実は先に組の金をくすねようとしていた田抜などが入り乱れ、そこへ鮫肌に惚れてしまった山田がからんでもう何が何やら。シャープな暴力描写もいいが、子分たちがどうでもいい世間話をしながら待つシーンがひたすらおかしい。

これはもう誰が見てもタランティーノの、特に「レザボア・ドッグス」の影響なのだが、単なるパクリだと言えるレベルではない。だったら他の連中もやってみろと言いたくなるくらいの出来。マネをしてあっさり実現できるような“間(ま)”ではないのだ。

石井のセンスと、きちんとはまりまくったキャストの奇跡の融合。確かに客を選ぶ映画かもしれない。でも、ぜひお試しを。ブルーの下着姿の小日向しえがひたすらかわいいです。ラストのオチは、良質のアメリカ文学みたい。

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これでいいのか山形県PART13 最上(もがみ)

2015-05-27 | まち歩き

デルモ Mr.Children

PART12「所得ランキング」はこちら

さて最上地方。新庄を中心としたこの地域民の性格をこのムックではこう評している。

・保守的で頑固

・我慢強い

・勤勉で粘り強い

・初対面ではとっつきにくい

・意外にギャンブル好き

……なんだ最後のは。あまり思い出したくない事件を思い出しちゃったじゃないか。でもわたしの知る最上人たちは全然とっつき悪くないけどなあ。

ただ、彼らの気質に豪雪が影響していることはまちがいない。なにせ「この1冊」のメルマガ読者のなかには、出勤前に1時間半の除雪をするとか、汗をかくので必ずお風呂に入ってから学校に行くとか、酒田にいては想像もつかない生活をしている人もいるのだ。どうもすみません。なんであやまってるんだ。

この地域には新庄市の他に金山町、最上町、舟形町、真室川町、大蔵村、鮭川村、戸沢村がある。県内で唯一、最上にだけ村が存在しています。人口減が懸念されるものの、村だから財政状況が悪いかというと、ことはそう単純ではない。そのあたりは次号の市町村合併がらみで。

学校事務職員の世界でいえば(教職員全体に言えるのだが)、人口に比して学校数が多いので、新規採用の職員はまず最上に配置されることが多かった。いまは各地に散らばっている彼らは、心のどこかに最上の根っこがあり、だから最上のことを甘く懐かしく思い返している。最上組とでもいえる人脈がどこかにありそうだ。

もっとも、逆に言えばせっかく育てた人材があっさり他の地域に移ってしまうことでもある。育成のスキルが思い切り発達しているのはそのためだし、地元に残った事務職員たちの結束が強いのもその影響が大きいだろう。みんな、仲よさそうだもんなあ。

ま、他にもこの地域には変わった風習がたーくさんあるんだけれども、さすがにお伝えはできないのでした。以下次号

本日の一曲はミスチルの「デルモ」。近ごろ不仲が伝えられるあの人が最上出身ですもの。

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「龍三と七人の子分たち」 (2015 WB)

2015-05-26 | 邦画

北野武の三年ぶりの新作。「アウトレイジ」「アウトレイジビヨンド」で暴力の世界に帰ってきたたけしが、今回もやくざを題材に……でもネタ的には、本当に明日がない(笑)老人やくざたちを描いたコメディ。

これがねー、みごとに笑えないんですよ。コメディと称しながら、映画ならではの笑いになってないの。けんかを売るみたいだけれど、一線を退いた喜劇役者が、むかしのセンスのまま脚本を書きましたって感じなの。刺青、指つめなどの記号でギャグをねらったのだろうけれども、監督自身の(きっとそうなんだと思う)やくざへの嫌悪感がむき出しになるシーンとかもあって、どうにもバランスが悪い。

それでも100万人動員、興収15億というのだからわけがわからない。たけし映画とは、客が入らないことで有名だったのに。そうかひょっとしてお年寄りたちがかけつけたのかな?いやいや場内には若い女性もけっこういる。興行はほんとうにわからない世界なのでした。

しかし藤竜也を見るだけでも金を払う価値はあった。大きなスクリーンに彼の顔がアップになるだけで、そこにはなにかマジックのようなものが生まれ、わたしたちを魅惑する。

この人はしかし不思議な俳優で、キャリアアップしようなどとは毛ほども思っていないのではないか。「愛のコリーダ」で日本初のハードコアに挑んだのだから、名優としての道を着々とすすむ選択肢もあったはずなのに(実際には有形無形のバッシングがあったらしい)、変なドラマにも喜々として(かどうかは知らないけれど)出演したりしている。

渋い二枚目であることを、自分で否定したがっているみたいだ。むかーしのキネ旬で、自分の出身大学(日大芸術学部)へのあからさまな批判をしてみせるなど、かなり意識的な人なのはわかっているだけになおさら。

ファンとしては「悪魔のようなあいつ」(TBS)「友よ、静かに瞑れ」(角川)で見せた、渋みと凄みの同居する藤竜也を、これからも見続けていたいのだが。

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これでいいのか山形県PART12 所得ランキング篇

2015-05-24 | 社会・経済

PART11「米沢市」はこちら

さて、立地から、新潟と福島との親和性が高いと想像できる米沢以外の置賜地域の特徴を示す数字がある。市町村民所得ランキングというやつだ。最新の数字を県のホームページからひっぱると

1.山形市  290万円

2.東根市  278万円

3.天童市  266万円

4.寒河江市 265万円

5.米沢市  261万円

6.三川町  251万円

7.酒田市  251万円

8.長井市  245万円

9.鶴岡市  240万円

10.新庄市  239万円

……市部、特に村山が強いのは当然のこととして、20位までの中位層には南陽、小国、高畠などの置賜勢が並ぶ。実は置賜はIT関連企業が多く進出し(だから数年前は多くが撤退して疲弊した)、大企業が立地するせいで、世帯当たりの人数も少なく(地元以外の人が多いので)、給与水準も高いのだという。へー。なにしろ、米沢のふるさと納税の特典がノートパソコンという土地柄ですからね。

で、興味がおありでしょうからワーストテンも紹介すると。

10.西川町  197万円

9.大石田町 193万円

8.最上町  186万円

7.鮭川村  185万円

6.舟形町  181万円

5.朝日町  174万円

4.大蔵村  173万円

3.真室川町 165万円

2.金山町  165万円

1.戸沢村  165万円

……もちろん、ベストでもおわかりのように世帯人数や年齢構成が激しく影響するわけだから、この結果だけで最上がしんどいと結論づけることはできない。で、次はその最上に行きます(笑)。

画像は、赤湯にある龍上海本店の辛味噌ラーメン……ではなくて、おとつい食べた東根の龍上海のもの。味はほぼいっしょでした。

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「君よ憤怒の河を渉れ」 (1976 松竹)

2015-05-23 | 港座

政財界(そして球界)のオモテと裏で活躍し、ラッパと称されるほどの大言壮語で知られた永田雅一は、大映の倒産とともに映画界から身を引いて……と思ったら76年にこの大作をひっさげてカムバック。わたしが高校生のころで、彼の復活は映画界の一大ニュースだった。

主演に起用されたのは高倉健。この選択は意外。東映やくざ映画が低迷し、彼自身も「ゴルゴ13」、「ザ・ヤクザ」(ワーナー作品です)、「新幹線大爆破」、勝新太郎と組んだ「無宿(やどなし)」で映像派の斎藤耕一を起用、といったよく言えば新機軸、悪くいえば健さんがあえいでいた時期だったので。

この大博打は吉と出た。なんだかわからないけど面白そうな雰囲気があったので、若いころのわたしも港座に行って鑑賞。東映封切館だった中央座ではない小屋で健さんを見るのもおつなものでした。そして、日本映画が解禁された中国で歴史的大ヒット。だから中国においても高倉健はとてつもない大スターなのだ(共演の中野良子も)。

にしても、出来はかなり粗い(笑)。罠にはまって逃亡することになった検事が健さん。この罠がなかなかにずさんで、しかもエリートであるはずの検事正(池部良)は簡単に健さんが犯人だと断定してしまう。これってひょっとして検事正も陰謀にからんでいるのかな?と思うくらい。罠をかけるのが田中邦衛伊佐山ひろ子だという時点ですでにうれしいですが。

逃亡した健さんを追いつめるのが刑事の原田芳雄。これがね、最高です。ふてぶてしさの陰にユーモアたっぷり。健さんは逃亡先の北海道で熊と遭遇し、助けを求めていた大金持ちの令嬢を救って……どこのハーレクインですか(原作は西村寿行)。

しかし後半、陰謀の舞台である精神病院に健さんが潜入して、のあたりから危なくなる。これってきっと現在ではテレビ放映できないんじゃないだろうか。しかも最後の最後に原田芳雄は黒幕を射殺してしまう!

いやー、これってカルトですか。永田ラッパが画面から聞こえてきそう。とにかく面白い映画をつくろうとした気概が横溢。破綻しているとはいえ、だからこそめちゃめちゃ面白いです。(薬物で)呆けた(ふりの)健さんってのも、他ではまず見ることができません。

にしても、日本人は一種のシャレとして楽しめるけれど、この作品の健さんのどこに偉大なる人民は熱狂したんだろう(笑)。

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「ゴースト・スナイパー」The Kill Room ジェフリー・ディーヴァー著 文藝春秋

2015-05-22 | ミステリ

ディーヴァーの翻訳といえば池田真紀子さん。彼女の訳者あとがきによれば、この「ゴースト・スナイパー」が日本で出版された去年で、あの大傑作「ボーン・コレクター」が本国で出版されてから17年が経つという。

17年!

リンカーン・ライムのシリーズはそんなに長く続いていたのか。あの大傑作を読んでから、以降のすべてのディーヴァー作品につきあっている律儀で健気な(というか長っ尻な)読者として感慨深い。

感慨ついでに、久しぶりに第一作「ボーン・コレクター」The Bone Collector(今は文春文庫)を再読してみた。

あ然。

何も変わっていない(笑)。伏線、ひっかけ、いなし、逆転、見せかけの犯人、真犯人……に見えてやはり見せかけの犯人……またどんでん返し、そしてまた……

この最新作にしても(ちょっとネタバレになるけれど)狙撃は単独で行われるもの、という読者の思いこみを徹底して利用し、みごとにひっくり返してみせる。そのひっくり返し方に芸があるんだなあ。

特に今回は、“自分”というものを表現するのが微妙に下手な女性検察官が魅力的。アメリアと当然のようにぶつかり合うのが可笑しい。彼女を主人公にしたスピンオフが誕生するかもしれない。キャサリン・ダンスのように。

17年で変化があったとすれば、ライムのまわりの機器の進化と、ライムの身体が快方に向かい、逆にアメリアの膝が悪化していること。ラストに至って、リンカーン・ライムは以上のことを踏まえ、ある種の名探偵宣言を発する。そうか腹をくくったか。長年の読者として、とてもうれしい。

この宣言を経て、果たしてこのシリーズはどこへ向かうんでしょう。ま、やっぱりあまり変わらないんでしょうけどね。なにしろ次の作品のタイトルは「The Skin Collector」ですよ。期待しちゃうなあ。っていうかこれって思いっきり「羊たちの沈黙」を意識してるの?

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明細書を見ろ!2015年5月号PART3 庄内弁講座「ほろける」

2015-05-21 | 明細書を見ろ!(事務だより)

PART2「リフレッシュ補助券in三川」はこちら

◆5月の給料

実はわずかの給料額の違いよりも、手取りは他の要因でかなり上下しています。

・修学旅行引率者には特殊業務手当4250円×3日分=12750円支給

・この春に飛島に転居した職員には2か月分の準へき地手当(詳細は後日)

・期限付職員は2か月分の社会保険料が差っ引かれている(先月引かれた人のは3月分)

ということで今月の庄内弁講座「ほろける」

教育委員会と電話のやりとりをしているとき

「ほろけでるぉんださげ」(ほろけているものですから)

とかまされて絶句。職場でこの言葉を聞いたのっておそらく初めて。意味は……うーんむずかしいな。

語源はおそらく「呆ける」。うつつをぬかすとか、ひとつのことに夢中になって他のことがおろそかになるとか、そんな感じかな。いつもほろけてる事務職員が言うのでまちがいはありません。

本日の一冊は千街晶之の「原作と映像の交叉光線」東京創元社。ミステリがどのようにして映画化、ドラマ化され、それがどのようにミステリにフィードバックされているかまで考察されている。著者はわたしよりも十才も若い。意識的に観る、意識的に読むことに若いころから慣れていたんだろうなあ。すばらしい本です。

2015年6月号「海の男と呼んでくれ2015」につづく

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明細書を見ろ!2015年5月号PART2 リフレッシュ補助券in三川

2015-05-20 | 明細書を見ろ!(事務だより)

PART1「現給保障2015」はこちら

先月号でお伝えしたように、教職員互助会が発行するリフレッシュ補助券は、今年度から県内の各映画館で使えるようになりました。学校事務職員として、さっそく実験台にならなければ……先月いきなり補助券をもってイオンシネマ三川へ。

「あの、この補助券使えるんですよね」

「え?」

若いモギリ(死語)のお姉ちゃんは混乱している。でも、先輩職員がやってきて

「だいじょうぶです。連絡は来ておりますので」

おーし。

「でもお客さま、この補助券の有効期間は5月1日からとなっておりますが」

すみませんでしたー!でも使えることは実証いたしましてよ。ぜひみなさん有効活用を。

画像は「ソロモンの偽証 後編:裁判」 原作:宮部みゆき 監督:成島出

その大冒険(どこが)の末に観たのはこの映画。現職の中学校職員にはきついお話であることは承知で推奨します。1万人のオーディションを行って選んだドリーム中学生と、渋い役者たち(佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美)のみごとなコラボ。主演の藤野涼子は大女優になることまちがいなし!“真犯人”の邪悪さを、その弱さと同時に描いたのが映画の取り柄。ぜひ。

PART3庄内弁講座「ほろける」につづく

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