事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

青天を衝け 第三回 栄一、仕事はじめ

2021-02-28 | 大河ドラマ

第二話「栄一、踊る」はこちら

あれ?家康出てこないのかしら。よかった。ちゃんと登場。

北大路欣也がアバンタイトルに出ないだけでちょっとさみしい。どれだけ徳川家康が物語るという設定が効いていることか。

「さればでござる」

と近松門左衛門(江守徹)に徳川吉宗を語らせた「八代将軍吉宗」のやり方をいただき、しかもその語り手ははるかに時代をさかのぼった、前年の大河である「麒麟がくる」における麒麟かもしれなかった大権現様に。

これはうまいですよね。

おそらくは渋沢栄一の吉沢亮と、いとこを演じる高良健吾(このふたりのキャスティングは逆でも不自然じゃない)の若さを強調する演技は、静かに父親に反発する徳川慶喜役の草彅剛との対比でしょう。わかりやす。

にしても草彅剛は本当にいい役者になってたんですねえ。屈託をかかえながら、我を通すあたりの苦みを自然に演じている。

さあ商売。父親に随行して初めて江戸に出た栄一は、その賑わいに驚く。呉服商として当代一だった越後屋の前も通るけれども、もちろんまだライオン像はありません

地元の藍は虫害。父親は栄一をビジネスパートナーとは認めていないけれども、母は捨て身で息子を応援。栄一は翌年以降のことまで考えた商いを敢行。最初から商才を。さすが、日本の資本主義の父だけのことはある。

なるべく渋沢栄一のことは知ることのないようにしているんですけど、こうなると最初から連戦連勝のお話?ま、そうはならないでしょうが。

第四回「栄一、怒る」につづく

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今月の名言2021年2月号PART6 昭和な感じ。

2021-02-28 | ニュース

Michael Jackson - Off The Wall - Live Yokohama 1987 - HD

PART5「オリンピックはアウトオブコントロール」はこちら

「どれだけ多くの人に出会い、多くのチャレンジをしているか。イベントやプロジェクトに誘われたら絶対に断らない。飲み会も断らない。断る人は二度と誘われません。幸運に出合う機会も減っていきます」

「菅さまがいたことについて、こういう言い方は適当かどうか分かりませんが、私にとって大きな事実だったかというと、必ずしもそうではないのではないかと」

……山田真貴子内閣広報官の発言。同じ1960年生まれとして、彼女がたどってきたきつい道は想像できる。でも、どうだろうこのイケイケな感じ。どうしようもない昭和感というか。わたしたちの世代は、団塊の世代が残したきつい部分を否定することがまず求められていたはずなのに。

でもいるんだよね、同世代の職員たちが「ああいうことは指導していかなきゃだめ」と連帯している場面に出会うことがままあった。若い世代の美徳を否定にかかっているの。個人主義すぎると怒っているわけだ。

飲み会を断らない?そうやって上の世代を甘やかすことで、平成生まれがどれだけ苦労するか。わたし?昭和世代だけどいろんな誘いを断ったなあ。それはね、酒はひとりで飲んだ方がずっとおいしいから。幸運をたくさん逃したのねきっと(笑)。

イケイケな人たちは、コロナで飲み会が減ったことを悲しんでいるかもしれない。違う世代と飲むことが財産だと考える人たちにとってはね。全人格的な継承がだいじだとか。

もちろんそれを全否定するつもりはないけど(このあたりがわたしの限界)、酒飲んでたれる説教に、若いもんたちがどれだけ重きをおいてくれるものだか。

それからね、何百万もの賄賂をもらったとかより、7万円ちょいの和牛ステーキや海鮮料理をおごってもらったことのほうが、世間的に受けは悪いよきっと。悪さが庶民(わたしですけどね)にも実感できるから。幸運、逃したんじゃないすか。

本日の1曲はマイケル・ジャクソンの「オフ・ザ・ウォール」この曲ってめちゃめちゃレベル高くない?今さらだけど。

2021年3月号PART1「我慢しない子」はこちら

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今月の名言2021年2月号PART5 オリンピックはアウトオブコントロール

2021-02-27 | ニュース

Carry On (from the Original Motion Picture "POKÉMON Detective Pikachu") (Official Video)

PART4「無観客。」はこちら

今夏の開催を目指す政府や組織委員会などは今、「世論は冷たい」と嘆いているかもしれないが、それは大会の推進力を人々の淡い予感と期待にのみ頼った当然の結果だ。今回の五輪では招致段階から現在に至るまで、なぜ東京で今、五輪を開く必要があるのか、という問いに対する納得できる答えがなかった。もし、多くの人が開催に意義を見いだしていたのであれば、危機のもとでも高い支持をつなぎ留められていたはずだ。コロナ禍は、この大会がはらんでいた、開催理由に関わる根本的な問題を露呈させたと言えるだろう。

関西学院大学の阿部潔教授(社会学)はこう感じている。正論ですね。フクシマは完全にアンダーコントロール、と前首相が大嘘をついてまで招致したこのオリンピック。はたしてどうなるんでしょう。

本日の1曲はまたしてもポケモンの曲。なんか近ごろ頭から離れなくて。

PART6「昭和な感じ。」につづく

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今月の名言2021年2月号PART4 無観客。

2021-02-27 | ニュース

Everything but the Girl - Apron Strings [HQ]

PART3「わきまえないあの人」はこちら

川淵氏は森前会長から後継指名を受けた2月11日に、記者からの問いかけに「会長は東京オリンピック開催の可否について判断しなければならない」と答えた。森前会長は、「開催の可否を検討するのではなく、開催のためにどうするのかを検討する」という立場だった。また、川淵氏は、「観客がいなくてオリンピック、日本でやる値打ちあるの? 海外でやるのと同じ」とも話している。無観客開催で、テレビでみるだけなら、日本でやる意味がないというのは、多くの国民が共感する「常識」だ。その常識を語った川淵氏を引きずり下ろしたということは、裏返せば、政府は無観客でもオリンピックを開催する強い決意を固めているということだろう。

スポーツ界で文句なく重鎮だった川淵元チェアマンが、あっという間に組織委員長候補から消えていったのには不自然なものがあったけれど、この森永卓郎さんの考察にも一理あるような気がする。まあ、後任の橋本聖子は無観客すら想定していないようだが。

そしてこう考える人もいる。PART5「オリンピックはアウトオブコントロール」につづく

本日の1曲はなんとリリー・フランキーのスナックラジオで聴くことになろうとは。エブリシング・バット・ザ・ガールのエプロン・ストリングス。

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今月の名言2021年2月号PART3 わきまえないあの人

2021-02-26 | ニュース

PART2「まだ揺れている」はこちら

「それに、話が楽しい。私も何度か政策の説明をしたことがありますが、座談の名手でした。冗談を交えながら、おもしろくいろんなことを話す。世間話を聞く分には、いい人でした。ただ、文科省の先輩からは、森さんはメモを取るのをイヤがる。話はメモを取らずに聞き、必要なことは覚えておいて、外に出てから書き留めろと言われていたので、私も実践していました。失言が多いことを森さんが自覚しており、書き留められたくなかったのかもしれません。ちなみに毎回、話は長かったですね。」

元文部科学省事務次官、おなじみの前川喜平さんの森喜朗の印象を。

そういう人だと思ってましたよ。少なくとも座持ちはいいだろうと。

しかし、首相時代に“いい総理のふりをすることすらできなかった”あの人が、なぜスポーツの世界ではあれほどありがたがられるのか。あの業界に、森喜朗的なものを歓迎する空気が残っているのはなぜなのか。あのとき、森がいらついていたとされる山口香理事に聞いてみたいものだ。

PART4「無観客」につづく

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今月の名言2021年2月号PART2 まだ揺れている

2021-02-26 | ニュース

PART1「お仲間たち」はこちら

山形市在住の黒木あるじというホラー作家をご存じだろうか。この人は柚月裕子深町秋生らと同じ、文芸評論家の池上冬樹さんが主宰する講座の出身。

そして月に2回「真夜中のたわごと」というタイトルでエッセイを山形新聞に連載している。これがもう、爆笑の連続なの。毎回、声をあげて笑ってしまう。

ところが、前回はトーンが違った。あの地震について、誰もが東日本大震災を想起したはずだとして

「驚くべきことにこの揺れは東日本大震災の余震なのだという。つまり忘れないどころか終わってすらいなかったのである」

「私たちはまだ揺れている。あの日からずっと揺れ続けている。」

おみごと。まさしく、その通り。

PART3「わきまえない人」につづく

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追悼安田猛

2021-02-25 | スポーツ

ヤスダの死にはびっくり。

たいがいの人にはヤスダというのは意味不明ですよね。ヤクルト(まだアトムズだった時代から)のピッチャー。球速の不足をその頭脳とテクニックでしのいだ人だ。

安田猛。

それだけなら

「ああそんな人もいたっけねえ」

ですんだかもしれない。この人は違う。

いしいひさいちの「がんばれ!!タブチくん!!」

に登場したキャラとしてあまりにも強烈だったので歴史に残る。

・常にボロいクルマに乗り

・お正月には日本のめでたい行事をすべてやり

・「うりゃ」という脱力系の魔球で打者を翻弄し

・同級生(実は学年は違っていたが)のタブチの家に行き、お歳暮を奪取しようとして

「いいじゃねえかへるもんじゃなし」

「確実にへるんだよ!」

という歴史的やりとりを残した人だ。

彼自身はあの漫画に爆笑していたらしい。シャレのわかる人だったんだなあ。合掌。

ヒロオカやマツオカも悲しんでいるだろう。誰よりもオーヤくんが……。

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今月の名言2021年2月号PART1 お仲間たち

2021-02-25 | ニュース

Wishbone Ash - Warrior - 1973

「知事選のあとに」はこちら

2月って、短いんですよね。物理的に短い。会計年度任用職員のなかには月給制の人もいるので

「いいだろ、それ」

「いいです」

いいよね。でも会計を預かる学校事務職員の仕事はしんどい。毎年痛感してて、それでいま再任用です。ダメだおれは。

だから今月の名言もたまりまくっているので突っ走りますよ。

「偽造は想像のはるかかなた。ありえない。犯罪になるだけだ」

名古屋市の河村たかし市長が記者会見で発言。大村秀章知事の解職請求(リコール)を巡る署名活動の不正疑惑について。そうであってほしいと思います。まさかこんな雑な作業に現職の名古屋市長がかかわっているはずがない。ほんとに?ほんとですよね?

この不正には800万円ほどの金がかかっているという。きっとどこかのお金持ちが……いやいや、そんなことはわからないけどね。

にしてもつくづく思う。こういうときにお仲間というのは集まるものだと。河村たかし、「愛知100万人リコールの会」の会長を務めていた美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長、そして維新の方々。

わかりやすすぎてびっくりだ。

「いたずらとしか思えない。私が活動を続けることへの妨害だ」

高須院長の発言。ああそうですか。

ふたたびつくづく思う。この話って、そんなに精緻に計算された話じゃないんだろう。どこかのお金持ちが、イケイケでやっちゃれとやみくもに始めた話なんでしょ?

みたびつくづく思う。サイバラ、お前が選んだ男は最低だ。

本日の1曲はウイッシュボーン・アッシュ。もう誰も知らねーかも<(_ _)>

PART2「まだ揺れている」につづく

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マイベスト2020 北米興行収入篇

2021-02-24 | 洋画

非ミステリ篇はこちら

2019年バージョンはこちら

あまりやりたくはないけれども今回は北米興行成績篇。前年比マイナス81.6%。なにしろ主要都市の劇場はまだ閉めたままなのである。

だからトップテンは昨年末か今年の初めに封切った作品だけだ。そんな状態だから高額の製作費をかけた作品は公開順延が相次いだ。007の新作やマーベルがらみはすべて。直に配信された作品まである。打倒ネットフリックスを狙うディズニーはその中心にいた。

そんななか、劇場公開に踏み切ったのが「TENET」。クリストファー・ノーランが劇場にこだわったのは、あの作品を見ればよくわかる。でかい画面と大音量でなければ意味がないとも言えるし。残念なことに「テネット」と「ワンダーウーマン1984」の北米での成績は不本意なものに終わったが、メジャースタジオとしてのワーナーブラザーズの意地は賞賛に値すると思う。

1 Bad Boys for Life    $204,417,855  Jan 17 Sony Pictures Entertainment 

2 1917    $157,901,466  Dec 25 Universal Pictures  

3 Sonic the Hedgehog    $146,066,470  Feb 14 Paramount Pictures  

4Jumanji: The Next Level $124,736,710  Dec 13 Sony Pictures Entertainment   

5 Star Wars: Episode IX - The Rise of Skywalker   $124,496,308 Dec 20 Walt Disney Studios Motion Pictures
  
6 Birds of Prey    $84,158,461  Feb 7 Warner Bros.  

7 Dolittle    $77,047,065  Jan 17 Universal Pictures  

8 Little Women    $70,508,087 Dec 25 Sony Pictures Entertainment 

9 The Invisible Man    $64,914,050  Feb 28 Universal Pictures  

10 The Call of the Wild    $62,342,368 Feb 21 20th Century Studios 

……今年の成績はなお悲惨だ。しかしようやく大作の公開が始まろうとしている。あら、本決まりなのは「ブラック・ウィドウ」だけで、他はまだふらふらしてるのかあ。

キネ旬ベストテン邦画篇につづく

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うまい店ピンポイント 肝汁(きもじる)

2021-02-24 | 食・レシピ

「なぜ米沢の熊文にいるんだ」篇はこちら

Go To イートとか PayPayとか、そういうのとは最も縁遠い人間に思われていたわたし(なにしろ娘がそう言ってますから)は、近ごろそればっかり。

上安町の鳥華がわたしのフランチャイズだけど、いろんな仕事を終えて閉店間際に行って

「鱈汁(たらじる)いいすか」

女将は

「もうタラの身がないのよ。残ってるのは白子と肝だけ。それでもいい?」

ある理由でわたしは白子が苦手。あの部分は食えないなあ。

「肝だけでお願いします」

出てきました。わたしはこれを肝汁(きもじる)と呼んで定番にします。胆汁(たんじゅう)と間違えそうだけど。

Go To イートのチケットと PayPayで支払い。負担感なし。ああどんどん罠にはまっていく気が(笑)

そして次回も鳥華「お肉だって出すわよ」につづく

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