事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言 2015年11月号「主計局のルール」

2015-12-02 | 日記

Roxette - The Look

2015年10月号「傷つける言葉」はこちら

「予算をカットしたら出世する主計局の文化は、何とかならないものか」

財務省の教職員定数削減方針について、文科省官房幹部の発言。ふむ、そういうことかと感じ入る。OECD(経済協力開発機構)加盟34か国のうち、日本がGDP比でスロバキアと並んで最下位となっているのは、まさしくこの財務省のルールのおかげもあるのだろう。

OECDの平均が4.2%なのに対して日本は3.5%。顕著なのは一学級あたりの児童生徒数の比較で、小学校は29か国中3番目に多い平均27人。中学校は26か国中2番目の32人で、それぞれ平均より6~8人多かったのである。

傑作なのはOECDのコメントで、

「日本の教員は大きな学級で教えているが、問題行動のある子が少なく、授業や学習の時間を確保できている」

これが皮肉でなくてなんであろう。一種の集団主義的な教え方をとらざるを得ない苦みと、労働時間が飛びぬけて長い現状を、はたして2024年度までに教職員定数を37000人削減するように求めている財務省はわかっているのだろうか。理解できたら、出世できないってか。

「新安保法制を例にみても各紙の論調に違いがあることを教師は十分に意識しているだろうか。教師もよく勉強し、独り善がりの指導を排することが肝要だ」

18才選挙権について、産経新聞の心配。あははははは。そうか産経の立場でもそうなりますか。ええ、わたしもそう思います。産経や読売の論調が、いかに極右にひっぱられているか、学校事務職員も日々よーく勉強させられていますよ。

にしても、ネットでニュースを読む人が増えると、否応なしに各紙各局の主張に差があることは認識させられる。ちょっと前までは誰からも相手にされなかった産経新聞の主張を、誰もが知ることができる現状はすばらしいじゃないですか。いやこれは皮肉ではなしに。

本日の一曲はロクセットの「ザ・ルック」ボーカルの彼女が脳腫瘍から復活したとかのドラマは初めて知りました。にしてもこのポップさはただごとではない。北欧おそるべし。しかもPVがいかにも80年代(笑)。チープさもうれしっす。

PART2「画の得意な向田邦子」につづく

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加茂水族館に行ってまいりましてよ。

2015-11-01 | 日記

いやーすごかったな加茂水族館。

こんなのや

こんなのがいっぱい

アザラシの前でじっとしていたら「水槽の外にも一匹いる!」とか言われた(T_T)

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安保法4~とどかぬ思い

2015-09-25 | 日記

Pet Shop Boys - What Have I Done To Deserve This

すごかったですねえ今日の首相の記者会見は……幹事社が産経新聞とフジテレビであることを差し引いてもひどかった。だいたい、なんで生中継する価値があった?さすがNHKです。そのご褒美が受信料義務化なのかな。妻は激昂、わたしも辟易。このシリーズ、もう一回やることにしました。

PART3はこちら

自衛隊員に死傷者が出たあと、おそらく日本のメディアは死者を英霊にまつりあげるでしょう。そして、「このように危険な派兵に大義はあったのか?」という常識的な責任論を語るものの声を「死者を犬死にさせる気か」というヒステリックな絶叫が黙らせることになるでしょう。米国のような言論の自由な国でさえ、9・11後はそれまで低迷していたブッシュ大統領の支持率が90%にまで跳ね上がり、政権批判がほとんど不可能になりました。日本なら、その程度では済まないでしょう。「派兵に大義はあったのか?」と問う者は「非国民」、「敗北主義者」と罵られ、石もて追われることになる。私はそう予測します。そして、安倍政権はまさにそういう状況の出現を期待して安保法制の制定を急いだのだと思います。

9月21日 毎日新聞 内田樹インタビューより

……卓見だと思う。まさしく、そのとおりに進むだろう。

もしも自衛隊員が(たとえばイスラム原理主義者とのたたかいの“後方支援”あるいは“駆けつけ警護”にあたっていて)死んだとしよう。マスコミはとにかく騒ぎ立てる。

死んだ隊員の家族が涙にくれるシーンが何度も放映され、隊員の若いころの思い出、どんな人となりだったかが情緒的に語られるのだ。日本のマスコミの常套手段。

わたしたちの国は理屈ではなく、感情で突っ走ることが多い。沸点が低い、というか。だから隊員の死の責任がどこにあるのかという検証は、ずいぶんと時間がたってからしか行われまい。行われても、無視されるか、内田氏の指摘するように攻撃されるだろう。

自衛隊志願者が減る?いや、わたしは逆だと思う。自衛隊を見る眼は劇的に変化し、ヒーロー視する風潮が定着するはずだ。

わたしだって沸点の低い人間だ。ネット上で安保法制に賛成してきた(と同時に反対者に罵詈雑言をなげつけてきた)ネトウヨたちに、

「あんたたちの出番じゃないか。さあどうぞ前線へ」

てな暴言を吐いてしまうかもしれない。

なにより悔しいのは、そうなることを現在の与党は望んでいるということだ。そして、そんな事態を望んでいる人たちが国民のなかに少なくないであろうことが怖い。下地、とはそんな意味です。

本日の一曲はペットショップボーイズとダスティ・スプリングフィールドの「とどかぬ思い」

日本で言えば、桑田佳祐が中尾ミエをフィーチャリングしてポップチューンを仕立てたというところだろうか。大好き。

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お盆2015

2015-08-12 | 日記

2013年バージョンはこちら

なんで去年アップしなかったか判然としないけれど、二年ぶりに牛と馬の登場です。

今年は普通の茄子を植えていないので、はたしてお盆はどうなることやらと春の時点から案じていました。

結果はごらんのとおり、薄皮茄子が二頭身キャラに変身(笑)

しっぽと角は唐辛子に参戦してもらいました。

基本的にこの牛と馬ってご先祖様が帰ってくるためにあるはずなのに、いったいどこに乗ればいいんでしょう。ごめんねご先祖様たち。

2017バージョンにつづく

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生け垣をやっつける。

2015-06-14 | 日記

こんなに苦労したんだからFacebookだけに投稿したんじゃもったいない。

汗だくだくだし、ビールがぶ飲みだし、今でも二の腕(ってどの部分?)がピクピクしているし。

ヘッジトリマーはあらゆる工具のなかでいちばん偉いと思う一日です。

ちょっと曲がってるあたりは勘弁して。

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謹賀新年2015

2015-01-01 | 日記

忘年会を終え、年末年始休業に突入。

大掃除(嫌い)、おモチつき(苦手)、年賀状づくり(やればすぐに終わるのに……)、モチを各所にお供えし、今朝はお雑煮を(寒い)。

ルーティンワークがつづいております。お寺に行き、地元の新年会に出てようやくひと区切り。

正月だし、ということで芋焼酎をずーっといただいております。あ、これは正月関係ないな。いつもか。

「事務職員へのこの1冊」はかくのごとき状況で今年もつづきます。ご愛顧のほどを。

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ほりぃ散歩Vol.07 目の前が日本海

2014-12-28 | 日記

Vol.6「トワイライトエクスプレス撮ったぁ!」はこちら

そうかトワイライトエクスプレスはなくなっちゃうのかあ……と残念に思いつつ本日は忘年会のお話。

まことに久しぶりの一泊の忘年会。湯野浜のみやじま。そこに行くというとみんなが「津波が来たらだいじょうぶ?」と訊くのがおかしい。それほどに、海っぺり。

で、ここの露天風呂は屋上にあって、ご覧のように船の形をしている。つまり日本海にただよう小舟のなかで風呂につかっているというシュールな誤解ができるわけだ。もんのすごい風が中年男の裸体をさいなみます。

朝早く行ったので入っているのは教務とわたしだけ。しみじみとした話をする。露天でやるこっちゃない(笑)

そこへやってきたのが今年の新規採用。一年目からとんでもないロケーションを経験できたわけで、とてもうらやましい。宴会が終わってからお姉さんたちにさんざん説教をくらったらしく、それもうらやましい。天童で初任研受けてきたばかりなのに夜も初任研。ほほ。

Vol.08「台町ほろ酔いはしご酒2015」につづく

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雪国の作法2014秋 雪囲い

2014-11-24 | 日記

「タデボギ」

「ヨゴダ」

「スジカイ」

「アミフ」

およそ日本語とは思えないような符牒が飛び交う世界。それが雪囲い。中高年オヤジたちがひーこらやっていると、通りがかりのおばさんが

「まだ来年の春、ほごすなさのー(解体するのにねぇ)」

これほど労働意欲を減退させるセリフをわたしは知りません(T_T)

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福田靖講演会その9~最終回

2014-10-07 | 日記

その8はこちら

「HEROの一作目にしても、龍馬伝にしても、絶対に無理だとまずは思いました。でも、なんとかかんとかやってきた。今度のHEROにしたってそうです。続篇だから楽勝だろうと思われるかもしれない。松たか子さんが出られないのはありえないんだけど、フジテレビの開局55周年なので今やるしかない。」

「いちばん大きかったのは、13年のあいだに検察に対する世間のイメージが悪くなっているということなんです。でもわたしはむしろそこで勝負しようと思いました。あさってが最終回のオンエア(講演会は9月20日)ですけれども、冤罪というものをテーマにしたんです。こうやって、なんとか立ち向かっている。無理だと思っても、頭の上の方で『なんとかやれるんじゃないか?』という声が聞こえる(笑)。エンタテインメントの作者として、この自信のおかげで脚本家としてやっていけている気がします」


……まさかこんなに面白い講演だとは思いもしなかった。場内がシーンとしてしまったら、そんな義理もないのに変な質問でもして場をなごませようかとまで思っていたけれど(なに様だおれは)、そんな必要は全然なかった。たとえば

「キャストの変更は脚本家にとってかなりしんどいことなんじゃないかと思います。ガリレオの第二シーズンで、女性刑事が柴咲コウから吉高由里子に変更になったのはつらくなかったんでしょうか」

「福田脚本って、サブの方々と比較するとよくわかるんですけれど“きっちりしている”じゃないですか。伏線ばりばりだし。それは性格的なものですか?」

とか(笑)。やな客だよなホントに言ったら。

でも場内から出た質問はとても意義深いものだった。

「劇団を主宰なさっていたということで、もう芝居の脚本は書かれないのでしょうか」

答えを聞いてわたしは福田さんがもっと好きになった。

「演劇はねー、ものになりませんでしたからねぇ。いまのところは書く気持ちにはなれないです。HEROの打ち上げのときもですね、緊張したのはキムタクさんよりも、文学座の重鎮である角野卓造さんの方でしたから(笑)」

【福田靖講演会 おしまい】

こんなにネタバレして怒られないのかって?いやいや、福田さんは大人物で、みんなに話して二度三度おいしいって具合にしてほしいんだと。

なぜなら、「今度の福田のドラマつまんなーい」となったら「なに言ってんだ!福田さんはがんばってるんだ!と言ってくださいね(笑)」というさすがの伏線があったからなのでした。

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福田靖講演会その8

2014-10-04 | 日記

その8はちら

「大河ドラマの主演をやる、ということは、一年以上も拘束されるわけです。だからよほど前からおさえておく必要がある。龍馬のキャスティングは難航しまして、脚本家のぼくにも『誰がいい?』と。別にガリレオをやっていたからじゃなくて『福山雅治さんはどうでしょう』って提案してみたんです。まわりは考えこみましてね。ミュージシャンだし、NHKと縁がないし。」

「ということでなんとぼくに話してくれないかと(笑)。で、ガリレオの打ち上げのときにですね、本人じゃなくて(アミューズの)マネージャーさんにそぉーっときいてみたんです。そしたら『検討します』ということでした」

「ところが返事が来ないんですよ。問い合わせると『福山、いま考えています』。考えてもらうのはいいんですが、タイムリミットはどんどん近づいている。スポーツ紙なんかには2010年大河の主役は○○に決定!なんて記事もでる。全然違う人なんです。こっちは最初から福山さんにしか頼んでないのに。ようやく彼からOKが出たときは、もしも断られたら完全にアウトな時期でした。」

「それにしても龍馬とは不思議な存在で、『坂本龍馬はなにをした人?』と質問すると、たいがいの人が『えーと、薩摩と長州をどうにかした』なんて答が返ってくる。確かに、薩長の同盟書には、龍馬の裏書きがあるんです。でもよく考えてください。犬猿の仲だった薩摩と長州が手を結ぶ、その証拠の同盟書なら、単なる脱藩浪人ではなくて、それなりの人に証明してもらうはずでしょう。それが、どうして龍馬だったのか。これはもう研究家が百人いれば百通りの説があるんです。」

「そのなかで、わたしはこれが近いんじゃないかと思った説があります。わたしは山口県の出身なので、長州のことばは理解できる。でも当時の長州人は、おそらく薩摩弁はまったく理解できなかったのではないかと。というのも、薩摩弁というのは、密使によって機密がもれることをおそれるためという説もあるくらい難解です。龍馬伝では西郷隆盛を高橋克実さんが演じましたが、あれ、薩摩弁度15%ぐらいです。あれが40%ぐらいになると誰も理解できない。龍馬という人は奥さんと薩摩にハネムーンに行ったくらいの人ですから、まあまあ聞き取ることはできたんでしょう。つまり、薩長同盟のために、坂本龍馬は通訳としてその場にいたのではないかと(笑)。でも、それ大河では使えないわけです。字幕入れなきゃいけない。」

あははは、卓見。真木よう子はすっかり大女優でうれしいです。先日見た「まほろ駅前番外地」では、すっかり主演のふたりを食ってました!以下次号

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