事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

今月の名言2018年3月号 二流の国~中島美嘉『接吻』

2018-03-31 | ニュース

中島美嘉 『【HD】接吻( ショートver.)』

2018年2月号PART3「ありがとう厚労省」はこちら

「森友の方が、TPP(環太平洋経済連携協定)11より重大だと考えているのが、日本の新聞のレベルか」

森友の案件の渦中にある財務省のトップがこう言ってのけるのだからさすが麻生さんだ。しかも

「茂木大臣が0泊4日でペルーを往復していたが、日本の新聞には一行も載っていなかった」

でも各紙は茂木担当相が出席した署名式を報じていたし、署名式があったのはペルーじゃなくてチリのサンチアゴだったというオチまでついている。すばらしいギャグセンス。で、彼はさっそく発言を訂正。反省のなさは昔より加速している。

「政治家がウソをつくというのは世界共通の『常識』で、誰も驚かないが、官僚が自主的にウソをついたとなると、理解されにくい。日本はやはり奇妙な国だと見られ、ダメージは大きい」

海外の記者が毎日の取材に答えて。要するに、二流の国に堕ちたということ。他にも海外の記者は

「パリの同時多発テロで、メディアがテロリストを『カミカゼ』と表現したら、外務省から『カミカゼは使わないで』と電話がかかってきた。そんなに暇なのかと思った」

財務大臣にしても外務省にしても、どう報じられるかにこれほど過敏なのは、報道に圧力を加えることが有効だと知っているからだろう。少なくとも日本のマスコミには。しかし外国からは冷笑の対象となってしまう。やはり、二流の国なのか。

「国会の議論を聞いていますと、働くことが悪いことであるかのような議論に聞こえてきます。お話を聞いていますと、週休7日が人間にとって幸せなのかと聞こえてきます」

夫を過労死で亡くした、東京過労死を考える家族の会の中原のり子代表が公述人として出席した参院予算委員会の中央公聴会において、自民党参院議員の渡辺美樹が発したことば。ワタミの新入社員が自殺し、労災認定を受けたことを、この創業者は実は反省も後悔もしていなかった。この無神経さは心底怖い。

本日の1曲は中島美嘉バージョンの「接吻」。この名曲には数々のカバーがあるんだけど、オリジナルと同梱されてた女性アーティストって誰でしたっけ?

2018年4月号PART1「短文の人たち」につづく

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うまい店ピンポイント 酒田春休みラーメン祭りVol.08 馬場

2018-03-31 | 食・レシピ

Vol.07「月輪」はこちら

ようやく定番の店へ回帰。ホッとするなあ。

とにかく歩くのが趣味みたいになって、春休みだからと学校まで歩く……すみません嘘つきました。学校にクルマとチャリの両方があったものだから、一度はそうしなければならなかったんです。

ということでチャリで行ける範囲のお店をキープしておいてよかったよかった。ていうか誰も毎日違うラーメン屋に行けとは言ってないわけですけど。

にく中華。おいしいです。チャリだと駐車場を気にしなくてよくてよろしい。そばのガソリンスタンドには長蛇の列。ななななんだ?……洗車待ちでした。先日の黄砂はすごかったんだなと実感。工藤静香の曲が聞こえてきそう。

Vol.09「英(ひで)」につづく

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うまい店ピンポイント 酒田春休みラーメン祭りVol.07 月輪(がちりん)

2018-03-30 | 食・レシピ

Vol.06「雲ノ糸」はこちら

シンクロニシティというのはあるもので、わたしはきのうの朝「月輪(がちりん)先生の犯罪捜査学教室」(岡田秀文著 光文社)というミステリを読み終えたばかり。

しかも酒田一中に用事があって出かけたと。これはもう酒田南高近くの月輪に行くしかないですわね。

無化調のお店。お子様たちにも安心。接客がすばらしい(きっと酒田で最高だと思う)……中高年の脂ぎった邪悪な男にとってはちょっとしんどいかも。もっと毒々しくていいんだけどな。

山形県の教育界は、いまそれどころではない問題に翻弄されておりますが。

Vol.08「馬場」につづく

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うまい店ピンポイント 酒田春休みラーメン祭りVol.06 雲ノ糸

2018-03-29 | 食・レシピ

Vol.05「あじと」はこちら

評判ですよねこのお店。鶴岡の店が酒田にインベージョン。

駅前にあるんだけど、どこに駐車場があるんだっ!と不安。お店もそのあたりはわかっているようで、本間美術館がある交差点を曲がるとけっこう広い駐車場がキープされている。おし。

おわっ。まさかなかに入ったらこんなに広い店だったとは。うろうろ。

「食券おねがいしまーす」

こなれた熟女が教えてくれます。えーと、こってりとあっさりがあるみたい。わたしはダイエット中だから(*^_^*)

「こってりお願いします。」

その日のうちに同僚も行ってきて、わたしが

「ちょっとしつこかったかな」と疑義を呈すると

「あっさりを選ぶべきなんだっ!」と力説。また行ってみよう。

Vol.07「月輪(がちりん)」につづく

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わたし怒ってます 改ざんPART3 dexys midnight runners come on eileen

2018-03-28 | ニュース

dexys midnight runners come on eileen

PART2はこちら

「しゃべっちゃえばいいのに」

「本音をかませば一気にヒーローかなあ」

……世間は少しは期待していた。与党も少しはびびっていた。でももちろん佐川宣寿・前国税庁長官は国会で何も語らなかった。それはもうみごとなまでに語らなかった。

「刑事訴追を受けるおそれがあるので」

こんな便利なことばが有効だったわけだ。

しかし一連の改ざん騒ぎについて、理財局の“一部”の職員の判断だけで行われたと本気で考えている人は誰もいないはず。忖度なのか指示なのか知らないが、首相と財務相に責任がないと考える人もいないだろう。それでも、この政権は生き延びる。そのあたりがわたしはちょっと理解できない。

思い返してみよう。森友案件でわたしが驚いたのは、ほとんどカルトではないかと思える(というかはっきりとカルトな)極右的教育を行っている幼稚園が存在し、時の首相夫人が名誉校長にまでなっていたことだ。そして次々に登場する人物がみごとなまでに国家主義的。いまの日本がこんなにカルトな国家になっていたとは。

しかもこの連中のたちの悪いところは、報道の細部にまで介入するあたり。政権にへつらう読売や産経は大目に見ても、朝日や毎日には徹底的にかみつく。あ、財務大臣は朝日新聞はあまり読まないんでしたね。政治家もお安い存在になったものだ。そしてそんなチープな政治家にせっせとご奉仕申し上げる官僚……

朝日のスクープがなかったら、安倍晋三や麻生太郎は例によってにやにや笑いながら野党に皮肉をたれていただろう。前川喜平氏のように、官僚(元官僚、になってしまいましたが)のなかにも気骨のある人物がいたことも明らかになったので、救いがないわけではない。

ただね、アメリカの大統領も北の国のあの人も、追い込まれると、よかれ悪しかれ、何かでかいことをかまそうとする。目くらましね。現在の我が国の首相もそう考えているに違いなく、彼お得意の北朝鮮関係で強硬な姿勢を加速するのではないかと心配。中国もからんで、ここは冷静に対処しなければならない時期だと素人目にもはっきりしているのに。

本日の1曲はデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズの「カモン・アイリーン」イギリスくさっ!

「王の退場」につづく

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うまい店ピンポイント 酒田春休みラーメン祭りVol.05 あじと

2018-03-28 | 食・レシピ

Vol.04「麺太」はこちら

だからほんとに忙しいのかおれ。きのうは八幡の「あじと」に初めて。

おっと店の外まで客が行列を……さっき行ってた銀行のお兄ちゃんたちじゃん(笑)

「実はわたし、宇都宮支店に転勤になりまして」

「へー。っていうか宇都宮にも支店あるんだ」

「あるんですよ。JR沿線に東京まで点々と」

「餃子いっぱい食べてきてね」

そういう問題じゃないとは思うんだが。ごめんねごめんねー(栃木ネタ)。メニューはお兄ちゃんご推奨のまぜそば。

Vol.06「雲ノ糸」につづく

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うまい店ピンポイント 酒田春休みラーメン祭りVol.04 麺太

2018-03-26 | 食・レシピ

Vol.03「とみ将」はこちら

お店にもわたしにも罪はない話。

カウンターに座り、短冊のメニューを見ていたら塩タンメンがイチ押しされているみたい。

で、下から「大」「中」とあったのでわたしは自然に

「中をお願いします」

どちらにも罪はない(はず)。

でも出てきたのは洗面器だった。どわっ。器を受け取った手がぷるぷる震える。こんなにおっきいんすかっ!

いったい大はどのレベルなんだろう。右隣に座ったお兄ちゃんは「並」を自然に食べ終え、

左隣のお兄ちゃんはこの店の名物であるつけ麺の“中”を頼み、自然に「スープお願いします」。

そうだよな、つけ麺ならおれもいけたかも……まだわたしはこの店に慣れていない。ラーメン好きはみんなこの店を絶讃してるんだけどね。

Vol.05「あじと」につづく

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「彼女の人生は間違いじゃない」(2017 GAGA)

2018-03-25 | 邦画

朝靄のなかを一台の車が進む。停車し、なかから異様な姿の人間たちが現れ、作業を始める。彼らが着ているのは防護服。やっているのは除染だ。

震災によって人生が変わってしまった人たちの物語。主人公のみゆきは市役所職員。母親は津波に流され、遺体は見つかっていない。父親と仮設住宅でふたり暮らし。農業ができない父親はパチンコで日々を消費している。

週末、みゆきは長距離バスで東京に向かう。東京に電力を送る電線とシンクロするように。彼女は東京駅で着替え、メイクを決めて渋谷で降りる。訪れた部屋で彼女は「おはようございまーす」と世慣れたあいさつをする。

彼女は、デリヘルをやっている。客に呼ばれ、初めて彼女はこの映画で笑顔を見せる……

フルヌードでみゆきを演じる瀧内公美が圧倒的。本番をしない設定でありながら、ひざまずいてペニスをくわえるという一種の苦行が、なぜ彼女に必要なのかを観客に納得させてくれる。

父親(光石研)は汚染された自宅から妻の服を持ち出し

「寒いだろー!かあちゃーん!」と泣きながら海に放り投げる。

「ごめんよーっ」

……あの震災で生き残った人たちのこころに、死者にもうしわけないという思いがあることが、父娘によって描かれている。福島出身で、女性を描かせたら日本一の廣木隆一ならではの作品。

除染の仕事をしている人間への住民の反発も描かれ、東電を糾弾してすむ話ではないことをきちんと押さえてある。ついでに東電OL殺人事件を引用しているあたり、芸が細かい。

かすかに見えてくるみゆきの人生の光。彼女の人生は間違いじゃない。間違っているのは、得体の知れない、あやふやな他の何かだ。

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「リメンバー・ミー」COCO (2017 ディズニー)

2018-03-24 | アニメ・コミック・ゲーム

鶴岡まちなかキネマから電話がかかってきて、どうやら正月からやっていた抽選に当選したらしく、商品券3000円也をいただけることになる。貧乏な夫婦はさっそく引き換えに出かけることに。

「あのアニメが見たいわよね」

リメンバー・ミー。ピクサーの作品だ。でもどうなんだろう。メキシコの死者の日(「007/スペクター」のオープニングでおなじみ)を題材にしたってあたり、どうなの。前はピクサーである瞬間に映画館に向かったものだけど。

見た連中がみんな絶讃。しかも男親たちが「絶対泣く」と。それはやはり拝見しなくては。妻に

「泣くかも」

「ハンカチは用意した?」

「はいはい」

まずは「アナと雪の女王」のスピンオフ「家族の思い出」が同時上映。すっかり内容を忘れていて(妻にいたってはあの大ヒット作品を観ていない)、どうしてこの姉妹はいっしょに住んでいなかったっけと考えこむ。まあそれはいいとして、例の氷を利用したCG大爆発はないのかな……来たぁ!

そしてその寒さの直後にこの作品。シンデレラ城にかぶさるテーマがマリアッチ風なのに期待高まる……素晴らしかった。泣き始めたのは妻の方が先だったし。

ピクサー作品のキモが、CGよりも徹底して練られた脚本であることを再認識。原題が主人公のひいおばあさんである「Coco」なので、彼女で泣かせることは最初から明かされていたのだ。やるなー。

それ以上に、画面のリズムがすばらしい。シーンとシーンのつながりにはちゃんと気が配られていて、観客のテンションが次第に高まるようにつくってある。死者の国の描写は……近ごろどっかの国の映画で観たような(笑)。

このご時世にメキシコを舞台に作品をつくろうとしたスタッフの気概もうれしい。壁なんかつくってる場合か。エンドタイトルが始まっても絶対に席を立たないこと。もうひとつの感動が待っています。傑作!

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うまい店ピンポイント 酒田春休みラーメン祭りVol.03 とみ将

2018-03-23 | 食・レシピ

味好本店篇はこちら

「こってり」「背脂」「焼肉」につづいて本日はチャーシューでございます。いいんだ。いろんなことがもうどうでもいいんだ。

八幡に「あじと」という新しい店ができたことは評判になっていて、わたしもいつか来なければなりませんねと(誰に向かって言っているんだか)。

めちゃめちゃ忙しい春休みなのに銀行から直行。

「臨時休業」

ああそうですか。ということでいつも行っているお向かいのとみ将へ。なんか、浮気をとがめられているような気が(誰もそんなことは言っていない)。

同僚たちもラーメン祭りに走っているようで

「今日はどこだ」

「どこ行ったんすか」

的な会話に終始。ほんとに忙しいのかおれ。

Vol.04「麺太」につづく

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